Ultimate 3月27日号

特集1

北大祐、バサクラV3!

橋本卓哉は5位入賞!

 3月21,22の両日、潮来マリーナを起点に行われたバサー・オールスタークラシック2020は、皆様ご存知のように北大祐選手の3度目の優勝で幕を閉じました。

 北選手は霞ケ浦本湖や北利根川に選手が集中した中、ひとり北浦上流をキーエリアに独自の釣りを展開し、初日はリミットメイクできない苦しい戦いを強いられましたが、二日目はしたたかに北浦を釣り切りリミットメイク、堂々の逆転優勝を成し遂げました。

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 ゲームの詳しい内容はBASSER誌などをご覧いただくとして、アルティメット取材班は二日目にボートを出して各選手の活躍を追いかけました。

 というのも、無観客試合となってしまったため、取材人数も厳しく制限され、アルティメット取材班でさえ会場へのエントリーが許されなかったのです。

 だったらボートを出して選手のナマの戦いぶりを見てやろう、ということになりました。ボートを貸してくれたのは、以前このアルティメットにも連載していた「やぐっちゃん」こと矢口悟司氏。氏のバスキャット・パンテーラを横利根から出して、ガソリン100リッター焚いて霞ケ浦、北浦を走り回りました。

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 いまやボートオーナーに出世したやぐっちゃん

 それではDAIWAチームの戦いぶりをご覧ください。

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 霞ケ浦本湖、麻生の石積でミノーを投げる清水選手。8時のこの時点で清水選手はまだノーフィッシュでした。

 「あきません、釣れませんわ。ヘラブナの方が楽です」といっていました。

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玉造大橋そばのドックで2本の魚を獲った橋本選手。「他の選手が釣れていないので、もう一本、デカイのを釣ればお立ち台もありますよ」、といったら「釣るよ。釣りますよ」と力強く答えてくれました。

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風が吹き始めたタイミングで移動する橋本選手

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東浦、石田ドック外の消波ブロック帯で「デカイ」のを掛けた橋本選手。しかしこれは別の魚でした。この後、橋本選手は東浦をさらに北上しましたが、その頃から吹き始めた強風のおかげで、帰りのドライビングは地獄だったようです。しかしリミットはしっかり揃えて来ました

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荒れに荒れた霞ケ浦本湖、外浪逆浦を抜けて神宮橋に辿り着き、ホッとする清水選手

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二日目は利根川を攻めた並木選手も、荒れた湖面をブチ抜いてきました。

 我が取材班も荒れた湖面を走って神宮橋までたどり着きました。さあ、北浦に居る北選手の写真を撮りに行こうという時に、ガソリンが足りないことが判明。荒れた湖面を走ると予想以上にガソリンを消費するものです。

 結局、肝心要の北選手の写真を撮ることができなかったというオチでした。

 こうして話題も豊富に終わった2020バサクラ。DAIWAメンバーが二人お立ち台の人となったことで結果もまずまずと言ったところでしょうか。並木選手、清水選手も存在を大きくアピールしたものと思われます。

この後のBASSER誌等の記事も楽しみですが、アルティメットでも追加取材を行う予定です。

特集2 

兄弟でシングルフィニッシュ

 3月14、15の両日、霞ケ浦で行われたJBマスターズ第一戦は、実に印象的な試合でした。時期的に厳しいコンディションの下、工夫を凝らした戦略を展開して魚を抜き出した上位陣の技術も注目されましたが、若手の台頭が際立っていた結果も驚くべきものでした。いよいよ新旧交代か、という感じです。とくに兄弟が活躍したゲームとして忘れられないものとなりました。

 いまのJBトーナメントで活躍している兄弟と言ったら......藤田夏輝、京弥兄弟が頭に浮かびますが、最近とみに売り出しているのがDAIWAチームの若手中の若手、山下一也、尚輝兄弟なのです。ちなみに年齢は現在21歳と25歳。かなり若いです。

 今回のマスターズにおいても、弟の尚輝が4位、兄の一也が8位と、二人でシングルフィニッシュ。一方の藤田兄弟は兄の夏輝が3位で京弥が18位。多くの選手が二日間ノーフィッシュに終わった結果を考えると、素晴らしい出来事だといえましょう。

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激渋の中でクォリティーフィッシュを重ねての4位入賞! 素晴らしいの一言です

 山下尚輝選手の釣りは堂々たるものでした。

 初日に最初に入ったのは北利根川。ですが流れが多く、プリプラで流れがあると釣れないことを経験を得た山下選手は、麻生のドックに移動。これもプリプラで釣れたスポットでした。

 すると第一投でバイト! 1048gを釣り17位とまずまずのスタート。

 二日目は朝一から同じドックに行き、3.5gジグヘッドを投げれば第一投でまさかのバイト! それが1400gのキッカーだったといいますから、神がかり。

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ウェアウルフのキャスタビリティーとフッキングパワーは絶品! トラブルレスと手返しの良さが抜群のスティーズCT SV TW 8.1. 今回の入賞はこれらのタックルにおかげです......と尚輝選手

 その後は麻生の沖テトラに移動して周りの選手がシャッドなどを撃っている中、ヘビダンを落とし込んでナイスな900gを追加しました。

 沖テトラには常に20人から30人ほどのアングラーがひしめいていたようですが、その中で釣り勝ってお立ち台を確保したのは立派だといえます。

 二日間ともプリプラで得たデータを生かして賢く立ち回った結果といえ、こうしたクレバーなゲームを展開できる限り、尚輝選手の未来は非常に明るいものといえましょう。

 トップ50で戦っている一也選手も負けてはいられない、といった話題でした。

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兄の一也選手もいずれトップ50でやってくれるでしょう 

タックルデータ

3.5gジグヘッド、5gダウンショットリグ

ROD: スティーズ661MFB-SV【ウェアウルフ】

REEL: スティーズCT SV TW 700XH

LINE: スティーズフロロType-フィネス10lb