「こだわりを凝縮!ソルティガIC搭載のTシェイプノブ開発秘話」

清水一成です。

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さて、今回のブログに入る前に。

ようやく300シリーズもリリース完了となりました!!

もう手にされた方も多いことを期待しますが!想像以上のコンパクトな印象を受けませんか?

ぜひリールを手に持っていただき、100シリーズとのサイズ感も比較してみると

いろんな発見があるかもしれません!!

さて、今回はソルティガIC300H-SJのハンドルノブについてお話ししていきたいと思います。

現在、様々なT形状のハンドルノブが発売されています。

それは、操作性や感度、握り易さ、パワフルな巻き上げなどをトータルで考えて到達された形状なのだと思います。

ダイワなら、最新のTシェイプを作るとすごいモノが出来上がるはず!と

思い立った時には企画書を書いて担当者へ投げつけていました笑。僕も企画書を書きますからね!

日付を見ると、2019年頭ぐらい。

0から新しいモノを作るには、試行錯誤の時間が多く掛かります。

簡単に出来上がったのではないです。

今回、想像ですが、恐らくどのメーカーさんもやらない手段でノブを作り込みました。

それは・・・

カズさん自らがひたすらノブを削りまくる!という荒行!いや苦行だな!!!笑

そんなことさせる担当者も、担当者です笑

簡単に言ってくれるなーとは思いましたが、チームカズナリなので仕方ない笑

今回、7割のアングラーの皆さんには満足いく形状に行き着いたと思います。

やはり100%は難しいです。

それでも、ある程度「吸いつくような不思議な感覚を得られる」、そんなノブに仕上げました。

削って削って削り込んで・・・・・

サンプルは10本以上作りました。長さも決めていましたが、やればやるほど迷走します笑

そんなサンプルを少し紹介。これは初期の初期。長さも形状も別物ですね。削り込む前の、マーキング。

ここを削ると手当たりがどう変わる?削りすぎるとやり直し・・・と真剣に考えて考えて悩みまくった痕跡です笑

キャプチャ2.JPG

特にこだわったのが、下記の赤線部分。

親指と人差し指でつまんだ時に出来る、この空間です。

さて、この空間の何が問題なのでしょう?

そして、この空間をどういう形状にしたでしょう?

そのために、何をしたと思いますか?

皆さんが、「握り易い!」と感じやすい形状に至ったポイント?なのかはわかりませんが、

答えは皆さんが実際に触って、体感して、確認してみてください。

キャプチャ.JPG

もう少しだけ。

ほぼ最終形状に至ったあとは、ラバーを使って指当たりの検証を行いました。

僕は右ハンドルなのですが、1日釣行をした際にどこに摩擦が集中するか?みたいなテストです。

こんなこと、普通はやらないのかもしれません。とことんやり切りました。

キャプチャ4.JPG

僕が自信を持って勧めるのは、こういうことを突き詰めた結果です。

動画や取材ロケなど非常にストレスの掛かる状況が多いですが、最後まであきらめずにやり切れるのも、

ソルティガICをリリースする上で責任感が出た、という点では大変満足しています。

汗をかいて妥協しなくてよかった!!熱い想い、こういうところが伝わればうれしく思います。

今回はここまで。次回は6月4日(金)に更新予定です。お楽しみに。

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