Ultimate 1月14日号

特集

三宅貴浩、

新生アルファスを語る!

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 琵琶湖の釣りは言うに及ばず、バス釣り全般に関する豊富な知識と経験、それに加えてソフトな語り口でゲストに大人気のプロガイド、タク三宅こと三宅貴浩プロは2022年を迎えて、さらに多忙な日々を過ごしています。

 この年末年始もガイドのスケジュールが詰まっていたようですが、季節的に大風で待機を余儀なくされることも。そんなある日、三宅プロは厳冬期の琵琶湖での釣りにおいて出色の活躍を見せている新リール、「ギア比7.1:1」のアルファスAIR TWに関して熱く語ってくれました。

 「ホント、DAIWAさんも12月という季節にこのギア比を追加してくるなんて、オシャレすぎますわ。これ以上ないベストタイミングです」

 三宅プロは明るい口調でこう語り始めました。

 「今の琵琶湖の水温はヒトケタ、8℃ぐらいです。早い話が厳寒期。そうなると巻きの釣りがクローズアップされますが、通常の巻き物では口を使ってくれません。シャッドやタイニークランク、ミノーなど小型ルアーの出番になります。しかも、基本的にスレたフィールドですから、そうしたルアーも繊細に扱う必要があります。

 そんな状況でこのリールが登場したわけですから、これはもう琵琶湖アングラーにとっては福音と言わざるを得ません。もちろんそれは琵琶湖に限らないでしょう。

 冬の琵琶湖でのハードベイトゲームでは私はこれまでスティーズ AIR TWのローギア、6.8:1を使っていました。例えば去年のちょうど今頃、2021年の1月にスティーズシャッド60SP EXDRのロケを行ったんですが、その時もスティーズAIR TWを使いました。キャスト回数がメチャクチャ多い巻き物の釣りに向いており、しかも向かい風の中で投げるシチュエーションが多いので、小型ルアーのキャスタビリティーに抜群の能力を備えたリールに頼っていたわけです。リップが付いているルアーは空気抵抗が大きいですからね。

 スティーズAIR TW 6.8:1は巻き感も気に入っていたんですが、強いていえばややピーキーでブレーキ設定が難しかったんです。ジャストに設定できれば凄い性能を発揮してくれるんですが、慣れないとなかなか決まらない。使い込んでいる私は対応できていましたが、それでも難しかった。ですから投げる人によってはバックラッシュの危険性が大きいわけです。今も言ったように風の中でのキャスト機会が多いわけですからね。

厳しい条件では楽な道具を使う方が釣れる確率はグンと高まります。無理して難しい道具を使う必要はないですよ」

 なるほど納得な三宅プロの話です。

 ちなみに昨年行われたバサー・オールスタークラシックKing of Kingsでダントツ優勝した赤羽修弥選手が獲ったすべての魚はこのスティーズAIR TWによるものでした。ワームにはギア比9.1:1、シャッドには6.8:1を使用していました。これも同リールを使いこなしていた赤羽選手ならではの選択だったのでしょう。

そして三宅プロは一息ついて、こう続けました。

  • 抜群のキャスタビリティーに陶然img_ALPHAS_AIR_TW7_1R_02.jpg

 「そんな状況で登場したのがこのアルファスAIR TW。ブレーキ設定も簡単でどんな人でもバックラッシュを恐れず投げることができる。シビアな環境でキャストしなければならない冬の琵琶湖の釣りを考えた時、この能力は大きなアドバンテージになります。

 やっぱりΦ「28mmエアスプールとTWSの威力でしょう。圧倒的なパフォーマンスを演じてくれます。キャスタビリティーとブレーキ性能が相まって、釣りがとっても簡単になり、どなたも技術的に向上したような感覚を持つでしょう。

 私か出演させていただいた動画でもご覧いただいたかと思いますが、僕はシングルのバックハンドキャストを多用します。バンクを右に見て流す場合はそのテクニックを使用します。そんな時にシングルハンドで投げられるリールはアドバンテージになります。バックスイングを大きくとらなくても軽いルアーを気持ちよく飛ばせますからね。リールとロッドの軽さがそれを可能にしてくれます。

 さらに7.1:1というギア比が絶妙です。Φ28mmのエアスプールですからギア比が7.1:1でもハンドル1回転の巻き取り長さは62cm。ですから7.1:1のギア比でもむしろローギアの部類に入ると思います。これがいいんですよ。

 さっきも申しあげたように冬の琵琶湖ではタイニープラグをただ巻きしてモノに当てたり硬いボトムを叩いたりして釣ります。ハンドル1回転の巻き取り長さ62cmがそんな釣りにベストなんです。ハイギアですとボトムの隙間にリップがガッチリ食いこんだりしますし、そもそも巻き抵抗がストレスを感じさせます。

ですからアルファスAIR TWはリールをゆっくり巻く厳寒期のワーミングクランクのような釣りにベストなんです。巻き感がとてもしっくりくるんです。結果としてこのシビアな時期に釣れる可能性を高めてくれるというわけです。

 見た目もカッコイイし、すでに僕の中では欠かせないリールになりました。このリールはベイトフィネスバーサタイルとして撃ちモノも完璧にこなしますが、回収などを考えるとその場合はギア比8.6:1が合っているでしょうね。

 ちなみにロッドはBLX SG 671L/ML+FBを組み合わせています。撃ちモノも巻き物も高度にこなす究極のバーサタイルロッドといえます」

 こう解説してくれた三宅プロ。相変わらずわかりやすいですね。皆さんもアルファスAIR TWで冬のプラッギングを楽しんでください。