「ただの浅溝仕様じゃないよ、今までと違う15Sスプール」
清水一成です。
今回は、あまり馴染みのなかったシャロースプールについてお話ししたいと思います。
22SALTIGAのラインナップを見ていただくと違和感のある製品名が存在します。
SALTIGA 15S
なんだなんだ?と気になって調べてみていただけたのであれば、我々の狙い通りです笑
単純明快!
シャロースプールを表す"S"を製品名へ敢えて入れました。
なので、ラインキャパを確認いただくとPE2号-300mとなっています。
ほとんどの方が、
ただラインキャパシティーが半分になったスプールってだけでしょ?
と感じてると思います。
皆さんがソルティガ15をセレクトする中で、スルーされるアイテムではないでしょうか?
そう思われて当然です。
ただし、このラインキャパを使うエリアを考えてみてください。
PE2号基準って、近海どこへ持っていっても使いやすいと思いませんか?
ある意味、"どストライク"を狙いました。
さらに。
今回自分が15Sというラインナップを出すに至り、課題がありました。
まずは、
「パワーギア1回転103cmでPE2号-300mの世界観の釣り」を設定すること。
さらに、この大事なコンセプトの中に「浅溝化じゃない手段でスプールをチューンすること」が条件でした。
その手段として選んだのが"ナロー形状"
ご覧の通り、巻糸面の幅を狭くしました。
PE2号で1回転103cm・・・これで口を使う魚にあてる。
ズバリ! ブリや根魚をターゲットとしたフィールドでの展開を目指して作り込みました。
ナロー形状の特徴は、PEラインを出せば出すほどスプール径が小さくなります。
スプール径が小さくなるという事は・・・更にローギア化するのと同じこととなり・・・。
大阪湾、伊勢湾など水深が比較的浅めでPE2号主体エリアでは間違いなく威力を発揮します。
むしろ、これフル活用しないと損です。
だってズルいほど巻き上げパワーがすんごいから。
継続的なトルクをリールから引き出したい方は圧倒的におススメ。
SALTIGA15ならではのライト感覚でPE2号以内の釣りを、もっと楽に展開できちゃいます。
根魚などのボトム3m以内でヒットした場合、瞬間的にパワーを発揮して危険レンジを脱出!なーんてことも。
このように15Sスプールの良さって魚によって様々なんですよね。
でもノーマルの15スプールの方が1回転の巻取りスピードが落ちないじゃん!
って思っている人もおられると思います。おっしゃる通りです。
僕が常日頃掲げる「身体負荷の軽減」を考えた時に、
スプールを変更するだけで使用感を劇的に変えることを要望しました。
チームカズナリだからこそ、無理を言います笑
ただし、こだわり過ぎると専用設計となる危険性もある。
事実、15SALTIGAでは10と15ではフレーム・スプールも別設計となってしまっていました。
今回の22SALTIGA15シリーズは、使いやすさの追求といった観点では、
スプール互換性まで視野に入れたことも改めて分かっていただければ嬉しいです。
スプール径とスプール幅の黄金比が非常にバランス良く出来たと思っています。
皆さんも触るタイミングがあれば是非触れてみて下さい。
今日はここまで。
次回も、15Sスプールの開発秘話を少しだけご紹介。お楽しみに。
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