「15Sスプール開発秘話。そんな甘くなかった編」
清水一成です。
15Sスプールの開発秘話を、少しだけご紹介。
ある日、
「開発中の、"あの特殊スプール"の1stサンプルが完成したのでテストしましょう!驚きますよー」
との電話から、一気に開発が進んだスプール、それが15Sという名のシャロースプールでした。
このスプール開発、悩みに悩んだので相当面白かったのを思い出します。
開発当初。
ただの浅溝スプールをリリースするだけでは満足できるはずもなかったので、
何かネタは無いか?とチームカズナリと考えて考えて考えた結果、何も出てきませんでした笑
そもそも、シャロースプールの必要性は少ないのでは?という話しになっちゃうぐらい、難しいポイントでした。
PE2号以下を使いたいなら、下巻きしちゃえばイイわけですから。
でもそれって。。。
・本当にみんなにとって親切なのかな?
・みんなにとって使い易いのかな?
・使うエリアを考えると、深溝だとオーバースペックな部分もあるな?
・販売店様目線だと、糸を巻くときに下巻+上糸って結構大変だよな。
・スプール互換対応が崩れちゃうと不親切。だから互換は絶対に残す。
んー。たくさん悩みました。
もうね、とにかく必死!笑
このパワフルな22SALTIGA15を、
もっとシンプルに誰でも使いやすく、勧めやすく、誰でも、使って体感できるスゴさ
みたいなアイテムに出来れば、絶対に化ける!という目的意識を共有し、
PE2号-300m基準と据え置いて進めることで、
ようやく物足りなかったピースが埋まりそうなところまで話しが進みました。
でも、使い易さの追求。。。。
スプールを変えるだけで、そんな魔法のようなことが出来るのか?
と、答えがなかなか見つかりませんでした。
ちょうどそのころ、2021年春頃に四国遠征を行うタイミングが重なり、
チームカズナリと何かをつかみたい想いで高知県へお邪魔させていただきました。
やはり、現場活動が大事なんだと痛感しました。答えは現場にあります。
こればかりは、皆様の知見をいただかなければ気付けませんでした。
肝や狙いが合っているかどうか?は、まだわかりません。
現場で第一線の方々と同じ時間過ごし、様々な言葉をいただき、肌で感じて、それを形にする。
いつも皆さんに助けていただけるからこそ、何とか実現したい。こんな感じで開発を行っています。
で、前回のブログ内容(⇒ここからどーぞ!)につながるワケなんです。
こういう見えない部分、真剣度合いが伝われば最高です。
念のため、22SALTIGA15Sスプールと、15SALTIGA15用シャロースプールを比較。
ねっ?同じラインキャパでも、形状というより狙いが全く違います。
正直、冒頭の電話を受けて行ったフィールドテストでは、
たった1シャクリめで「おおっ、コレすげーパワーだよ!」と驚くほどシンプルに体感出来ました。
最高にうれしい瞬間です。
スプールだけでいっぱい思い出があります。
これも協力していただける皆さんがいるからこそ。
自分一人で開発したわけではありません。
チーム一丸となって、みんなで意見を出し合いながら仕上げたリールなんです。
だから、皆さんが手にされて箱から出したときに、その温度感みたいなものが伝わると嬉しい。
自分の気持ちを乗せて出荷してもらうので、皆さんもしっかり受け取って楽しんで欲しいと思っています。
出荷まで、もう間もなく。
今日はここまで。
次回も、まだまだスプールに関する内容に触れていきます。
お楽しみに。
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