Ultimate 11月8日号

特集1

西も東もシングルフィニッシュ 

 10月26,27の二日間、東は山梨県河口湖、西は兵庫県の生野銀山湖で行われた全日本バスプロ選手権。DAIWAメンバーが期せずして東西で6位に入賞するという珍しい結果となりました。

●東の6位は山下一也プロ

 東日本の入賞者は若手の山下一也プロ。淡路島から遠路はるばるトーナメントに参戦しているハングリーな選手ですが、初日2130gというビッグバスを持ち込み、いきなり8位スタート。結果を見たものは「オッ」と腰が浮きましたが、二日目は584g1本のみ。しかし初日の貯金が効いて6位に入ったのです。

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全日本バスプロ選手権東日本戦は秋の河口湖で開催されました(PHOTO:JBNBC)

 山下プロが2130gのバスを釣った釣りはディープのスピナーベイティング。長崎沖の5から6メートルに存在するニゴイの群れに着くバスを狙って獲ったものです。

 プラでこの釣りの可能性を見つけた同プロは、陽が射す前がチャンスと朝一から投げ続け、なんと10投目にこの2kgアップを獲ったといいます。

 「キモは1ozのスピナーベイトでニゴイの群れを散らしたこと。終始ライブスコープを当てて、魚とルアーの動きをチェックしていました」

 と山下プロは説明してくれました。

 ラインを8lbという比較的細目を使っていたのも、スピナーベイトが浮き上がらないための一工夫。それもライブスコープでしっかり確認していたといいます。まさに作戦勝ちといえましょう。

 トップ50に参戦していながら、基本は仕事優先。釣りは週末だけという山下プロだけに6位入賞は立派としかいえません。来季に期待しましょう。

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冴え渡った釣りとベストタックルがこのビッグフィッシュをもたらしました(PHOTO:JBNBC)

タックル

ROD: スティーズ 661MHRB-XTQ (マシンガンキャスト タイプⅡ)

REEL: スティーズ SV TW 1016-H

LINE: スティーズ フロロ8lb

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ちなみに藤田京弥選手は14位に入りました(PHOTO:JBNBC)

●西の6位は小池貴幸プロ

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西日本は激タフの生野銀山湖で行われました(PHOTO:JBNBC)

 一方、西の6位は小池貴幸プロ。「河口湖の小池プロが西日本に出たの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょうが、これにはワケがありまして実は小池プロ、東西両方の出場権を持っていたものの、当初はこの試合に出るつもりはなかったといいます。

 その理由はもともと日程がバサー・オールスタークラシックとカブッていたため。「DAIWAさんのブースに詰めようと思っていたので、不参加のつもりでした」とスケジュールを決めていたようなのです。

 ところがご存知のようにオールスターが延期になり日程が空きました。「それじゃあ出よう」と事務局に確認したら、西の権利を先に取っていたのでそっちが優先する。というわけで生野銀山湖に出場したわけです。

 ところが小池プロにとってこのリザーバーは完全アウェイ。最初は途方に暮れていたようですが、あるキッカケのおかげで魚と巡り合う準備ができていたようで、初日2646gというビッグバスを獲り、当然1位発進。二日目はいろいろあって186g一本に終わり、6位となりました。

 ビッグフィッシュを獲った釣りはショラインのカバー撃ち。クローワームの5gリーダーレスダウンショットでした。

 「あるキッカケとは、アメリカでつかんだものです。実は9月に2週間ほどアメリカに滞在し、オープンに出ている選手のプラに同船したんです。その時にプラの進め方とかそれを元にした試合の進め方などをたくさん学びました。それが今回のプラに生き、魚と巡り合う準備が出来たのです」 

 こう小池プロは語ってくれました。さらに

 「この試合で今シーズンの日程はすべて終了しました。たくさん収穫があった年でした。来年はステップアップを目指して新たな展開を考えています」

 とまとめてくれました。来季の小池プロの動向は絶対には目が離せませんね。

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来シーズンの小池選手からは目が離せませんよ(PHOTO:JBNBC)

タックル

ROD: BLX SG 661MXB-ST

REEL: スティーズ CT SV TW 700XHL

LINE: スティーズ フロロType Finesse 10lb

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佐藤健人プロもしぶとく10位に入りました(PHOTO:JBNBC)

速報

藤田京弥プロ、スーパーバスクラシックで6位入賞!

 11月2,3の両日、山梨県河口湖で開催されたジャパンスーパーバスクラシックにおいて、藤田京弥プロは6位入賞。今年も実に安定した成績を残しました。

 初日が3位スタートでしたので、ひょっとして2連覇? などと気合が入った一幕もありましたが、結局6位。 

それでも毎回必ず上位に名を連ねる実力は本物中の本物。大外ししない結果を見ても、どんな状況にも対応できる技量を持っているといえましょう。

近日中にそんな藤田プロがなぜ強いのか、その秘密を探ろうと計画しています。ご期待ください。

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6位入賞:藤田京弥プロ(PHOTO:JBNBC)

特集2

清水盛三、グラチャンで大活躍!

 11月3日、霞ケ浦で開催された28回W.B.S.プロクラシック最終日に同時開催された岸釣り大会、グラチャン(グランドチャンピオンシップ)にDAIWAチームの清水盛三がゲスト参加、多くの来場者に熱く歓迎されていました。

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W.B.S.クラシックのパーティーでは弊社もご挨拶させていただきました

以前から同組織にゲスト参加を依頼されていた清水プロですが、このほどスケジュールが空いたことから、大阪から駆け付けたというワケ。長い間アメリカで活躍していた清水プロですが、実は岸釣りも大好きなのです。

この日も参加者と一緒にサオを出し、新鮮な土浦新港の岸釣りを満喫していました。

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なかなか厳しい土浦新港に苦戦する清水プロ

W.B.S.のチェアマン吉田幸二氏とのトークでは岸釣りにおけるクランクベイティングというテーマで話を繰り広げ、その貴重な内容に参加者は皆聞き入っていました。清水プロは岸釣りにおいても巻き物メインで釣りを組み立てます。その破壊力をアメリカで知り尽くしているからです。

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「岸釣りにおけるクランクベイティング」とは清水プロらしいテーマです

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ファンに混じってDAIWA/SLP主催のキャスティングゲームに興じる清水プロ。リールの解説も同時に行ってもらいました

今後、清水プロにはいろいろな媒体を通して活躍していただきたいと計画しています。ご期待ください