特集

赤羽プロの一日

......霞ケ浦の冬から春をどう釣る!?

 横浜、大阪のフィッシングショーも終え(3月にはキープキャストなどもありますが)、一段落の感があるDAIWAメンバーですが、オフにはそれなりにやることも多いようで、皆さん相変わらずバタバタしているようです。バスプロには「忙中閑あり」という言葉は死語のようです。 

赤羽修弥プロもその一人。ボート関係の手続きなど、この時期にしか出来ないことを片付けるべく、日々飛びまわっています。

ですが、そんな中でも寸暇を見つけて積極的にフィールドに出るのも赤羽プロたる所以。来たるべきシーズンインに向けての肩慣らしとでもいいましょうか、とにかく水に馴染むことを自らに課しているからこその行動です。

釣行の目的は霞ケ浦NOWを知ることはもちろんですが、タックルのチェックも重要なテーマ。とくに新製品がらみのテストは実際にフィールドに出ないと始まりません。

というわけで、今回はそんな赤羽プロが霞ケ浦にボートを浮かべた日に同船させてもらい、冬から春の釣りを解説していただきました。

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寸暇を惜しんでボートを浮かべる。だから赤羽プロは「霞ケ浦の鬼」と称されるのです

2月7日、気温がグーンと上がるという嬉しい予報の日、赤羽プロは大山スロープからボートを降ろしました。

風もなく寒さもそれほどでもありません。湖面もいい凪です。

赤羽プロはボートを降ろしながらこう語り始めました。

「今日は気温は10℃ぐらいまで上がりそうですが、水温は5℃から7℃程度でしょう。ですからまだまだ巻き物がメインになりますね。冬から春先は釣れるルアーが限られます。3月も後半になればワームの釣りも良くなりますが......。この時期はベイトのワカサギがキーになりますので、弱ったワカサギをイメージさせられるミノーシェイプのルアーが効果的です。あ、3月はバイブレーションもいいですね」

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デッキに固定されたケースには使用頻度の高いフックやシンカーが納められている

 そういう赤羽プロのデッキにはシャッドやジャークベイトなどがリグられた4タックルがスタンバイしていました。

 とりあえず大山の石積みに入ります。そしてスティーズシャッド60 SP MR赤羽ライムを投げ始めました。

 「シャッドは基本的にタダ巻きです。2月は止める釣りもアリですが、暖かくなるにつれタダ巻きの比重が増えます」

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大山の石積みと平行にスティーズシャッド60SP MRを引いていきます

 こういって赤羽プロは石積みと平行に、そして突端では角をなめるように、さまざまなラインを引いていきます。

 シャッドのタックルは

●ROD STZ 651MLRB-LM BLITZ

●REEL SV LIGHT LTD 6.3

●LINE STEEZ フロロ10lb

 「冬の釣りはセッティングがキモです。冬から春先はどうしても魚の動きが鈍いので、リトリーブもゆっくり目になります。そして食いも浅くなるので、スティーズだったらこのブリッツのように乗り調子のローモデュラスがいいですね。ラインは10lbメインで8lb、12lbあたりまでです」

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冬から春先はバスの食いも浅いのでロッドは乗り調子のローモデュラスがオススメ

●スティーズミノー SP MR!

 大山の石積みをしばらく攻めた赤羽プロはエレキを上げて出島を目指しました。あたり一面ガスっていて、目の前5mも見えません。アイドリングで進んでいくと、ようやくうっすらと見えるようになってきました。

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出島に向うも靄で何も見えません

とりあえずチャートリュース前でエレキを降ろして、スティーズミノーがリグられたタックルを手にしました。ん? スティーズミノー? それにしてはビル、つまりリップが少し大きいような......

「あ、コレですか? これはMRのプロトです。いま、作り込んでいる最中のルアーです」

ということは2018年秋に発売になったスティーズミノーSP SRの兄弟機種ということか。

「そうですね。コンセプトは同じですが、レンジが違います。より深いタナを攻めるべく開発されました。タダ巻きで1.5m、ジャークで1.7m潜る感じです。たとえば水温低下とともにディープに落ちかかる魚にコンタクトさせたい場合や、そうでない時期でも例えば琵琶湖のウィードに届かせたい時、オカッパリで水深があるスポットを釣りたい時などに有効です」

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往年の名所、出島のチャートリュースです

ここでスティーズミノーSP SRの特長をもう一度おさらいしておきましょう。

開発者の赤羽プロがこだわったのは

① 飛び

② リトリーブにおける泳ぎのキレ

③ ジャーク性能

の三要素。そのために細長いボディを採用し、最適な内部の空気量を模索し、アクションを司るリップの大きさを追求。3タングステンボールを採用したのも飛びを優先したため。3つにすることで径を小さくでき、細いボディの中でもテールの方まで目一杯移動させられる。

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スティーズミノー SP MRも飛距離は抜群

特徴的なのはダート幅を減らし、ロール主体のアクションを実現したということ。水温が高い時期なら魚はルアーの横っ飛びにも反応できるが、活性が落ちるとあまり大胆な動きには追いつけない。そこにダート幅を減らした理由がある。ここぞというスポットをタイトに狙い撃ちできる。  

さらにタダ巻では一般的にウォブル系が多いミノーのアクションの中で、スティーズミノーはロール主体。それも低水温期のポーズで食わせる釣りにマッチしている。

以上がスティーズミノーSP SRの概要だった。  

 「SP MRも同じです。ほぼ完成に漕ぎつけましたが、現在、細かい部分を詰めている最中です。SRと同じように時間をかけて作り込んでいこうと思っています。アクションも今日の釣りにおいてイメージ通りに動いてくれています」

 赤羽プロの釣りを見ていると2回、ロッドをタテにリズミカルにトゥイッチして止め、そして再び2回トゥイッチする、その繰り返しです。そして違和感があれば聞いてみる。ジャークのリズムが限りなく一定なので、それだけ違和感を察知しやすいといえます。

 赤羽プロの巻き物の釣りはクランクベイトなども特別に変わったことはせず、機械的に同じ動作を繰り返します。

 ただしトレースコースには細心の注意を払っているようです。それがシステマチックに釣る秘訣なのでしょう。

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赤羽プロのトゥィッチは実にリズミカルだ

 ちなみにミノーのタックルシステムは

●ROD エアエッジ 661M/MLB

●REEL STEEZ SV TW 6.3

●LINE STEEZ デュラブラ1500 16lb 

というものですが、赤羽プロはブラックレーベルのLG 651M/MLFBもこの釣りにベストと語っていました。

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現在、細かな作り込みの最中というスティーズミノー SP MR。乞うご期待です

赤羽プロは出島から再び大山に戻り石積みをチェック。そこで冬の定番、爆風が吹いてきたので安全第一でストップフィッシング。一日スティーズシャッド60 SP MRとスティーズミノー110 SP MR(プロト)を投げ続けました。途中 ? というバイトらしきものがありましたが、結局ノーフィッシュ。

ですが、スティーズミノー110 SP MRのプロトの出来に確かな感触を得たという点で、収穫の多い一日となりました。やはりフィールドに出れば何か得るものがあるものです。

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大山の石積みの突端にスティーズミノー110 SP MRをなめるように引く赤羽プロ

特集

DAIWAチームに

もう一人のビッグネームが!

 2月2日、3日の二日間、インテックス大阪で開催された大阪フィッシングショーも横浜に負けずに大盛況でした。ご来場いただいた皆様に対して、あらためて御礼申し上げます。

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 ご来場、ありがとうございました

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意外とイケメンな小池貴幸プロ

Show32.jpg 大阪でもキャラを守る川口直人プロ

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 佐々木勝也プロは二日間とも全開でした

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 琵琶湖情報の発信源、長谷川耕司プロ

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 実はトークもウマイ四国の佐藤健人プロ

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 「バカイチ」こと三村和弘プロはちょっとお疲れ?

さて、大阪会場では2019年からDAIWAチームに加わった「もう一人のビッグネーム」がお披露目されました。横浜で紹介された藤田京弥に続いての衝撃的な発表です。

 そのアングラーの名は......北大祐。

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すでに存在感MAXの北プロです

北大祐プロといえばJBトップ50の年間チャンピオンに2回輝き、バサー・オールスタークラシックにも2連勝するなど数々のビッグタイトルを持つグランドスラマー。とくにオールスターではその釣りがライブで流されましたので、絶大なインパクトを与えました。クランクベイトやスピナーベイトなどを効果的に使うところは、当時からアメリカンな雰囲気アリアリでした。

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 大阪のフィッシングショーでのお披露目の際も、当然オールスタークラシックの話題になりました

そんな北プロが今年からB.A.S.S.のオープンにチャレンジすることはご存知ですね。すでにアメリカでの事前準備やプラも着々と進行中ですが、今回はフィッシングショーのために一時帰国しました。

 実は同プロは以前からDAIWAのリールも使っていましたが2019年、アメリカという過酷な舞台に挑戦するタイミングで正式にサポートさせてもらう運びとなりました。

 同プロはアメリカのトーナメントとリールとの関係をこう語ってくれました。

 「アメリカでは一つの釣りを延々と続けるシチュエーションが少なくありません。しかもそれを何日も続けるわけです。そうなるとリールには想像以上の負荷がかかり続けます。ですから、耐えてくれるリールが第一に求められます。

 2018年はスティーズSV TWスティーズA TWを使いましたが、1シーズン使い続けてもまったくヘタらなかった。さすがに1年間、ハードに使い続けるとおかしくなると思いましたが、杞憂でした。

 フレームの強さ、ギアの精緻さが剛性を生み出しているのでしょうか、その頑丈さには感動しました。 

 こうしたヘビーデューティーさがアメリカでは求められます。トラブルレスの安心感は自信にもつながりますし、同じリズムでの釣りを気持ちよく続けることができます。こうしたパフォーマンスはアメリカのゲームに大きく貢献してくれると思います」

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 2月20日からアメリカのトーナメントに突入する北プロ。健闘を祈りましょう

 北プロは大阪のショーを終えて6日に再渡米。20日からのトレド・ベンド戦の本格的準備に入ります。その辺の抱負も伺ってみました。

 「いやー、実際に目にしたトリード・ベンド(トレド・ベンドをこう発音するあたり、完全にアメリカのプロになっていますね)は超満水で、カバーがもの凄く濃いウォーターになっていました。いままでに経験したことのない濃さです。かなり面喰らいました。

 それよりトリード・ベンドの周辺は思っていた以上に田舎で、食事などの生活面がキツイですね。ダラスの宮崎友輔宅にお世話になっていた時は快適だったのですが、大違いです。体調面などの自己管理がとても重要だと感じました。

 でも毎日が新鮮でワクワクします。日本では経験できなかったことばかりです。アメリカチャレンジは自分の意志で決めたことですが、アングラーとしての自分を高めてくれると信じていますので、DAIWAのリールでベストを尽くします」

 北プロはこう力強く語ってくれました。ご健闘をお祈りいたしましょう。

そして藤田プロは???

 前回ご紹介させていただいた藤田京弥プロにも所感をいただいたのでご紹介いたしましょう。

 と、その前にいまさらという感じもしますが、藤田プロのプロフィールをおさらいしてみましょう。 

藤田プロは1996年生まれの弱冠22歳。埼玉県の浦和市出身で2017年ヒューマン・フィッシングカレッジ卒業。2018年にはJBトップ50に昇格して、7月の七色ダム戦でいきなり優勝してしまうという快挙を成し遂げました。いうまでもなく最年少チャンピオンです。

 他にもマスターズでは年間チャンピオンに輝き、さらにスーパーバスクラシックも勝ってしまうというシンデレラボーイ。

 得意な釣りはサイトのラン&ガンで、スポーツはバドミントンという不思議な取りあわせも意表を衝いています。

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中古のリールで頑張っていた藤田プロ。そのハングリーさは今では貴重です

 それでは藤田プロがDAIWAのタックルをどう料理するのか、聞いてみましょう。

 「以前はDAIWAのリールは中古で買って使っていました。タックルは基本的には中古でした(中古というフレーズが初々しいですね)。ルビアスなどです。 

2018年はイグジストを使ったんですが、驚きました。軽いのに剛性がある。ライトリグでは軽さが一番大事です。昔のルビアスは軽いことは軽かったんですが、剛性がイマイチでした。その点、イグジストは強いです。

 ラージ狙いの場合でもライトリグを使う場合は軽い方が絶対的にいいです。

そしてドラグも申し分ない。桧原湖などでは2lbを使うんですが、ブレイクする気がしません」

こう語る藤田プロ、サイトマンと思われていますが実は釣りはオールラウンダー。霞ケ浦で開催されたJBトップ50最終戦でも、リーダーレスダウンショットで西浦の葦を攻め、15位に入っています。そういう釣りは「むしろ得意です」といいます。

「効率がいいのでサイトが効くところはサイトをやります。でも見える1匹にこだわりません。自分にできる最良の釣りは何か、ウェイトを稼げる方法は何か? と考えた結果がサイトというケースが多かっただけです。

ですから苦手な釣りはありません」

こういう藤田プロ。「お金と道具がないからバス以外の釣りはやらない」といいますが、やらせてみたら相当うまそう。そんな奥の深さを感じさせます。

2018年の活躍にも期待しましょう。

そして......もう一人忘れてならない新人が......

それは「ウメキョー」こと梅田京介。福岡市在住のフレッシュアングラーで、全国各地でブイブイいわしています。

 いずれこのコラムでも詳しくご紹介させていただきますが、今回は軽くお披露目させていただきました。

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新人だけにややハニカミ気味なウメキョーをよろしく!