特集1

北大祐、バサクラV3!

橋本卓哉は5位入賞!

 3月21,22の両日、潮来マリーナを起点に行われたバサー・オールスタークラシック2020は、皆様ご存知のように北大祐選手の3度目の優勝で幕を閉じました。

 北選手は霞ケ浦本湖や北利根川に選手が集中した中、ひとり北浦上流をキーエリアに独自の釣りを展開し、初日はリミットメイクできない苦しい戦いを強いられましたが、二日目はしたたかに北浦を釣り切りリミットメイク、堂々の逆転優勝を成し遂げました。

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 ゲームの詳しい内容はBASSER誌などをご覧いただくとして、アルティメット取材班は二日目にボートを出して各選手の活躍を追いかけました。

 というのも、無観客試合となってしまったため、取材人数も厳しく制限され、アルティメット取材班でさえ会場へのエントリーが許されなかったのです。

 だったらボートを出して選手のナマの戦いぶりを見てやろう、ということになりました。ボートを貸してくれたのは、以前このアルティメットにも連載していた「やぐっちゃん」こと矢口悟司氏。氏のバスキャット・パンテーラを横利根から出して、ガソリン100リッター焚いて霞ケ浦、北浦を走り回りました。

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 いまやボートオーナーに出世したやぐっちゃん

 それではDAIWAチームの戦いぶりをご覧ください。

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 霞ケ浦本湖、麻生の石積でミノーを投げる清水選手。8時のこの時点で清水選手はまだノーフィッシュでした。

 「あきません、釣れませんわ。ヘラブナの方が楽です」といっていました。

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玉造大橋そばのドックで2本の魚を獲った橋本選手。「他の選手が釣れていないので、もう一本、デカイのを釣ればお立ち台もありますよ」、といったら「釣るよ。釣りますよ」と力強く答えてくれました。

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風が吹き始めたタイミングで移動する橋本選手

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東浦、石田ドック外の消波ブロック帯で「デカイ」のを掛けた橋本選手。しかしこれは別の魚でした。この後、橋本選手は東浦をさらに北上しましたが、その頃から吹き始めた強風のおかげで、帰りのドライビングは地獄だったようです。しかしリミットはしっかり揃えて来ました

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荒れに荒れた霞ケ浦本湖、外浪逆浦を抜けて神宮橋に辿り着き、ホッとする清水選手

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二日目は利根川を攻めた並木選手も、荒れた湖面をブチ抜いてきました。

 我が取材班も荒れた湖面を走って神宮橋までたどり着きました。さあ、北浦に居る北選手の写真を撮りに行こうという時に、ガソリンが足りないことが判明。荒れた湖面を走ると予想以上にガソリンを消費するものです。

 結局、肝心要の北選手の写真を撮ることができなかったというオチでした。

 こうして話題も豊富に終わった2020バサクラ。DAIWAメンバーが二人お立ち台の人となったことで結果もまずまずと言ったところでしょうか。並木選手、清水選手も存在を大きくアピールしたものと思われます。

この後のBASSER誌等の記事も楽しみですが、アルティメットでも追加取材を行う予定です。

特集2 

兄弟でシングルフィニッシュ

 3月14、15の両日、霞ケ浦で行われたJBマスターズ第一戦は、実に印象的な試合でした。時期的に厳しいコンディションの下、工夫を凝らした戦略を展開して魚を抜き出した上位陣の技術も注目されましたが、若手の台頭が際立っていた結果も驚くべきものでした。いよいよ新旧交代か、という感じです。とくに兄弟が活躍したゲームとして忘れられないものとなりました。

 いまのJBトーナメントで活躍している兄弟と言ったら......藤田夏輝、京弥兄弟が頭に浮かびますが、最近とみに売り出しているのがDAIWAチームの若手中の若手、山下一也、尚輝兄弟なのです。ちなみに年齢は現在21歳と25歳。かなり若いです。

 今回のマスターズにおいても、弟の尚輝が4位、兄の一也が8位と、二人でシングルフィニッシュ。一方の藤田兄弟は兄の夏輝が3位で京弥が18位。多くの選手が二日間ノーフィッシュに終わった結果を考えると、素晴らしい出来事だといえましょう。

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激渋の中でクォリティーフィッシュを重ねての4位入賞! 素晴らしいの一言です

 山下尚輝選手の釣りは堂々たるものでした。

 初日に最初に入ったのは北利根川。ですが流れが多く、プリプラで流れがあると釣れないことを経験を得た山下選手は、麻生のドックに移動。これもプリプラで釣れたスポットでした。

 すると第一投でバイト! 1048gを釣り17位とまずまずのスタート。

 二日目は朝一から同じドックに行き、3.5gジグヘッドを投げれば第一投でまさかのバイト! それが1400gのキッカーだったといいますから、神がかり。

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ウェアウルフのキャスタビリティーとフッキングパワーは絶品! トラブルレスと手返しの良さが抜群のスティーズCT SV TW 8.1. 今回の入賞はこれらのタックルにおかげです......と尚輝選手

 その後は麻生の沖テトラに移動して周りの選手がシャッドなどを撃っている中、ヘビダンを落とし込んでナイスな900gを追加しました。

 沖テトラには常に20人から30人ほどのアングラーがひしめいていたようですが、その中で釣り勝ってお立ち台を確保したのは立派だといえます。

 二日間ともプリプラで得たデータを生かして賢く立ち回った結果といえ、こうしたクレバーなゲームを展開できる限り、尚輝選手の未来は非常に明るいものといえましょう。

 トップ50で戦っている一也選手も負けてはいられない、といった話題でした。

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兄の一也選手もいずれトップ50でやってくれるでしょう 

タックルデータ

3.5gジグヘッド、5gダウンショットリグ

ROD: スティーズ661MFB-SV【ウェアウルフ】

REEL: スティーズCT SV TW 700XH

LINE: スティーズフロロType-フィネス10lb

特集1

バスプロ、この孤独な生き様

 日米を問わず、バスプロが一番輝くのはトーナメントにおけるウェイインショー。そこでビッグバスを高々と掲げ、会場を興奮の極致に盛り上げる時が最高の瞬間で、その時、人は「バスプロになってよかった」と思うのである。とくにビッグトーナメントでそういった場面を演じるということは、名誉と賞金という実利を手にすることで、大きなサクセスを意味する。

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トーナメントでお立ち台に立つ瞬間はバスプロが輝く時である

 それだけではない、雑誌や動画などの媒体を通じた活動も、バスプロの華やかな一面を印象付ける仕事である。だから多くの若者はバスプロという職業に憧れるのである。

 だが、そういった派手な印象を与えるバスプロも、トーナメントや媒体露出時以外は、実に地味な日常を過ごしているのである。別の言い方をすれば、孤独な日々を過ごしているのである。例外はない。ほとんどのバスプロは孤独である。

 3月5日、北浦潮来マリーナで黙々とトーナメントの準備に勤しむ川口直人プロの姿も、とても寒々としていたものだった。

 4月第一週にJBトップ50遠賀川戦を控えている同プロは、ボチボチ準備を始めるか、というわけで前日、中央高速、首都高、東関道を走ってきたのだ。

 バスプロがトーナメントを闘う上で最初に整備しなければならないのはボートと付帯する設備である。近代的なバストーナメントにおいてはそれが一番重要である。

 川口プロも今回は一からエレキと魚探をセッティングするために前日からマリーナに入っていた。というのも、少し前にガイドを行っていた時、エレキが壊れてしまったからである。次に魚探。そして冷蔵庫も壊れた。だからこの機会に全てを正常に整えるべく、北浦にやってきたのである。

前日は昼食もとらず一心不乱にエレキと魚探を設置し、夜は鹿島のホテルに泊まり、ネットで説明書と格闘し、翌5日は実際にボートを浮かべて魚探をチェックしたのである。夜は当然ボッチ飯である。

 川口プロはこれらをすべて一人で黙々と行っていた。派手に見えるバスプロも実は孤独で寂しい生き物だということがわかる。

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実際にボートを浮かべて魚探をチェックする。納得がいかない表情だ

 おまけに魚探の設定が実に分かりにくく、川口プロのようなベテランバスアングラーでさえ苦労する。ボートを浮かべた後も、水温が表示されない、水深が表示されないと悪戦苦闘。

「あー、面倒くさい」と何度も切れそうになったが、メカニックに電話して小一時間説明を聞き、たまたま現れたプロアングラーと二人でああでもないこうでもないと試行錯誤してやっとなんとかなったのである。

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走っている途中でも思い出したように魚探をチェックする川口プロ

 この日は午後上がりの予定だったので、魚探の設定が終わって残り2時間しかなくなってしまった。でも「それじゃ釣りでもしますか」ということで川口プロはロッドを握った。

 最初の手にしたのはシャッド。

●ROD:BLACKLABEL LG 661L+RB

●REEL:ALPHAS CT SV 70

●LURE:STEEZ SHAD 54 SP MR シラウオ

●LINE:STEEZ フロロ タイプフィネス 8lb

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川口プロはいう。

「ボートの装備が完成したらあとは釣るだけです。そうなるとタックルの出番です。いうまでもなくシーズンに応じた釣り方、それに相応しいタックルを組むことが大切です。

 今日はまだ少し早いようですが、北浦の春はシラウオパターンが定番です。それにはこのタックルシステムは最強だと思います。軽くてシャープな振り抜きを約束してくれるロッドは、シングルハンドで狙ったスポットを撃ち抜くことができます。ルアーに搭載されている重心移動はかなり小さいものですが、それでも気持ちよく飛んでくれます。

シャッドの釣りでは飛距離は重要です。飛距離が出ないとルアーが狙いの深度に届いてくれないからです」

●キヤッチ率が違うSTEEZ AIR TW

潮来マリーナから江川まで走って釣りを始めたが、予想以上に風が強かったので、ボートを反転、白浜のドックにやってきました。そこで手にしたのが

STEEZ AIR TW 500XXHL

●ROD:STEEZ 641LXB-ST HERMIT

●LURE:ネコストレート 5.8

●LINE: :STEEZ フロロ タイプフィネス 8lb

●SINKER:バザーズ ワームシンカーTG ネイル 1.3g

というシステム。

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川口プロはこのタックルにはそうとう自信があるようで、ドックの壁を撃ちながら問わず語りに語ってくれました。

 「プロは魚を釣らなければなりません。仕事ですから。でも、環境は年々難しくなっています。そうなると究極のタックルが欲しくなります。そして当然、リグは軽くなります。はい、ベイトフィネスがクローズアップされるわけです。

 つまりそれまでスピニンクタックルを使っていた釣りをベイトタックルが肩代わりするようになったわけですが、その結果、何が変って来るかというと『キャッチ率』です。

 スピニングタックルで使うラインはせいぜい4lbでしょう。ところがこのシステムでは8lbを使っています。それで軽いリグを同じような厄介なスポットに撃つわけですから、4lのラインに対してキャッチ率は圧倒的に違うわけです。トラブルが減りますからね。

 STEEZ AIR TWは軽いリグが投げられるからいいという人がいます。それは確かですが、何より8lbを使えることでロスが減ることが最大のメリットだといえます。魚に触ることができる可能性が高まるんです。

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このリールは魚のキャッチ率を上げてくれる。プロにとってはそれが一番うれしい

 それ以外のメリットは語り尽くされているように、出だしのコントロールがいいからキャストがバシバシ決まる。1g台の軽さのルアーまでこなしてくれる使い勝手の良さ。だからスピニングの出番が減りましたが、でもそれ以上に軽いリグはやっぱりスピニングでなければ無理ですね。

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孤独な一日は時ならぬ豪雨で終了を余儀なくされた

 とにかく凄いリールが生まれたものです。いつもはSTEEZ 641LXB-ST HERMITと組み合わせていますが、リールがここまで来たらもう少し軟らかめのロッドがあってもいいような気もします」

 そこに時ならぬ豪雨。川口プロは慌てて撤収しましたが、エレキと魚探の設定が無事に終了して、孤独な作業も報われたようです。4月からのJB開幕に期待しましょう。

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このリール、すごく売れているみたいですが、他のリールでは代用が効かないから当然でしょうね、とまとめてくれた川口プロでした

特集2

328日(土)の

ザ・フィッシングをお楽しみに!

清水盛三プロが登場します!

 といってもバスフィッシングの番組ではありません。なんとっ、ヘラブナ釣りなのです。実は清水プロ、子供の頃からの大のヘラブナ釣りファンで、あこがれのアングラーはDAIWA契約の浜田優氏。同氏が千葉の清遊湖でダイワ・ヘラマスターズを優勝した模様をテレビで見た瞬間、トリコになったそうです。

 昨年、トーナメント引退会見を大阪で行った清水プロですが、その際「尊敬するアングラーはリック・クランと浜田優さんです」と記者の前で語ったほどです。

 そんな清水プロの夢は「一度でいいから浜田さんの隣で釣りをしてみたい」というもの。その願いがかなって今回のロケとなりました。場所は清水プロが浜田さんを尊敬するキッカケを作った千葉県の管理釣り場、清遊湖。初日は同じ桟橋を使うほどこだわりました。

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真剣な表情でウキを見つめる清水プロ

 ロケは3月10,11日の二日間にわたって行われ、初日は雨にたたられましたが、二日目は好天に恵まれ、清水プロは念願の浜田プロとの釣りで「メチャメチャ緊張しましたが至福の時間を過ごさせてもらいました」と大満足。21日のオールスターに向けて、いい感じで気分転換できて、トーナメントモードに切り替えることができたようです。

 ところで、清水プロのヘラブナ釣りの腕ですが、これが超絶上手い! さすがにDAIWAへらマスターズの予選に10年以上チャレンジしている実力派、ダテではありません。

初日は雨天の中、冬の釣りの代名詞といわれる段差の底釣りに挑戦したわけですが、浜田優氏を上回るほどの釣れ方。もちろん仕掛けからエサ作りまですべて自分でおこなったもの。「本当は釣りをしないで浜田さんの釣りを見ていたいんですが......」と語っていましたが、自分の釣りの所作や立ち居振る舞いなども、完璧なヘラ師のスタイルを完備していました。

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清水プロの実力には浜田氏も驚いたことでしょう。

段差の底釣りは渋い時期の釣りなので、セッティングがかなりシビアになるものですが、ミリ単位の調整幅を突き止めて時合を作っていました。上手い人は何をやらせても上手いものです。

 ロケを終えて清水プロは 

「あこがれの浜田さんと釣りが出来て、思い残すことはありません。これで心置きなくバサー・オールスタークラシックに臨むことができます」と大満足。オールスターでの活躍も期待できそうです。

 この模様は3月28日(土曜)午後五時半からの「ザ・フィッシング」でお楽しみいただけます。お見逃しなく!

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放映は3月28日です。お見逃しなく!