Ultimate 7月23日号

特集

藤田京弥 半端ない!

JBマスターズ第二戦に準優勝!

その入賞率は驚異的!

 7月10,11の二日間、JBマスターズ第二戦が霞ケ浦で行われ、DAIWAチームの藤田京弥が準優勝いたしました。もう当たり前のような準優勝ですが、考えてみれば大変なこと。

100人以上の名手が出場する厳しいトーナメントですから、一度だけでも入賞することは至難のワザなのに、軽々と準優勝してしまうという、しかも3月に行われた初戦の津風呂湖戦の優勝に続いての準優勝ですから、これはもう「半端ない」としか表現しようがありません。

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JBマスターズの初戦が優勝、第二戦が準優勝という驚異的な勝率を記録している藤田プロ(photo:JBNBC)

 ご存知のように藤田プロはトップカテゴリーのJBトップ50に於いては、初戦の遠賀川戦(4月)でも準優勝、つい先日の第三戦・北浦戦(マスターズの前週)では7位と、こちらも破竹の勢い。もう誰にも止められない感じです。

 この結果、暫定ランキングはトップ50で1位、マスターズでは1位タイということで、MLBの大谷翔平と肩を並べる二刀流アスリートといえます。

 話は前後しますが、トップ50北浦戦のプラ中だった6月26日(土)、プラ後に中京まで走って翌27日(日)、ぶっつけでJB入鹿池に出場。あっさり3位入賞してしまうという、まさに超人的な活躍。若さゆえの行動力と言えるでしょうが、誰にでもできることではありません。ていうか誰にも出来ないでしょう。まさに偉業です。その言葉が大げさには聞こえないのです。やっぱりトーナメントが好きだからでしょうね。

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北浦での土曜のプラを終えてそのまま走り、翌日曜日にノープラで3位。超人的な結果です(ツィッターより)

●パワーフィネスで攻め続けた霞ケ浦

 さて、話を7月のJBマスターズ霞ケ浦戦に戻しましょう。

 初日、5本3598gでトップ発進した藤田プロは二日目4本2648gを持ち込み、堂々の準優勝。トータル重量ではトップだったものの、ポイント制のため優勝できませんでした。本人も「まあまあ釣れたので優勝かも」と思ったようですが、当然でしょうね。

 そんな藤田プロが二日間釣りを繰り広げたのが霞ケ浦本湖東岸の石積みのインサイドに点在するブッシュなどのカバーにおけるいわゆるパワーフィネス。

 タトゥーラLT2500S-XH

モアザン12ブレイドEX+Si 1.2号 リーダーフロロ3.5号

サングラス:TLX015藤田京弥モデル

 などを駆使してパターンフィッシングを成立させました。

 霞ケ浦本湖東岸のそのエリアはW.B.S.トーナメントでも多くの選手が出没する名所。イナッ子やテナガエビなどの多くのベイトフィッシュが集まり、風向きによっては絶大なプロダクティヴエリアになります。ですから、いままで何度もウィニングエリアになりました。赤羽修弥プロが夏にフロッグゲームを繰り広げて入賞し、以降、フロッグが流行したという過去もありました。

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霞ケ浦本湖東岸でパワーフィネスを展開する藤田プロ(ツィッターより)

 ですが、基本的にはスピナーベイトやチャターベイトなどの巻き物、テキサスリグやノーシンカーなどの撃ちモノがメインで、PEラインを駆使したパワーフィネスを採用する選手はほぼ皆無でした。

 その事実を見ても藤田プロの非凡さが伺えますが、さらに「居るけど口を使わない」魚に対して、何かに吊るして誘いを加えるというワザを駆使したことも、既成の釣りに捕らわれない自由でオリジナルな発想を感じさせます。

 こうして準優勝を遂げた藤田プロの次戦は7月末のマスターズ河口湖戦。年間争いも含めて、ますます楽しみになりました。

 と書き終えようとしたところに、最新のニュース着弾! 7月18日に行われたJB入鹿池第2戦に於いて藤田プロは3本5370gを持ち込み、ぶっちぎりで優勝いたしました。もはや手が付けられません。

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プラは前日に数時間行ったのみ、それで優勝ですから信じられません。ここでもルビアスエアリティーが炸裂したようです(ツィッターより)

●山下尚輝プロも見せ場を作りました

 ところで前回のトップ50では山下一也プロが3位に入賞してその存在をアピールしましたが、弟の山下尚輝プロもトップ50の借りを返そうとマスターズでは見せ場を作ってくれました。

 5本2230gを持ち込み、初日5位の滑り出しには「オオっ、やるな」と目を見張ったものです。1位が藤田プロ、そして5位が山下尚輝プロですから、今回もDAIWA勢が堂々の活躍を見せてくれるのか、と期待させてくれました。

 残念ながら二日目は失速してしまいましたが、強く印象に残る戦い振りでした。

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(photo:JBNBC)

初日5位の滑り出しはサスガでした

 山下尚輝プロのメインエリアは二日間とも古渡。木枠の周囲に点在するカバーなどでした。水深は20cmから50cm。多くのバスを目視できたことから半分はサイト、もう半分はブラインドで狙ったとのこと。

 タックルは

 Rod:ブレイゾンS64L-ST

Reel:ルビアスエアリティーFC LT2500S-XH-QD

 Line:フィネスブレイブZ 4lb

「サイトでかけてからの急な突っ込みに対し、瞬時にバスの走りをコントロールできるルビアスエアリティーのクイックドラグに助けてもらうばかりの試合内容でした」

 とは山下尚輝プロのコメントでした。

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今季好調の山下尚輝プロを支えるタックル

 なお、山下尚輝プロは現在、7月末のJBマスターズ河口湖戦に向けて鋭意準備中。57cmのバスを釣ったりして好調です。藤田プロともども期待しましょう。

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河口湖のプラでは軽く57cmいっときました......と尚輝プロ