「スプール底面形状とスプール糸留めピンの必要性」

清水一成です。

今回のブログは、またまたスプールの話しです!

皆さん、21SALTIGA IC と 22SALTIGA15シリーズのスプール底面にデザインされた凹凸形状ってなんだ?

と感じたことはないですか?

これは、現場で皆さんがライントラブルに見舞われないようにするため。考え抜かれた形状です。


狙いは、


スプールに巻いたPEラインが滑る状態を発生させないこと、です。


何か?というと、


上糸(PEライン)だけが滑ってしまい、スプール単体が空転してしまう症状」です。

ご自身で巻いた場合、たまに発生していませんか?

よく、ドラグが効かない!との話しにもなったりする、アレです。

細糸でも太糸でもしっかりと巻き付けが開始できる。そんな形状になっています。

ただのデザインで魅せる、だけでなく、機能さえ盛り込んじゃった特別仕様です。


そして、22SALTIGA15シリーズには追加で「スプール糸留めピン」を付けました。

これが僕等が現場でのトラブルを無くす想いで仕上げたスプールになります。

スプール形状2.JPG

特に、22SALTIGA15シリーズのようにPE3号クラスまで巻いたり、

せっかくラインカットを目的とした「スプールロック機能」を搭載しても、ズルズルとPEラインが空転してしまっては意味がありません。

21SALTIGA ICのようにPEライン2号以下を使用する事が多いので、スプールに負荷をかけません。

21SALTIGA ICシリーズにスプールピンが無いのは理解して頂けたと思います。

そして、皆さん夏に巻く場合と冬に巻く場合では金属の膨張率も違いがあります。

スプールは夏は膨張して、冬は収縮します。

特に、夏場へ向け準備をする場合は、メンテナンスの意味合いも含めて巻きなおすこともおススメです。


さらに下糸を巻く場合は、基本PEラインを巻いてください

ナイロンラインを巻くと、伸縮性があるためスプール破損のリスクがあります。

知らないかもしれませんが、ナイロンラインに過度なテンションを掛けてスプールに巻き付けると、

ナイロンラインが伸びた分、ギューっと縮まろうとスプール軸に締め付ける力が発生し、最悪破損の恐れが。。。。

これが、リスクです。

最悪ナイロンラインを巻く場合は、6号以上の太くて伸びにくいもので、適したテンションで巻きましょう

あくまで下巻き前提の話しです。フルでナイロンラインを巻いて使うのはNGです!

そもそも、ナイロンラインを必要以上に巻くことで自重も増加傾向でデメリットになります。

不要となったPEラインを活用することも大事です。


こうなると、そもそも前回までのブログに記してきたように「15Sスプール」を使った方が、絶対賢いです!


いろんなことを書き記してきましたが、皆さんを不安にさせない為に、

22SALTIGA15シリーズでは「底面形状 + スプール糸留めピン」のダブル構造で

皆さんの現場でのトラブルを少しでも回避したいと思って仕上がったスプールになります。

リスクもお伝えしました。適した使い方さえ覚えれば、ほぼほぼトラブルは回避できる内容です。


スプールにしっかりとラインを固定する。

当たり前にやっているようで、意外とどうやって結んでいるか?が皆さんあやふやになってたりする部分だと思います。

シンプルに直感的に使いやすくする。この目的が、誰でも使ってやってみると体感できる。


そんなリールへ仕上げていますので、細部までチェックしてみてください。


皆さんがなるほど・・・って思ってくれたら嬉しいかな。

今日はここまで。

まだまだスプールネタが尽きないので次回もスプールネタです笑

お楽しみに。

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