特集1
ニュータックル炸裂!!
橋本卓哉
W.B.S.第二戦に準優勝
皆様、すでに同組織の速報等で結果はご存知でしょうが、W.B.S.のDAIWAプロスタッフの一人、橋本卓哉が5月19、20の2日間、北浦・潮来マリーナを基点に開催された2012プロトーナメントシリーズ第二戦で、2日間フルリミットのトータル8820gという素晴らしいウェイトをマークして、堂々の準優勝に輝きました。
コンディションはプリ、ポスト、アフターが混在するという難解なもの。ゆえに試合前の予想では激タフなバトルになるとの見方が大勢を占めましたが、意外や意外、初日は釣れに釣れた打撃戦となりました。4kgオーバーが11チームも出るという景気のよさ。橋本チームは4660gを持ち込みましたが、それでも5位。赤羽チームも4310gで8位という結果でした。
天候は二日間とも快晴微風。人にはやさしい天候ですが、釣りにはちょっと微妙。それでも大潮がらみで魚の活性はグーン上がり、川筋や北浦本湖で華々しい戦いが繰り広げられました。
橋本選手は北浦本湖をメインエリアに指名、朝方にネストの名残を拾ってリミットを揃え、沖のブレイクで入れ替えるという作戦。初日はこれが見事にハマり、前述のウェイトを稼ぎました。「優勝」の二文字だけを求めて臨んだ2日目にも、北浦本湖で同じような釣りを展開してリミットメイク。
全体的には一挙にタフと化した中で4160gとまとめて準優勝に輝きました。本人はちょっと悔しそうでしたが、「優勝チームが凄かっただけのこと」と潔く結果を受け入れていました。
同プロが主に投入した戦略は、前述のように岸に近いブレイクをダウンショットや直リグで丁寧に拾っていくというもの。荒いアクションでは魚は口を使わず、バイトも小さいという難解な釣りでしだが、タックルのポテンシャルを存分に生かして、貴重な魚を次々とライブウェルに納めていました。
ダウンショットに投入したのは、フェーバリットで同プロの必殺兵器ともいえるウェアウルフでしたが、特筆すべきは最近のマイブームの直リグに使ったプロトロッド。
実はこのロッド、プラ真っ最中の木曜日に生乾きのまま届いたもの。7フィートのMHで、バーサタイルなアイテムですが、直リグにもベストなパフォーマンスを演じてくれたようです。
コンパイルXの感度は、ブレイクの釣りなどには絶対的な強みを証明しました。
こうして、2日間競技でナイスウェイトを記録した同プロ、今年のA.O.Y.獲得に向けて、いい感じで突き進んでいます。ご期待ください。
そして同じDAIWAスタッフの赤羽修弥、金光忠実も十分見せ場を作りました。初日の赤羽選手、2日目の金光選手の釣りも実に見事なものでした。
今後の活躍が大いに注目されます。
橋本選手TackleData
Tackle1
ROD:STEEZウェアウルフ
REEL: PX68
LURE:ストレート系ワーム
LINE:フィネスブレイブ8lb
RIG:ダウンショット
Tackle2
ROD: STEEZプロト
REEL: STEEZ 103HL
LURE: ドライブクロー4インチ
LINE: モンスターブレイブ 12lb
RIG:直リグ
2日間で10本持ち込んだフルリミット達成は4チームのみ。それだけでもGood jobといえます。(photo:W.B.S.)
直リグに投入した7フィートのプロト。今回のキータックルの一つでした。ちなみに、準優勝のショックでボードがさかさまになっています。
赤羽チームは初日、この石積みで7時にはリミットを揃えるというロケットスタートをかましました。
T3AIRを実戦投入している赤羽選手。気になるストレートワームを見せてくれました。
金光選手のリールはかなりカラフルです。
初日に出遅れた金光チームは二日目に4490gという単日2位のウェイトを持ち込み、見せ場を作りました。(photo:W.B.S.)
特集2
三宅貴浩のウェスタン・レポート
その31
皆さんこんにちは~!三宅貴浩です。
何か春を通り越して一気に夏のような気温になってきていますが、かと思えば氷が降ったりと異常気象が全国的に起こっています。フィールドに出かける方はくれぐれも急な天候変化には気をつけてくださいね!
さてさてここ最近は、動画撮影や取材候補地の下見なども兼ねまして西日本各地のリザーバーを釣りこんでいるのですが、スポーニングも終盤を迎えいよいよアフター回復系のバスが徐々に横の動きのルアーを追い始めてくるようになってきました。
先日も京都や奈良のリザーバーに出かけてきたのですが、50UPのGOODコンディションのバス達が果敢にルアーにアタックしてきてくれました!
この時期のリザーバーでは沖にある立木、その中でも特に立ち木のトップが水中に隠れているようなシチュエーションが最強なのですが、そのような場所にアフターからの回復を待つバス達がサスペンドしている状態をよく目撃します。
これは上下にレンジ移動しやすいということや、立ち木にベイトフィッシュが集まってきやすいという要素があるからに他ならないわけですが、ここに障害物回避力の高いルアーやリアクション要素を引き出しやすいルアーを通してくることで、一発で口を使ってくることが経験上非常に多いです。
今回もTDバイブ107SとRPMクランクMID4をそのようなシチュエーションにタイトに通してくることで、50UPの超GOODコンディションのバス達を引き出すことができました。
これらのルアーの性能はもう語る必要性はないかと思いますが、キャスタビリティーから泳ぎ、障害物の回避力に至るまで超A級の性能をもったルアーであることは間違いありません。
また今回はブラックレーベルFM701MHFB+スティーズ103HL(SLPWORKS・パワーマグ&スペシャルカラーチューン)を使用しましたが、このようなカバーを狙うクランキングにおいてはとにかく良いコースを通し、枝1本1本にルアーをスタックさせることなくキレイにコンタクトさせてくることが要求されるわけですが、これらのタックルはそれを集中力を切らすことなく難なくやってのけてくれる組み合わせです。
日本のフィールドにおいてはまだまだカバークランキングを多用しているようなアングラーも比較的少ないように感じますので、このようなシチュエーションに出会った際にはぜひぜひカバークランキングを試してみてくださいね。
きっとスレ知らずのGOODコンディションのバス達が飛び出してきてくれると思いますよ!
TDバイブに来た50UP。
RPMクランクMID4に来た56センチ。