Ultimate 5月25日号

特集1

第44回霞ヶ浦クリーン大作戦「53 Pick Up!・春の陣」

 

 5月13日(日)、美浦村大山にて表題のイベントが開催されました。44回目を数えた今回の参加者は200名以上、心配された天気も持ちこたえてくれ、霞ケ浦の清掃活動に汗を流しました。ゴミ拾いの後はフリーマーケットなどの催し物も用意されていたため、家族連れも目立ちました。

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当日の参加者は200名オーバー。すっかり定着した感のあるイベントです

 

 霞ケ浦は釣りのフィールドというだけでなく、水源地でもあります。ですからこの活動には釣り人だけでなく、県や市の方々や事業者も多く参加しています。その辺が「53 Pick Up」の特徴といえ、地域に根差した活動という意味合いを濃くしています。

 我がグローブライド社も毎回参加していますが、今回は7名の有志が現地に駆け付けました。

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グローブライドAチームです

 

 そして霞ケ浦といえばW.B.S.。赤羽修弥プロ、草深幸範プロ、そして最近土浦の住人となった佐々木勝也もゴミ拾いに汗を流しました。佐々木勝也は今後、フル参加を誓っていました。

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若干日焼けの色も褪せて来た赤羽プロはご子息との参加です

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ガイドで多忙を極める草深プロも当然参加です

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土浦の住人、佐々木勝也にとっては霞ケ浦の環境問題は切実です

 

 「53 Pick Up」活動は現在では様々な地域で行われています。草の根で地味な活動ですが、継続していけば必ず効果は出てくれるはず。周囲の意識も変わってきます。機会あるごとに参加するべきでしょう。

 

 

特集2

The インディスペンサブル

草深幸範、ガストネードの深淵を語る

 

 The インディスペンサブル……つまり代用がきかないということ。草深幸範プロはガストネードを「代替が効かない数少ないルアーの一つ」と評価しています。

 草深プロは語ります。

 「ガストネードは霞水系でも強烈に釣れるルアーです。いままで、マッディウォーターでこの種のルアーを使う発想はなかっただけに非常に新鮮です」

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●見せて釣るが見切られない

 ガストネードは言うまでもなく、いわゆるI字系のルアーです。しかし草深プロはガストネードだけが持つパフォーマンスを力説します。

 「このルアーの凄いところは、I字系のノーアクションで水面直下をゆっくり引ける。だけどペラは高速で回転し、それゆえ魚に見切られない能力を持っていることです。『見せて釣るルアーですが見切られない』という不思議さを秘めているんです」

 見せて釣るが見切られない……確かに不思議なルアーです。

 「ペラはシンキングスィッシャーの中でも非常に薄く、それゆえ非常によく回ります。それもガストネードの良さですが、カレントが強いスポットで引いていると曲がることが多く、こまめにメンテしてあげることも大切です」

 草深プロはガイドなどでもガストネードを頻繁に使っているだけに、解説にも臨場感があります。

 「I字系のルアーにはマイナス面もありまして、それは引き感覚がノー感じで、辛抱して使い続けられないということです。その点、ガストネードはウォータースルーギル構造のおかけで適度な引き抵抗がある。だから集中力をキープして使い続けることができる。それもストロングポイントですね。とくに初めて使う人にとって、この引き抵抗があるということは想像以上に大きなことなんですよ」

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葦際で110sにナイスサイズが来ました。カラーはサイトシラウオです

 

●キモはワーム的アプローチ

そして草深プロは具体的に使い方の解説に移りました。

 「ガストネードはプリからアフター、梅雨明けまでの時期にとくに出番が多いルアーです。まさに『今』ですね。ワームでも釣れますが、これでなければ釣れないシチュエーションというものがあります。具体的な狙い目は葦際、杭、レイダウンなどですね。アピール力は強くないので、オープンウォーターで使うルアーではありません。要するにカバー周りで、ここぞというスポットでワーム的なアプローチで使うのが定石です」

 「レンジは肉眼で見える深さを引きます。その際、サイトカラーモデルは背中のマーキングがレンジコントロールを容易にさせてくれます。このマーキングはキャスト時の軌道を確認しやすいというメリットもあります」

 

 そして最後にロッドにも言及してくれました。

 「私は70mmを使う時にはクロノス651LBと671MLBを使います。651LBはキャスティングで使う時、671MLBはショートディスタンスで精度を出したい時のピッチング用です。

 110mmはエアエッジ701MB-G・Eを使います。これでキャスティングもピッチングもOKです。

 ロッドは長めの方がキャスト時の軌道修正や着水後のラインメンディングも楽です。リトリーブ時にある程度のダルさが欲しいので、先が柔らかいロッドがいいでしょう、硬いとラインが張ってしまいます。

 低弾性の方がハードプラグをコントロールしやすく、精度も出せます。ルアーの飛行速度も遅いので、サミングもしやすいですしね。

 ロッド選びは適材適所。ガストネードにはこうしたロッドが適している、ということです」

とあらゆる角度からガストネードを解説してくれた草深プロ。W.B.S.トーナメントでも実戦投入しているので、これからの時期、ウィニングルアーに輝くかもしれません。期待して見ていきましょう。

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小さいけどこれもガストネードフィッシュです。5月19日の霞ヶ浦、葦際で「ゴボッ」と来ました