特集1
シリーズ 2013 New Model Impression
その3
川村光大郎が絶賛する
ブラックレーベルPF701MFB
スティーズ 661MFB-SV WEREWOLF
プロがニュータックルを解説するというこのシリーズ、今回は若干趣向を変えてみました。というのも、川村光大郎は「その道のプロ」に違いはないのですが、プロと呼ぶにはいささか違和感を覚える存在。そして採り上げられたタックルは2013年のニューモデルというわけでもないからです。
ですが、今回採り上げる二本のロッドは、関東のオカッパリには不可欠の機能を完璧に備えている、まさにVery Best と氏が絶賛している極め付きのアイテム。その解説も実に説得力に満ちているので、とくに岸釣りファンの皆様にはご覧いただきたいと思い、ご紹介させていただくことになりました。それでは早速、川村光大郎氏の解説をご覧ください。
「ロッド一本」という縛りなら、迷わずコレです
●ブラックレーベルPF701MFB
タックルの携行数に限度があるオカッパリですから、僕は釣行の際には釣り場の状況に応じてシステムを厳選するようにしています。ですが、このPF701MFBに関しては、日本全国どこに行くにも必ず持っていく必携ロッドといえます。
そもそも、ある釣り雑誌の対決企画で、ロッドは一本のみという規定になった時に決めたアイテムですから、その時からバーサタイル性には着目していたわけです。やっぱり、幅広いリグに対応できることが一番ですからね。
PF(ピッチン&フリッピン)モデルということで、イメージしていたのは「打つ」釣りだったんですが、実際に手にして驚きました。ジグやテキサスはもちろん、ワイヤーベイトやプラグへの適応力にも優れているんです。要するに何でもできる。これはもう鬼に金棒ですよ。ですから、現在では僕の釣りの中で一番使用頻度が高いロッドとなっています。
基本セッティングはモンスターブレイブの12~14lbで、SVのリールを使えば12lbを巻いてギリギリ、ベイトフィネス的な釣りも可能です。具体的には5in前後のストレートワームに1.8~2.7gのシンカーを使ったネコリグなどですね。
もちろん、ライトテキサスや高比重ワームのノーシンカーの釣りには、そのポテンシャルを十二分に発揮してくれます。これはどなたにもご理解いただけると思います。
前述したワイヤーベイトへの適性についてもう少し詳しく説明しますと、PF701MFBはキャスタビリティーが抜群なのです。関東の釣りではワイヤーベイトの釣りでもアキュラシーが必要です。アバウトなキャストでは釣れる確率はガクンと落ちます。その点、このロッドならピンスポットにビシバシ打ち込むことができます。一方、ティップはミディアムで柔軟に追随しますので、乗りも悪くありません。さらに太めのシングルフックをしっかりフッキングさせるパワーも兼ね備えています。
もう一つ僕が気に入っている点は、タフなことですね。これはブラックレーベルに共通していることなんですが、オカッパリロッドとして大切なことです。いままで、例えば高い足場から魚を抜き上げたりしても、一回も破損したりしませんでしたからね。とにかく丈夫で頼りになるロッドです。
というわけでPF701MFB総合的に見てピカ一のオカッパリロッドだと思います。僕の釣りにとっては、なくてはならないアイテムといえます。
オカッパリのベイトフィネスにはベストです
●スティーズ 661MFB-SV WEREWOLF
ヘビダン用と謳われているこのロッドですが、僕は以前からベイトフィネスロッドとして重宝しています。ていうか、このロッドがデビューした時には、まだベイトフィネスという言葉すら一般的ではなかったですね。
なぜ僕がこのロッドをベイトフィネスに使っているかというと、私のスタイルにピッタリ合っているからです。その理由は......
1,なんといってもコンパイルXというブランクの素晴らしさ。ベイトフィネス以前の話ですが、この軽さと感度はもう、突き抜けたものがありますね。一度経験してしまうと、手放せなくなってしまいます。
2,次にキャスタビリティー。これも根本はコンパイルXのおかげなんですが、キンキンの高感度の割にレギュラー気味のテーパーが、ルアーのウェイトを背負って飛ばしてくれる。キャスタビリティーはベイトフィネスの釣りになくてはならない性能です。軽いリグをキッチリ投げることができる......それがベイトフィネスの大前提ですからね。ところが、投げられるリールというものは存在しますが、ロッドとなるとあるようでなかった。その点、このWEREWOLFのキャスタビリティーは素晴らしい。軽さが奏功してワンハンドキャストで気持ちよく投げられます。これは嬉しい特長です。並の素材だったらこうはいかないでしょう。
3,ベイトフィネスというと、近距離でのカバーゲームがメインになります。ラインは8~10lb程度ですよね。そうなると合わせ切れという不安が付きまといます。その点も、このロッドはロッド全体で曲がるテーパーがショックを吸収してくれ、アワセ切れの危険性もほとんどありません。実は過去、ファストテーパーのロッドでベイトフィネスの釣りをしていて強く合わせると切れたことが頻発しました。
それじゃあWEREWOLFはしっかりと掛けられないのか、というとそんなことはない。コンパイルXの張りがガッツリとフッキングしてくれる。ですから、掛けられるけど合わせ切れも少ないという、実に不思議なロッドなんです。他にはないアクションだと思いますよ。
4,飛距離も満足しています。小口径ガイドを搭載していないことが大きいですね。ベイトフィネス=小口径ガイドという流れがありますが、僕はそうは思いません。10lb基準のラインを使う場合、小口径ガイドでは飛距離がロスします。ラインがもっと細ければ問題ないと思いますが、カバーの釣りを想定するとどうしても10lbは欲しい。また、軽すぎるガイドはキャスト時にロッドがしっかり曲がってくれにくいことも投げ難さにつながります。それで例えばピッチングが狙ったスポットから30cmショートしたら、タフな状況ではもう釣れません。ですから、このWEREWOLFの、軽いリグを正確にスポットに届けられる性能は僕のベイトフィネススタイルにジャストマッチしているのです。
5,レングスの6フィート6インチも、オカッパリのベイトフィネスにはベストです。あまり長いロッドは繊細な操作性に欠けるため、ベイトフィネスに向いているとはいえません。その点、この長さはあらゆるキャストを繰り出しやすく、バーサタイル性も兼ね備えた究極のものだと思います。
というわけで、僕のオカッパリ釣行にはこの二本が欠かせません。ですが、ボート釣りの方にもいい仕事をしてくれると思いますよ。まだお使いでない方は、一度手に取ってみてください。きっと釣りが格段に快適になると思います。それではGOOD FISHING!
特集2
戦いの場で真価を発揮する 2013 Daiwa New Tackle の巻
W.B.S.第一戦レポート
PART 1
赤羽修弥とSTEEZ FLANKER、そしてSTEEZ SV
5月18,19の二日間、土浦新港を起点に霞ケ浦水系で開催された2013年W.B.S.プロトーナメントシリーズ第一戦。実は4月に予定されていた試合が荒天のためキャンセルされ、5月にツアーがスタートするという変則スケジュールとなった今年のW.B.S.ですが、それだけに選手は逸る気持ちを抑えきれずに試合に臨んだようです。周囲の注目もいつになく大きいものでした。
オープニングゲームというものには、どんなスポーツでもワクワク感があるものです。この辺の気持ちは試合に出ている選手、そしてそれを見守るウォッチャーにしかわかりません。
ところが事前の状況は減水や水質悪化などの影響で必ずしも楽観を許すものではなく、かなりタフな展開が予想されました。
そんな中、赤羽選手は初日に単日2位のウェイト5490gを叩き出し、二日目も苦しい中4本3250gとまとめて4位入賞。総重量制で争われる同組織の年間レースを考慮した上ではまずまずの滑り出しを見せました。
同選手のメインパターンは川筋のブレイクをキャロやノーシンカーで丁寧にズル引くというもの。
この丁寧な釣りが奏功して渋い中でも二日間でトータル9本8740gという結果を残しました。
今回の入賞に貢献したのがSTEEZ FLANKER、そしてSTEEZ SV。キャロもノーシンカーもこのシステムを採用して確実にナイスバスをライブウェルに納めました。
赤羽選手も試合直後「ニュータックルが炸裂しましたよ」と興奮気味に語っていました。
先日、このサイトで赤羽選手はFLANKERを「最高に掛け感じの良いロッド」と表現していましたが、感じだけでなく実戦でも大いに頼りになることを証明してくれたわけです。
そしてストレスフリーのSV。風の強い中でのキャロですから、投げにくさは想像に難くありません。そんな状況でも「まったくノートラブル。最高のパフォーマンスを演じてくれました」と赤羽選手は語っていました。
こうして、今年も各地でバストーナメントが始まり、いきなり最高潮の盛り上がりを見せていますが、戦いのレベルが高ければ高いほど、選手の実力、タックルの能力が試されるというもの。
やっぱり試合で鎬を削っている選手のインプレッションは説得力がありますね。
STEEZ FLANKER とSTEEZ SV。第一戦でニュータックルがいきなり炸裂しました
PART 2
金光忠実とSTEEZ SV6.3L
同じ試合で初日に2本2070gとやや出遅れた金光選手ですが、二日目は勝負に出て大爆発。なんと単日トップの5780gというビッグウェイトを叩き出し19位から7位にジャンプアップ。惜しくも入賞には手が届きませんでしたが、6kg近いウェイトは観客を大いに湧かせました。
同選手は一日空けた月曜日、こんな感想を寄せてくれました。
こんにちはカネゴンです。W.B.S.が開幕しました。
プラクティスの感触では正直、厳しい試合となる予感でしたが、
本当に厳しい試合となりました(汗)
初日は3本で外し、
2日目は初日の反省を踏まえビッグウェイトを取りに行き
見事に成功。
単日のトップウエイトを持ち込むことができました。
いやー、気持ちよかった!
しかし、入賞には30g足りずでした。残念。
実はその2日目ですが、結果的には良いウェイトでも
試合中は本当に厳しい状況でした。
とにかく修行僧のように縦ストにダウンショットを撃ちまくるという釣り。
これを一日続けたわけです。
いまの霞ヶ浦はそんなにたくさんバイトがあるわけではありません。
釣れない時間も続きます。
そんな時、集中力を高めるためにはタックルバランスがキーでしたね。
軽く感度の良いロッド、
そしてストレスなく投げられるリール。
こうしたタックルを使っているからこそ、
突然やってくるバイトに反応できるのです。
今回、実戦デビューしたSTEEZ SV6.3Lですが、
いきなりの試合でもみごとに実力を発揮してくれました。
抜群に扱いやすかったですよ。
メインタックル【ダウンショット】
ロッド:STEEZ TOMCAT 641MMHFB-SV
リール:STEEZ SV6.3L
ライン:モンスターブレイブ10LB+リーダー:タフロングレイトZカスタム2.5号
ルアー:ネコストレート5インチ他(1/4ozペアタイプDSシンカー使用)
今回、入賞は出来ませんでしたが、
年間成績を考えるとどうにかまとめることが出来たので
結果的には良かったかと思います。
それでは、次はもう少し良い報告が出来るように頑張ります^^
単日ですがトップウェイトを叩き出しました。執念の釣りでしたが結果を出してくれました
2日目に6kg近いウェイトをもたらしてくれたタックルです。実に心強い味方でした
特集3
三宅貴浩のウェスタン・レポート
その55
各地で猛威を奮っているSV の巻
皆さん良い釣りをしていますか? TAK三宅は相変わらずめちゃめちゃフィールドに出ていますよ♪
春を通り越して完全に夏になった感のある各地のフィールドですが、気難しい時期である半面GOODな釣果も多々聞かれるようになってきましたよね!
前回のアルティメットでは四国でのDAIWAフェスの話題をベースにスティーズやT3のSVについて少し書きましたが、今回もいよいよ発売を迎えたこれらSVについて少しだけふれたいと思います。
つい先日は京都の日吉ダムを中心に活動をしている剛腕釣りウマメンバーが開催している大会にゲストアングラーとして呼んで頂きました。
優勝、準優勝が6キロ(5本のウェイト)オーバー、3位も5キロ、4位、5位も4キロオーバーとスゴイ釣果をたたき出しておりました!
自分もこの日は湖に出て釣りをしたのですが、スティーズSVのポテンシャルのおかげでGOODバスを複数キャッチすることができました!
このSVはその名の通りストレスフリーが売りなわけですが、想像以上にこの「ストレスが無い状態」という要素は、こと大会等のシビアな局面になればなるほどに超重要になります。
「本来はトラブルを起こしていたであろう場面でトラブルレス!」。これがどれほど重要かはここをご覧の皆さんにも良く御理解頂けているかと思います。
この大会終了後に参加者の皆さんにもSVのポテンシャルを体感して頂きましたが、皆さん本当に驚かれていました。テクニカルレイクの日吉ダムというリザーバーに通いこんでいる剛腕アングラー達だからこそ、そのポテンシャルを必要と感じ、感動をされていたようです。
またその数日後には別のリザーバーでスティーズSV&T3SVを駆使し釣りこんできましたが、その手返しの良さ、全くトラブらないことによる釣りのリズムの維持時間の長さによってこの湖では近年まれにみる爆釣となりました。
いよいよSVシリーズが店頭に並び始めるわけですが、このポテンシャルはやはり使用して初めておわかり頂けると思いますので、ぜひフィールドで実際に使用し、そして体感をしてみて頂ければと思います!
もちろんスプールのみの換装によってもそのポテンシャルは発揮されますので、スティーズ、T3、リョウガ、TD Z等のリールをお持ちの方もぜひご体感いただければと思います!
キャストすることがホントに楽しくなると思いますよ♪
ゲストとして呼ばれた森水産カップです。釣りウマが多数集まるイベントなんですよ
私の成績は参考ながら4位でした
数日後の某リザーバー。SV&T3SVで釣り込んできました。結果は......近年まれにみる爆釣でした。
特集4
三村和弘の関西便り
スピナベロッドに
強力なニューアイテムデビュー の巻
皆さんこんにちわ。スピナベ馬鹿一代三村和弘です。
関西ビッグレイクもドンドコビックバスが上がっています。
そんな中でやっぱりワタクシはスピナベ大好きですわ~。
とくに今年はウィードの生育が遅く、ツルツル状態の湖の状態です。
そんな中でも少ないウィードをそしてハードボトムを、
ある時は浚渫絡みでスピナベのスローロールで楽しんでいます。
その釣りにええロッドが出来ました。
スティーズのフランカーです。
何が凄いか、
いうたらスピナベ大好きなアングラーさんならお分かりでしょうが
ブレイドをついばむバイトがあります。
このバイト、ふっと「軽くなる」バイトです。
一瞬ブレイドのブルブル感がなくなるバイトです。
実際にこんなバイトの時に釣れる時はバスの下あごに掛かってきます。
つまりブレイドを吸い込んだということでしょう。
このバイトにも
スティーズフランカーは超高感度のコンパイルXのため全てお見通しです。
バットパワーもXトルクのおかげでビックバスのパワーにも負けません。
すごいロッドです。
完全にバカイチのスピナベロッド一軍レギュラー入りです。
もう一本追加ですわ~。(笑)
参考タックル
ロッド:スティーズフランカー
リール:スティーズ100SH
ライン:モンスターブレイブ16ポンド
ルアー:3/4スピナベ
フランカーがバカ一のスピナベロッドの一軍に加わりました。えー仕事しますわ