特集1

17年間、お疲れ様でした!

清水盛三プロ、バスマスター・エリート引退会見

 急激に寒さが訪れた12月10日、大阪のエバーグリーン・インターナショナル本社6階会議室において、清水盛三プロの引退会見が行われました。当日はマスコミ、メーカー、関係者など40名ほどが駆けつけ、同プロから引退に関わる話を聞きました。

 バスプロがこのような引退会見を行うことは恐らく初めてで、それだけに同プロの長いアメリカのトーナメントにおける功績が大きかったことを示しています。

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爽やかな表情であいさつする清水プロ

 冒頭の挨拶で、同プロは会見を開くに至った経緯を以下のように説明してくれました。

 「今年のシーズン初めに引退を表明しました。その後、各方面から引退の理由などについて聞かれることが多かったのですが、シーズン中なので曖昧な答えに終始していました。

 そんな経緯があったので、シーズンが終わったいま、引退の理由を表明するとともに、感謝の気持ちを関係者に伝えたいということで会見を開くことになったのです」。

 そして同プロのパスフィッシングとの関わりの初めから、今日に至るまでの歴史がご自身の口から語られました。小学生の頃、DAIWAの「ザ・フィッシング」を観たのがキッカケでバスプロになる夢を持った、といいます。

 その後、JBTA、JBを経てアメリカへ。2003年にはB.A.S.S.のエリートシリーズにチャレンジして、今日にいたりました。その間、クラシック・クォリファイ3回、エリートシリーズ優勝1回、準優勝3回という輝かしい成績を残しました。

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共に戦って来たトーナメント・ジャージの数々

 そうしてアメリカ生活を続けていく中で、何度も挫折を繰り返しましたが、その都度「もうやめる」と口にしていました。ですがそれはその場だけの言葉で、決して本気でやめるつもりはなかったといいます。

 引退の契機となったのは2014年のガンターズビル戦。勝てると自信満々で挑んだその試合で15位に終わり密かに引退の道を探していた同プロは、一区切りつけようと決心した......それが真相のようです。

 会見では清水プロの引退を惜しむアメリカのメジャープロ、ランディ・ハウエル、エドウィン・エバース、ケビン・ヴァンダムなどからのビデオメッセージが流され、同プロは真剣に見入っていました。

 皆一様に、清水プロのフェアな戦いぶり、明るい性格、楽しそうな姿に感銘を受けたと話していました。

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ランディ・ハウエルのメッセージに見入る清水プロ

 最後はレジェンド、リック・クランのメッセージが流され、清水プロは「一番尊敬する人や。会うと緊張するのはリック・クランとヘラ釣りの浜田優さん(DAIWAテスター)だけや」と語っていました。清水プロはヘラブナ釣りも大好きなのです。

 その後は記者との質疑応答が行われましたが、一番の注目は「これからの活動について」という問題。

 同プロは「やりたいことは山ほどある。身体が10個ぐらいないと足りない。でも、バスフィッシングの振興を中心にいろいろな活動を行っていきたい」と語っていました。その目は、キラキラと輝いていました。期待しましょう。

 また「トーナメントに本格復帰するつもりは、今はない。スポットだったら出るかも」とか「トーナメントに未練はないが、悔しさはある」

とか「アメリカに定住していなかったので、通いのアメリカ生活はつらかった」

とか「日本人の代表として恥ずかしくないフェアープレイを心がけた」

とか、いろいろなことを語ってくれました。

 こうして引退の花道を飾った清水プロですが、いまは「肩の荷が下りてホッとした」と爽やかな表情で語っていたのが印象的でした。何といっても17年間ですから、その苦労は推して知るべしです。

 「ファンの皆さんや関係者の後押しがあったから続けてくることができた。感謝したい......」その言葉を何度も述べていました。

 清水プロ本当にお疲れ様でした。

 アメリカでの厳しいトーナメントをDAIWAのリールとともに戦ってくれたことを誇りに思います。

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清水プロ本当にお疲れ様でした。

特集2

佐々木勝也

その男、ハングリーにつき

 今年の3月に仙台から霞ケ浦のふもと、土浦市に移住した佐々木勝也。その直後の4月、氏の釣りを取材させてもらいましたが、見ず知らずの備前川であっけなく40UPを釣って見せてくれました。スティーズ・クランクをボトムにコンタクトさせ浮かせて、を繰り返して「コツン」というバイトを即アワセして獲った一本。その釣り勘には非凡なものを感じました。

 以来約7か月が過ぎました。様々な分野で活躍の様子は拝見していましたが、今現在、何を思いどうフィッシング生活を送っているのか、取材してみました。

 12月4日午後、土浦市にあるW.B.S.プロの聖地といわれるファミレス「ジョイフル」でインタビューを試みました。

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土浦のジョイフル。安くて旨いW.B.S.選手の聖地です

......佐々木さん(以下佐々木) 土浦に移住以来7か月が過ぎましたが、いかがですか?

佐々木 まあまあ充実しています。まだ生活面では苦しいですが、なんとかやっています。

......一番の出費は?

佐々木 いろいろありますが、やっぱりガソリン代ですね。いろいろな所に釣りに行って、自分のネタを増やさなければなりませんから。そしてSNSなどで自己発信するのも大切だと思いますので、ガソリン代などは惜しんでいられません。でも、最近クルマが調子悪くて......

......釣りの幅を広げるという意味でも、霞ケ浦は魅力的なフィールドだと思いますが。

佐々木 その通りです。日本で二番目に広く、流入河川も60本以上ありますから、いろいろな釣りがハマります。でもボコボコに釣れるわけでもない。逆にいえばアングラーを育ててくれるフィールドだといえます。僕も霞ケ浦に来てから「バス釣りってこんなに楽しいんだ」と再認識しました。

......そもそも釣りをする時間を増やすためにこちらに移住したわけですよね。

佐々木 そうです。そんな意味では本当に良かったです。その経費を稼ぐためにはどんな仕事でもやりますよ。おかげさまでそうして釣行していると、いろいろなところで声をかけられるようになりました。これからもヒマさえあればどこかでサオを出しますよ」

......ロッドはブレイゾンをメインにお使いだとか?

佐々木 そうです。霞ケ浦は全体的にシャローですから、例えば超高感度のSVFで軽めのダウンショットを撃つという状況ではありません。ですからブレイゾンの感度で十分です。ある程度の本数を持っていれば、ブレイゾンで全ての釣りがまかなえます。ビッグベイトは厳しいかな。

......そのブレイゾンですが、一般のアングラーはどんな基準で選べばいいんですか?

佐々木 私は短いロッドはオカッパリには向かないと思います。長さがあれば飛距離がでますし、手前のカバーのエグレに潜られても耐えることができます。僕は一番短いので6フィート8インチです。ブレイゾンは長くても軽くてハンドリングが楽です。頑丈だし信頼性もありますよ。

......さて、最近の釣りはどんな感じですか?

佐々木 今年は水温が高く、まだまだトップで行けますね。ラインが水中に入らないトップウォーターの釣りは圧倒的に有利です。また、シャローで普通にワームで釣れたりします。逆にシャッドなどはまだ早いようです。

......具体的な釣果は?

佐々木 11月30日には流入河川でキッケルキッカーに出ました。タックルは

ロッド:ブレイゾン 6101MLS

リール:タトゥーラ LT2500S

ライン:PE0.8号(プロト)

リーダー:スティーズフロロ10lb(ルアーの喫水面を下げるためのフロロ)

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12月直前にはまだまだキッケルキッカーに出ました

佐々木 その少し前、11月24日にはやはり流入河川でマルチジグSS+ポークでナイスなのが来ました。

タックルは

ロッド:ブレイゾン 721HB

リール:ジリオン SV TW 1016 SV-SHL

ライン:モンスターブレイブZ 18lb

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マルチジグに来たグッドワン

佐々木 その前週にもカバージグSS8g+シュリンプ系でシャローの葦からご覧の魚を引きずり出しました

タックルは

ロッド:ブレイゾン 721HB

リール:ジリオン SV TW 1016 SV-SHL

ライン:モンスターブレイブZ 18lb

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シャローのバスをカバージグで引きずり出しました

......さて、もうすぐ本格的に寒くなるようですが、そうなると釣りはどう変わります?

佐々木 シャッドとかメタルバイブの出番になりますね。メタルの釣りでいいたいのは、ワームだと思って使うことですね。ライトリグの感覚です。リフト幅も15cmぐらいにとどめます。それ以上ですと完全に見切られますからね。また、トップも有効ですよ。

......そうして冬も積極的に釣行するわけですね。

佐々木 もちろんです。霞ケ浦に来てまだ一年たっていませんから、これからの季節は私にとって初めての経験です。時間さえあれば釣りに行きますよ。現場に出なければ解らないことがたくさんあります。私はプロのアングラーより釣りは下手かも知れませんが、釣行回数でその差を埋められると思うんです。

......フム。

佐々木 根本にあるのはバス釣りが好きだということです。だから練習する。練習は裏切りませんからね。そのためにはどんなことでもしますよ。

......いずれ、冬の釣りの結果も紹介してください。

佐々木 こちらこそ、お願いします。

特集1

川口直人

2018年の総括、そして来年は!?

 JB、W.B.S.、TBCなどのメジャートーナメントも終わり、現在はポストシーズンのローカルトーナメントが花盛りの今日この頃、川口直人プロがふと潮来マリーナに現れました。ご存知のように同プロは現在、このマリーナの艇庫にボートをキープしており、その整理にやってきたとか。

 これは千載一遇、というわけで同プロに今シーズンを総括してもらいました。

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潮来マリーナで今シーズンを振り返ってくれた川口プロ

●印象に残る野村ダム戦

......川口プロ、今シーズンはお疲れ様でした。

川口プロ(以下川口) はい。お疲れ様でした。

......どうでした? 今シーズンは?

川口 まあまあ、といえばまあまあだし、物足りないといえば物足りないし......そんなところです。

......でも来年もトップ50の権利を確保したあたりはさすがだと思いますが...。

川口 確かに。

......今シーズンでとくに印象に残っている試合はあるんですか?

川口 それはやっぱり初戦の野村ダム戦でしょうね。

......フム、というのは?

川口 私にとって、凄く苦手な湖が二つあるんですよ。それが野村ダム、そして七色ダムなんです。なんたって去年まで一回も予選を通過したことがないほどですから。一回もですよ。それが今年は全5戦の内、両方とも会場になっちゃった。これは事件ですよ。今年も予選落ち? まさか二つとも予選落ちはマズイだろ、ということで今年は一生懸命練習もしたし準備もした。要するに投資したんです。それがモノをいって両方とも予選を通過することができた。

......素晴らしい。

川口 とくに初戦の野村ダム戦では3位に入りましたからね。

......二日目の爆発が効きましたね。

川口 そう。釣り方を見つけて6kgオーバーというウェイトを叩き出しました。ネコリグのスイミングです。

......タックルは?

川口

Tackle 1

クローワームテキサス

Rod:スティーズ・ハスラー

Reel:スティーズ SVTW1012SV-XH

Line: スティーズフロロTYPE Monster14

Tackle 2

ダイワネコスト5インチ、

Rod:スティーズ・ハーミット

Reel: T3AIR8.6L

Line: スティーズフロロTYPE Finesse8

 というものです。どちらもいい仕事をしてくれました。来年、トップ50に残留できたのもこの3位入賞が効いていますね。

●マネージメントを学びたい

......そんな今年一年を通じて、何か反省点はあるんですか?

川口 マネージメント、つまりゲーム運びが下手でしたね。一日はいいけど、残りの二日がダメだった。三日間、なんとか安定して釣ってこないとダメですね。それにはマネージメントを学ばないと......。

......トップ50は若手の台頭も目覚ましいようですので、さらに厳しい戦いになりそうですね?

川口 若手? そういうことは気にしていません。自分も若いし......???。でも、昔に比べてモチベーションを保つのが段々しんどくなってきたかな? 正直言って...。来年もやるにはやるけど、ていうかやるしかないんだけど、まあ辛い一年になることは間違いないでしょうね。まあ、タックルの力を借りて頑張りますよ。

......とりあえずこれからは海の釣りでリフレッシュしてください。そして来シーズンのご活躍を期待しております。

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こんなツーショットも......

特集2

みんなで参加しました

霞ケ浦クリーン大作戦

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 11月11日、土浦市の霞ケ浦総合運動公園で恒例の霞ヶ浦クリーン大作戦、通称53UPが開催されました。秋晴れに恵まれた当日は200人以上が参加して、霞ケ浦の清掃活動に汗を流しました。

 もちろんDAIWAチームも馳せ参じて、積極的にゴミを拾いまくりました。

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土浦市在住の佐々木勝也も、受付後、主催者の吉田幸二氏と記念撮影

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川村光大郎、草深幸範両氏も当然駆けつけました。ゴミを拾い終わった時の記念写真です

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全員集合写真を超ローアングルから撮影する川村、草深両氏。佐々木氏は立っていますが......。

※当日は赤羽修弥プロも参加しましたが、写真を撮りそびれてしまいました

特集3

タクヤ、バス釣りを超絶アピール!!

IPF ファン感謝デー!

 昨年、橋本卓哉プロが群馬県高崎市のIPF本社で開催された「IPFファン感謝デー」にゲスト参加したことはレポートいたしました。

 それが好評だったのか、今年も11月18日にゲストとして出張ったようです。

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IPF本社前で弾ける橋本プロ

IPFとはLEDなどのクルマのライティングパーツを開発・製造・販売している会社で70年以上の歴史を持つ老舗です。クルマ好きの方なら知らない人はいないほどの会社です。 

橋本卓哉プロはクルマやバスボートのライティング装備を同社からサポートされており、その縁で参加したというわけです。

当日は橋本プロも愛艇バスキャットとフレックスドリーム社にカスタマイズされた愛車・ランクル200を持ち込みました。もちろん、スティーズやブラックレーベルなどDAIWAのバスタックルも総動員でしたよ。

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今年W.B.S.のA.O.Y.を獲ったボート、そしてタックルも披露しました

橋本プロのバスボートは異彩を放っていたようですが、中には少なからず釣りファンもいたりして注目も絶大。考えてみればクルマファンとバスファンは同じ匂いがする人間同士ですからね。

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タクヤファンも多数来てくれたようです

こうして楽しそうにファンと交流した橋本プロは、ちょっと変わった一日を満喫したようでした。

釣りのイベントに呼ばれるバサーは多くても、こうした別世界からの引き合いがある橋本プロは珍しく、貴重な存在だといえます。

これからはバスフィッシングもコラボの時代。広い視野でバスファンの輪を広げていきたいものです。

橋本プロ、帰りの大渋滞も含めて、ご苦労様でした。