「浅場で、かつ軽量ジグしばりによるタックルセッティング方法」
清水一成です。
今回、SALTIGA IC300ユーザーのK様より面白い質問を頂いたのでご紹介!
皆さんもきっと共感できると思いますから、ぜひ読んでみて下さいね。
◆K様からの質問
「水深30~40mで今SALTIGA IC300を使って楽しんでいます。
PEラインは1.5号でリーダーフロロ7号、使うジグは100g~150gです。
悩みは、リールのパワーが出過ぎてジグを安定して操作することが出来ません。
SALTIGA IC100を買いなおすべきでしょうか?」
こういう質問でした。
実は、心当たりがあります。。。。
恐れていた、SALTIGA IC300のパワーがあり過ぎるが故の、リーリング時のノー感じ。
しかも水深30m~40m前後で使うジグ150g以内特に120gクラスの小さいジグを使う場合は、
この水深だとタックルに負荷を掛けにくく、ただただライン回収をしてるだけのジギングに感じてしまっていると思います。
そもそも。
昔はリールが小さいとパワーがない・・・そんなイメージで長年ジギングしてきました。
そこを払拭すべく、SALTIGA ICの企画やテストでは、繰り返し【剛性の威力】というテーマを大事にし、
誰もが感じてもらえるように開発を進めてきました。
特に300番ですが、300H-SJはジグの操作性を活かすギア比7.3の98cm巻き取り長を狙って実現したり、
対になる300はギア比6.3の84cm設定で、誰もが体感できるトルクフルな巻き上げを狙って作り込みました。
いずれも、ホームの伊勢湾はもちろん、日本近海ジギングに対応するスペックです。
その300のトルクフルさが、軽めのジグウェイトや浅い水深を探る際の「使いにくさ」が生まれてしまっていると感じています。
じゃー、100サイズに変えればうまくいくのか?
確かにハンドル長も70mmと短くなったりしますが、今度は巻き取り長が落ちすぎたりとバランスを組みなおさなければいけません。
サイズを落とせばいい、と思われがちですが、そう簡単なもんでもないんです。
今回のようにSALTIGA IC300を使って、軽いジグで浅場を攻略するなら、
どういうセッティングに変更していくか?を自分なりに解説してみます。
1.リーダー長を、倍の長さにする。
2.PEラインの太さを1.5号から2号に変える。
3.ロッドの番手を1ランクパワーダウンさせる。
4.ハンドルアーム長を変更する。
これら4つのコトで対策してみます。
◆1と2について
いずれもジグの引き抵抗を上げてあげることを狙っています。
それぞれ、ジグウェイトが10g~20g程度プラスされる変化度合を感じれると思います。
ただし、2のPEラインの太さ変更は、ICリールのネックとなるスプール交換不可という問題が付きまといます。
なので、2の選択は最後の最後です。
◆3について
実はこれが一番理想的な合わせやすい変更だと考えています。
#2なら#1へ、#1なら#0へするイメージ。
そうすることで、ジグへの抵抗感を簡単に出すことができます。
単に、ジグウェイトで使い分けるのもいいのですが、
海況に応じてパワーランクを使い分けるのが大事なんです。
ロッドラインナップが多いのは、細かな戦略立てには必要だからです。
◆4について
さて、4は意外と皆さん実施しない手段だと思います。もしかしたら、知らない?かと。
SALTIGA IC300のハンドルアームを外してもらうと、ギアシャフトに取り付ける穴が2つあります。
ここで、ハンドルアーム長75mmもしくは85mmの2種類が選べます。
たった10mmですが、騙されたと思ってやってみてください。
ハンドルを回す際の抵抗感を作ってあげることで、きっと使いやすくなると思います。
こういう使い方、今まで提案してきていないため、信じてもらえないかもしれませんが笑
以上の最大4つの対策をすることで、SALTIGA IC300のままでもきっと今より使いやすくなると思います。
自分が言い続けている、ロッドバランスやタックルセッティングを考えだすと現場に行った時に何か違う感覚。
この違った感覚のまま釣りを続けると、なかなか自分のペースに持ち込めません。
タックルセッティングは、釣果に直結します。
ロッドとリールとジグ、PEラインやフックを使ってどれだけ自分が「喰う理想」にセッティングできるか、
いろいろと工夫を凝らして、皆さん楽しんでやってみてください。
きっと新たな発見が見つかりますよ。
今日はここまで。
次回の更新日時は、9月17日(金)予定ですので、お楽しみに。
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