Ultimate 10月8日号

特集

琵琶湖のプロガイドが語る

スティーズクランクの凄み

 100から400までの4サイズ揃っていることで、アクションを変えることなく泳層を自在に選べるクランクベイト、それがスティーズクランク。刻々と変わる状況に即応できるシステムクランクとして最新のバスフィッシングには不可欠な存在ですが、それにこのほど500サイズが加わり、一段と幅が広い釣りができるようになりました。

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500サイズが加わり、ますます活躍の場が広がったスティーズクランク

 この500サイズの開発に関与していただいたのが新進気鋭の琵琶湖ガイド、小島明久さん。弱冠30歳の若さですが、幼いころから村上晴彦氏の大ファン。そんな生い立ちなので、一貫して琵琶湖でバスフィッシングを楽しんできました。

 そんな小島さんですから、クランクベイトの釣りには一家言持っています。というわけで今回はスティーズクランクに関して、新しく発売された500をメインに小島さんに語っていただきました。

圧倒的な飛距離、そしてストレスフリーな巻き心地

 以下は小島さんの解説です。

 「琵琶湖におけるクランキングを考えた場合、ご存知ない方はウィードの釣りをイメージなさると思いますが、実際はそれだけでなくシャローのロックエリアとか魚礁など、様々なシチュエーションがあります。ですからシステムクランクとしてのスティーズクランクの存在意義があるのです。そこに500が加わってさらに釣りに厚みが増しました。いままで届かなかった深さを攻めることができます。

スティーズクランク500は開発段階から使わせていただいていますが、結論として、これだけ使いやすいディープクランクはないと思います。ズバリ、自信作です。クランクベイト大好き人間の私が言うんですから、間違いないですよ。それは釣果となって表れています。すでにプロトの段階から多数の実績を残しています。

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すでに多数の実績を残しているスティーズクランク500。ロッドはBLX LG741MHRB

リールはジリオンSV TW 1016HL

 とにかく、投げて巻くだけでなく、いろいろな使い方ができる。そこが大きな違いだと思います。

 それ以前に、このスティーズクランク500が一般のディープクランクと違うところは、大きく言って二つあります。一つは飛距離、もう一つは巻き心地です。

 飛びに関してですが、重心移動でカッ飛ぶのは当然として、それより僕が言いたいのは飛行姿勢の素晴らしさです。とにかく矢のようにピュッと飛んでいく。ですから空気抵抗も少ない。向かい風も問題にしません。

結果的にこの飛距離がディープ攻略のキモになります。しっかり潜ってくれるので、ボトムを長い距離トレースできますからね。

 飛びに関してはリールも貢献していると思います。

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スティーズクランク500は逆風下でも矢のように飛んでいく。だからディープクランクとしての能力が倍加する

 そして巻き心地に関してですが、これはもう気持ちいいの一言。一日巻いても疲れません。一般的に5メーターダイバーを巻くのは疲れますけど、これは快適に巻くことができます。これもリールが貢献していますね。

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スティーズクランク500の巻き心地は実に軽やか、一日巻いていても疲れない

 というわけでどんなアングラーが使っても投げやすく巻きやすい、それがスティーズクランク500だと言えますね」

●浮力を生かしたワーミングクランクができる

 「僕はスティーズクランクにはサイズを問わず通常フロロの16lbを使っていますが、それも飛距離と大いに関係があります。つまり、飛ぶから細いラインを使う必要がない。みなさんは飛ばすためと潜らせるために12lbとか14lbなどの番手を使います。でもそれだとカバーを攻めたりボトムノックさせたりする時にどうしてもラインが痛みます。ですからラインは太いに越したことはない。その方が安心です。

 それにはスティーズクランクが持つ浮力も関係してきます。つまり、浮力があるからフロロの16lbを使っても浮く力が殺されない。僕はボトムノックさせて止めて浮かせるという、いわばワーミングクランクともいうべきネチネチしたクランキングをするんですが、それには浮力がキモになります。浮力がないルアーでは16lb程度のフロロラインを使うとなかなか浮いてきません。

 ウィードに当てて止める、といったシチュエーションでも同じことがいえます。

 僕の中では『釣れるクランクベイト』というのは頭部に傷が付くクランクベイトです。それも浮力が関係してきます。つまり、ストラクチャーにゴンとヘッドバットしてそこから浮力で浮いてくるものが優れたクランクベイトだと思うのです。そこでバスが口を使うわけですよね。スティーズクランクも頭に傷が付きます。

 釣りをしているとそのタイミングがわかります。『オッ! 来るな!』とね。そこで釣れると最高ですよ。

そもそも浮力がないとストラクチャーにリップが挟まって終わり、そんなクランクベイトは少なくありません。そして浮力があるからこそ、キビキビしたタイトウォブルが生み出される。だから活性が低い時期でも食わせることができるんです

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「頭部に傷が付く、それが釣れるクランクベイトなのです」(小島さん)

 最初に『スティーズクランクは投げて巻くだけでなく、小細工を効かせたいろいろな釣りができる』と言ったのはそういうことです。

●これからの時期は止めて浮かせて食わせる

 「僕の中でのスティーズクランクの使い分けですが、狙っている水深プラス1メートルのサイズを使います。つまり3メーターを狙うなら400、4メーターを狙うなら500です。それなら余裕でボトムを叩けますからね。

 500は僕が投げるとスタンディングで巻いても6メートル近く潜ります。カタログ表示は若干余裕を見て記載されているので、フルキャストに自信がない方でも使い易い仕様になっている印象です。

 チューニングの必要はほとんどありません。強いていえばフックはこまめに交換してほしいですね。ポイントが傷つきやすい釣りですから。

 僕のクランキングにはタックルも重要な役割を果たしています。

 スティーズクランクに僕が使っているタックルはロッドが2タイプ

 400、500に使っているのがBLX LG 741MHRB

 そして300にはBLX LG 731ML+FBです。

 どちらもタダ巻きからワザを駆使する釣りにおいても最高の働きを示してくれます。

 リールはギア比5.5:1のジリオンSV TW 1000PL。これが鉄板です。

 ラインがモンスターブレイブ16lb(魚礁などを釣る場合は18lb)です

 というわけでスティーズクランクについて解説させていただきましたが、これからの時期は強すぎるクランクベイトだと食わせきれない場合があります。そんな時にスティーズクランクの高浮力を生かして、止めて浮かせる、つまりシャッドっぽい使い方が効果的です。

 琵琶湖だけでなくどんな釣り場でも活躍してくれると思います。みなさんもぜひ、お試しください。

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琵琶湖だけでなく、どんなフィールドでもビッグバスゲットの可能性を高めてくれる、それがスティーズクランク(リールはジリオンSV TW 1000PL)

※写真はすべて小島さん提供