Ultimate 10月26日号

特集1

That's why they are pro!

バスプロの目立ち方

10月27日28日に行われる予定のバサー・オールスタークラシックは文字通り組織を超越したスターアングラーが一堂に会するモンスターイベント。DAIWAチームからは並木敏成、赤羽修弥、草深幸範、清水盛三の4選手が出場します。読者のみなさまも「水の郷・さわら」への観戦計画を立てていらっしゃることでしょう。それぞれのプロへのご声援をよろしくお願いいたします。また、今年もDAIWAブースでは各種イベントを用意しています。会場にいらっしゃいましたら、ぜひお立ち寄りをお願いいたします。

さて、その前週、10月20日、21日にはW.B.S.のクラシックが開催されました。今年は例年になく北西系の風の吹き始めが早く、それによる水温低下の影響で強烈に難しい試合になりました。初日はリミットメイク0名、二日目にしてようやく2名が5本の魚を持って来たという渋さでした。

さらに一週間冬が進むオールスターはもっと厳しい試合になることが危惧されます。となると利根川がクローズアップされますが、それはここでの本題ではありません。

今回はこの一か月に開催されたバストーナメントにおけるDAIWAメンバーのプロフェッショナルなパフォーマンスにフォーカスしてみたいと思います。

10月は例年、一年間の総決算的な試合が行われる時期で、JB、W.B.S.、TBCなどの最終戦やクラシックが行われます。いずれもビッグタイトルがかかった試合だけに注目度も大きく、選手のプロフェッショナルなパフォーマンスが際立つ機会ともいえます。いってみれば目立ってナンボのバスプロの花道。最大の見せ場です。そこで一般アングラーの注目を集め、最終的にはバスフィッシングの発展につながるのです。

ですが目立つといってもそのカタチは様々、そこで今回はDAIWAメンバーの目立ち方を分析してみました。

●ビッグフィッシュで目立つ

バスプロの目立ち方にもいろいろありますが、ビッグフィッシュを持ち帰ってギャラリーの喝さいを浴びる...それが最も派手で印象に残る目立ち方で、「さすがプロ」と思わせる一瞬でもあります。舞台が大きければ大きいほどそのインパクトは増します。勝利につながればベストですが、そうでなくとも十分に目立つといえます。

W.B.S.クラシックに目を転じてみましょう。草深幸範プロは二日目に1745gというナイスな魚を持ち帰り、やや寂しかったウェイインショーを大いに盛り上げてくれました。前述のように超渋かったこの試合でしたから、ウェイインショーはかなりスローな展開になってしまいました。でもこの魚でようやく盛り上がった次第です。

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二日目のウェイインショーを盛り上げてくれた1745g(Photo: Thanks to Mr.市崎)

そして表彰式で釣り方を披露してギャラリーを「なるほどねー」と唸らせるのもプロ。草深プロは風の中、浚渫跡で根気よく3/8ozのラバージグをピンスポットに投げ続け、このビッグフィッシュを仕留めたのです。リミットメイクが難しい中では、そのような釣りで一発ビッグを狙うのは当然の作戦。浚渫跡でキャロではなくラバージグを使うというのも、今どきの釣り方です。

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浚渫跡のラバージグはいま、プロの間でもっとも旬な釣りです(photo:W.B.S.)

そして使用タックルも目立つ要素の一つです。草深プロは

ロッド:エアエッジ701MHB-ST

リール:ジリオンSVTW 1016SV XXHL

ライン:フロロ16lb

 というシステムでその魚を獲りました。ソリッドティップのロッドを投入したことがキモで、喰い込み重視の釣りだったことがわかります。

 草深プロはトータル6位という結果ながら、この魚で最終日のウェイインにおいて大いに目立ったのです。

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ソリッドティップのエアエッジを使ったところがミソ。こういう目立ち方も一般アングラーにとって大きなインパクトがあります

●身体を張って目立つ

 次はおなじみ橋本卓哉プロの目立ち方です。

 今年、同プロがW.B.S.のA.O.Y.に輝いたことはすでにレポートさせていだきましたが(9月14日号)、W.B.S.クラシックのパーティーにおきまして、そのトロフィー贈呈式が行われました。

 橋本プロにとって3回目のW.B.S.A.O.Y.ですが、今年からこのような立派なトロフィーが贈られることになり、W.B.S.チェアマンの吉田幸二氏から渡されることになったのです。

 W.B.S.の年間チャンピオンは翌年のバサー・オールスタークラシックの出場権が与えられる慣例となっており、橋本プロは来年4回目のオールスターにチャレンジすることとなります。

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A.O.Y.に相応しくひと際ビッグなトロフィーです

 それはともかくW.B.S.ではクラシック終了後、A.O.Y.、クラシック勝者、そして若手の誰かが生贄となって、新港ダイブを行わなければならないという掟があります。すでに何年も前から行われている「儀式」で、どんなキッカケで始められたか誰も知りません。

 そんなわけで今年は橋本プロ、そしてクラシック勝者の蛯原英夫プロ、そしてクラシック初出場の江尻悠真プロがダイブを行いました。

 10月の霞ヶ浦の水温は17℃。そこにダイブするわけですから誰も嬉しくはないはずですが、逆にいえばビッグタイトルを獲得した選手にしか許されていない特権ともいえ、それゆえこの権利を獲得した選手は精一杯のパフォーマンスを演じるのです。

すでに何回も経験している橋本プロは、今年も大ジャンプを見せてたくさんのギャラリーの喝さいを浴びていました。こういう行為は嫌いではないようです。

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ジャンプという言葉に燃える橋本プロ。恐らく試合前から準備していたと思われます

アメリカのメジャーなゴルフトーナメントでも、勝者が18番グリーン横に飛び込む慣例があり、それを見に来ているギャラリーもいるとか・・・。W.B.S.の新港ダイブもそんな年中行事となっているようです。

※いうまでもありませんが、ダイブには桜マークが付いたライフジャケット着用が義務付けられています。

しかし、橋本プロが目立ったのはダイブだけではありません。初日の釣りも周囲を「アッ」といわせるものでした。

橋本プロが目指したのは小野川上流。でも、ただの上流ではありません。牛久大仏が見下ろす最上流。スタート地点の土浦からは片道3時間近く要する遠隔地です。遠いだけではありません。途中何カ所かスタックする浅瀬があり、その度にボートを降りて押さなければならない、そんな難所なのです。

橋本プロはそこでスティーズ・スピナーベイトを駆使して2本の魚を獲り、二日目への期待をつないだのでした。

タックルはいわずと知れた橋本プロが最も信頼するスピナーベイトスペシャル。二日目もこのタックルを引っ提げて優勝だけを目指して小野川最上流に向かったのです。 

ROD: ブラックレーベル+661MRB-G

REEL: STEEZ SV-TW 6.3:1 SLPワークスチューン

LINE: モンスターブレイブZ 14lb

LURE: スティーズ・スピナーベイト 3/8DW

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橋本プロはスピナーベイト用に2タックル用意していました(初日のウェイイン終了後)

二日目にはBASSER誌の敏腕編集者が同船しましたので、その辺の模様は恐らく同誌でレポートされると思います。ご期待ください。

JBプロももちろん目立っていましたよ

 今年のJBトップ50の最終戦は土浦新港スタートで行われました。10月12日から14日までの3日間です。

意外なようですが、トップ50がここで行われるのは初めてで、それだけに各選手は不慣れなエリアに戸惑っていたようでした。

 それが理由かどうか定かではありませんが、全体的にかなりなローウェイト。リミットメイクすら難しいような状況でした。

 そんな中で茂手木祥吾プロは三日間安定したウェスイトを持ち込み11位フィニッシュ。年間ランクも15位まで上がり、年間13位に入った川口直人プロとともに来年への希望が持てる位置につけました。

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茂手木プロを11位に押し上げたナイスフィッシュ。十分に目立っていました

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川口プロのガン飛ばしも目立つ要素です

 というわけでシーズン終盤にそれぞれのスタイルで目だったDAIWAプロ。10月最終週のオールスタークラシックでは、今年最高の目立ち方を見せてもらいたいものです。