「ベイトリールの巻きについて」
清水一成です。
前回はベイトリールに求める要素「剛性」についての話をしました。
今回は、「巻き」についてです。
ここからは少しリアルな展開の話となってきます。
オフショアベイトジギングにおいて、ハンドルを回し巻き続ける動作が当たり前となります。
メタルジグの誘い(シャクリ)やメタルジグの回収、魚を掛けてからのやりとり、いずれもある程度の水深から、高負荷の状態のまま巻き続けてますね。
皆さん、特に移動前のジグ回収で疲れが激しく溜まるポイントかと思います。
この当たり前であり、ジギングの主な動作を如何に快適に出来るか?そのためにベイトリールに求める要素「剛性」が必要不可欠です。
そこに対し、我々は皆さんに何が提供出来るのか?そしてそのためには何が必要か?を徹底的に調べ、リールのコンセプトを決めました。
■軽量コンパクト:集中力の維持
■頑丈 :最強の剛性感
■パワー :剛性から生まれる異次元の高トルク
この3点に絞りました。
当然、皆さんが気になるであろうクラッチ耐久性やドラグ性能などは、不満点をぶつけ改善してもらうこと前提の話しとなりますので安心してください。
例えば、ドラグ性能。もっと滑らかに!とか言葉で言う感覚ではなく、1クリックの変化量まで改善させる次元での会話をしています。こんなイメージを持ってもらえれば安心してもらえますかね。
さて、優先順位を付けた3点のコンセプトをどうやって皆さんが感じることが出来るベイトに仕上げていくか?が目標です。今まで培ってきたダイワのベイトリールの良い点も悪い点をしっかりと受け止めてもらい、一緒に改善していきました。
ここからが重要です。
今回のジギングベイトリールの巻き上げパワーを分かりやすく表現するならば、
「300gのメタルジグを使って、水深150mをPE2号で楽々ジギングが出来る!」
これ、伝わる方にはしっかりと伝わると思います。
今回はこの一言で十分でしょう!ちなみに補足すると、レベルワインド付きのジギングベイトリールで、がポイントですね。
今までのジギングベイトリールであれば、この条件ではタックルバランスで剛性感を感じる事ができません。
従来のレベルワインド付きジギングベイトリールでは、200g以上のメタルジグを使えば、しんどさが先行します。
だから水深100mを超えるエリアやボトム攻略には、SALTIGA15H-SJのようなレベルワインドの付いていないパワフルなジギングベイトリールが主流となっています。
今までは、ここが大きな分岐点でした。
最後にもう一度言いますよ。
「軽量コンパクト、頑丈、パワー」こんな夢のようなベイトリールが目の前まで来ています!
楽しくリアルな話になってきました。
次回はハンドルに関する内容についての話しを12月18日(金)に更新したいと思います。
お楽しみに。
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