「SALTIGA SJ AGS 55B-2TG 開発秘話」
清水一成です。
久々にロッドの話をしたいと思います。
昨年発売したフルソリッドSJロッドである、「SALTIGA SJ AGS 55B」シリーズについて、
発売後、大反響!と各地より嬉しい報告が入ってきています、本当にうれしく思います。
やっぱり、皆さんが求めてるスロージギングロッドの一つだったと、
仮説から確信に至りました。
大きく使い分けなどは、過去のブログを見返してもらえると嬉しいです。
「ソルティガ SJ AGS 55B-TG シリーズ、3番と4番の使い分け」
↑ここからリンク飛べますのでぜひ復習してみてください。
でも・・・
もう少し欲を言えば、
柔らかいの欲しいなーー!!
なんて思っているアングラーさん達は多数おられるのではないでしょうか?
なぜなら、当然自分もその一人でしたから笑
この SALTIGA SJ AGS 55B-2TG を発売するにあたって、開発の道のりは険しく、めちゃくちゃ難航しました。
当初の予定は、 2TG、3TG、4TGの 3アイテムでリリースするべく、開発を進めていました。
当時を振り返ると、担当者とフィールドテスト段階までは釣果もロッド調子も成功していて、かなり良い状況まで仕上がっていた状態でした。
いや、仕上がっていたはずでした・・・。
魚も釣れる!ロッドの調子も良い!自分がテスターとして見る部分までは完璧だと思ってましたが・・・。
ここに落とし穴が・・・
ダイワの社内のテストで折れる?!
当然、様々なイジワルテストを実施し、現場レベルでは実証済みです。
でも社内の工場の強度テストをいかにクリアするか?が大きな壁として立ちはだかりました。
正直担当者ともぶつかり合いながら、怒りや憤りを感じてこの2TGに向き合いました。
自分としてはフルソリッド粘りは前提なので水中感度もわかるぐらい軽量=感度を重視してました。
結果ダイワの対応は・・・・
「まだ基準をクリア出来ません」
これがダイワの最終回答となり、2TGはお蔵入りに。自分的にめちゃショックだったのを覚えています。
では何故・・・この2TGが完成したの?!
皆さん、当然そう思いますよね。笑
ある日、SALTIGA SJ61シリーズの立上げを一緒に行ったチームカズナリメンバーとジギングをしてる時、
開発者「どうしてカズさんこのTGシリーズに2番ないの?」
カズさん「開発途中で断念しました、基準をクリアできないみたいです」
カズさん「僕は2番が出来れば、4番の倍のニーズがあると確信してます、だってSALTIGA IC300との相性ど真ん中の番手ですよ?!」
開発者「殆ど出来てるんでしょ?諦めちゃダメじゃん、またチャレンジしてみようよ」
えぇ~~さすが!!この時はカズさんスマイル全開でした笑
でも、その時に自分に行ってくれたとても嬉しかった言葉を今でも覚えています。
企画したものを正確に納期に合わせて作り込んでいくとこは必要だけど、
ニーズがある物をとことん追いかけて形にすることも大切だよ。
この言葉は少しシビレた!
そこからまたチャレンジが始まりました。
設計に頑張ってもらい、違う手段・手法が出来ないか?をとことん追いかけてもらいました。
そして、現場で試作&テストを繰り返し、やっとの想いで完成したのが今回の2番 なんですよね。
幾度の困難を乗り越えてダイワの技術・テクノロジーを最大限に活用しなければ到底完成し得ないロッドです。
時間はかかりました。
追いかけ続けた甲斐があるほど、完成度が高まりました。
特に、SALTIGA IC300との相性が抜群すぎるほど、ヤバイやつです笑
また皆さんが店頭で手にした瞬間・・・皆さんがどんな気分になるのかが楽しみです。
今日はここまで
次回更新まで、お楽しみに。
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