Ultimate 2月14日号

特集

2020、このニュータックルに期待する その2

オリキンの場合

 横浜、大阪の二大フィッシングショーが終わると、いよいよシーズンイン。喜んでいいのかわかりませんが今年の冬は水温も高く、春の到来は意外に早い印象を持ちます。

2020.2.14.1.JPG

春の雰囲気が充満している2月9日の霞ヶ浦。木原方面から筑波山を望む。うーむ、釣れそうです

まさにAre you ready? という感じですが、そんなタイミングにはオリキンこと折金一樹も、来たるべき本格シーズンに向けての準備を着々と進めています。ていうか、常に水辺に居るオリキンにとっては、オフシーズンはないに等しいんですけどね。

そんなオリキンに今年の「このニュータックルに期待する」というテーマで取材させてもらいました。場所は当然、フィッシングショーOSAKA会場のDAIWAブース。

「私が今年期待するニュータックルですか...」と口にしてからオリキンは少しも迷わず、以下のタックルを指名してくれました。

●ベイトフィネスリールはここまで来たか ! (オリキン談)

 オリキンをそう驚かせたのがSTEEZ AIR TW。リールを指さして語り始めました

 「初めて投げた時の感覚は異次元! もはやベイトキャスティングリールの常識を超えています。

 具体時に釣りに落とし込んでお話しすると、それじゃあメチャメチャ軽いリグを頻繁に使えるようになるか、ということではなく、今まで使っていたいわゆるベイトフィネスリグ、例えばネコリグだとかスモラバの軽いもの、小さいプラグなどの快適性が格段に上がったということが重要なんだと思います。

 かといって使用範囲が狭いわけではない。ミドルサイズのプラグまで問題なく使えます。細身のミノーとか30mmぐらいのポッパー、50mmぐらいの軽いミノーなどもまあまあ飛んでくれます。

2020.2.14.2.jpg

初めて投げた時「ベイトキャスティングリールの常識を完全に超えている」とオリキンを驚かせたSTEEZ AIR TW。指の指し方がH-1グランプリの鈴木氏にソックリです

 いままでは軟らかいロッドで無理やり初速を出して飛ばしていた2gから3gぐらいのプラグもOKです。いままでも投げられなかったわけではないんですが、かなり無理をしていたので実戦的ではありませんでした。

 それがこのAIRでは容易に投げられる。リリースする瞬間が本当に自然で、自然過ぎて逆に違和感があります。『ええっ! ベイトでこのキャストができるの?』という違和感です。最初は現実と感覚がかい離していましたからね。そのぐらい凄いリールだと思います」

●これはもう完全にハイエンドモデルじゃないですか? (オリキン談)

 二番目にオリキンを驚かせたのが20ルビアス。「全体的にすごくまとまった素晴らしいリールですが...」と枕詞を置いてからオリキンは簡単に解説してくれました。

 「中価格帯より少し上に位置するリールですが、完全にハイエンドモデルの領域に入っています。何より使用感が素晴らしい。巻いた感じがなんともしっとりして、しかも軽い。

 中にギアが入っているんですか? と機械モノが内部に存在することを疑ってしまうほど軽い巻き心地で、間違いなく今年のエースとして活躍してくれるスピニングリールです」

2020.2.14.3.jpg

あまりにも巻き心地が軽いので「中にギアが入っているんですか?」とオリキンに疑問を抱かせた20ルビアス

 

BLX ニューモデルにも期待しています

 オリキンは今年、新たな気持ちでシーズンを迎え、活動の場も広げるプランを持っているようですが、トーナメントの軸はやっぱりH-1グランプリ。2019年には惜しいところで年間チャンピオンを逃しただけに、今年はそのリベンジが第一目標となるといえます。

2020.2.14.4.jpg

2019年のH-1グランプリでは年間2位に終わったオリキン。今年はぜひとも1位に返り咲きたいと燃えています

2020.2.14.5.jpg

2019年に年間優勝できなかった悔しさは2度目のマスターズカップ優勝で晴らしたオリキンでした

 そんなオリキンが期待を寄せるのが自身が監修したBLXの新しいスピニング2アイテム。SGとLGです。

 「SG681ULFSはとても使用範囲が広いロッドです。68はずっと好きで使っていた長さで、何でもできるオールラウンドロッドです。でも繊細な小技も効かせることができる。オカッパリでもボートでも、スピニングに迷ったらとりあえずコレ、そんな感じのロッドです」

2020.2.14.6.jpg

「スピニングに迷ったらとりあえずコレ」とオリキンが推奨するSG681ULFS

 「もう一つはLG5111LFS。去年のH-1グランプリでもこのプロトを使い倒しましたが、とても実戦的なロッドです。最近の釣りの傾向として、リザーバーでも霞ケ浦などのレイクでも、距離を投げるというよりは正確なキャストを数多く打つことがバイトにつながります。そんなシチュエーションでプラグをしっかり投げられるロッドです。

 プレッシャーが高いので距離をとって投げなければならない場合もありますが、近距離で正確にスポットを撃てる、そっちに振ったロッドです」

2020.2.14.7.jpg

「LG5111LFSは接近戦でスポットを狙い撃ちできるロッド」とオリキンはその実戦的な能力を力説しました

●おまけ。キャンピングカーショーでのオリキンパフォーマンス

 そんなオリキンですが、1月31日から2月2日まで、幕張メッセで行われた「キャンピングカーショー」に出張っていました。オリキンが契約しているO.S.Pがこのショーに出展していたため、オリキンはそのスタッフとして参加したわけですが、土日の二日間はイベントスペースでトークショーも行いました。

 MCはあの辻よしなり氏。「意地と意地とのぶつかり合い」というプロレス中継で有名な氏の盛り上げで、オリキンも堂々のパフォーマンスを見せていました。

 このイベントは名前の通りキャンプ愛好家が集うものですが、そんな人々にも釣りは少なからず注目を集めていました。

2020.2.14.8.JPG

トークショーブースでかなぱんと釣りの楽しさをキャンプ愛好家に伝えるオリキン

2020.2.14.9.JPG

辻よしなり氏のMCでキャスティングデモも行いました。最初は失敗しましたが・・・