「スロージギングロッドに必要な【溜め】を知らないと魚が釣れない理由」
清水一成です。
今回は急遽ロッドの話です。
本当はソルティガTBジグⅡの、丁寧に飛ばす部分について解説予定でしたが、思うことがあり内容変更!
いつもは魚のヒットまでの組み立て方や、ロッドやリールとのセッティングの話を多くしていましたが
今回はスロージギングロッドで魚をヒットさせるのに最重要な部分【溜め】の話をしたいと思います。
自分が思う【溜め】
自分がジグを引く際にロッドの最大限のベンディングを描いて一瞬の間・・・
ここが溜めになっています。
ロッドが最大限ベンディングしてるってことは、ジグのフォールが活かせることに直結します。
僕が監修したスロージギングロッドでソルティガSJ61BとソルティガSJ AGS 55B-TGシリーズがメインにあります。
ロッドの溜めの違いについて説明したいと思います。
■ソルティガSJ61Bシリーズ
このロッドの特徴は、常に【溜め】が効くロッドになっています。ジグを引くと同時に常駐で行われます。
狙いとしては赤ムツやアラ、ハタ類などに有効で水深が100m以上なら尚更その性能を使うことが出来るように仕上げています。
使い易さを追求した結果なんです。
■ソルティガAGS55B-TGシリーズ
このロッドは55というロッドレングスから【溜め】がしっかり入りません。
ちょっと特殊です。61Bシリーズとは全く別モノに仕上げています。
その場の水深や潮流の速さによって、どのジグの重さがロッドに【溜め】が入るかを最初に探らないといけません。
上記の文章だけ読むと、55シリーズって使い手選ぶんじゃん?!って思われてしまいますが、
スロージギングってただスローにジグをゆっくり引いているのではなく、釣法の1つととらえてください。
当然、早くロッドをさばいたりしてアクションを行うこともあります。
例えばカンパチやヒラマサやマグロなど水深60m以内の水深であればPEラインの伸縮率も気にせずガンガンジギングしても大丈夫です。
しかし、水深100mを超すところであればPEラインの伸縮率 + ジグの引き抵抗感までを、自分のロッドを通じて情報を取り込まないといけません。
僕がザフィッシングやYOUTUBEの動画の中で、1回ジグを落として「これじゃない」ってすぐにタックルやジグウェイトを交換してるシーンって非常に多いですよね。
あれは【溜め】がロッドに入ってないと瞬時に判断して、対応しています。
理由は、ジグを引いた時の抵抗感が無さ過ぎるから。
海況に合っていないジグを使ったことが原因ということです。
こればっかりは、ジグを沈めてシャクってみないとわかりません。だから、いつも状況に応じて!って言い方をしています。
伝わりますか?
まとめると。
ソルティガSJ61Bシリーズは【溜め】が常に効いている。
しかしロッドレングスが61なため、テンポの早い釣りやシャクり動作での展開ではシャクリを入れた後、ロッドワークのピッチ(間隔)が合わず、ジグにブレーキがかかってしまう。
これをクリアするにはもう1番手パワーランクを上げて対応したりするのですが、そうなると今度は合わせたいジグとロッドが合わない・・・
と言う負のスパイラルに突入します 笑
逆にソルティガSJ AGS55B-TGシリーズは、【溜め】が入らないロッド
なので、ロッドレングスが短い分、シャクリのピッチは自分の思うように操作できます。
そしてシャクりを入れた後のPEラインの小さな遊び(ラインスラッグ)が演出できます。
【溜め】を何処で発動させるか?【溜め】をこの海域でどう理解しながら使いこなすか?が、このロッドの最大の楽しみ方になります。
皆さんにこのブログで理解して欲しいのは・・・
どれだけ良いロッドを購入しても、このロッド特有の【溜め】の作り方を知らないで使っても、狙った魚は釣れないという事です。
スロージギングを真剣に志したいなら、ダイワならソルティガ61Bクラスのスタンダートをまずは基準としてください。
そして選択の1つとしてソルティガSJ AGS55B-TGシリーズを追加していただけると、僕が最も重要としてる【溜め】をご理解して頂けると思います。
そして何故僕がこの2本のロッドレングスにこだわったか?を理解していただけると思います。
ちょっと難しい話になってしまいましたね。読み返してみても難しい文章です 笑
これでも相当かみ砕いて書いたつもりですが難しいですね。
今回の内容は、今後もとても大事ですので、動画などでも解説していきたいと思います。
今日はここまで。
次回こそは、ソルティガTBジグⅡの「丁寧に飛ばす!」部分について書いていきたいと思います。
次回の更新日時は、11月5日(金)予定ですので、お楽しみに。
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