Ultimate 2013年6月28日号

特集1

究極のワンタックル...それが準優勝をもたらしてくれた

川口直人、JBトップ50 遠賀川戦を振り返る

 すでに各媒体で既報のように、6月7日~9日の三日間、九州の遠賀川で開催されたJBトップ50戦で川口直人選手は堂々の準優勝に輝きました。

そのポイントはなんと293点! 

普通ならブッちぎりで優勝する数字ですが、優勝した沢村幸弘選手のポイントが299点という破壊的なもの。本人も悔しさは滲ませていたものの「今回は相手が悪かった」とサバサバしていました。 

試合後は取材やイベント等で忙しさを極めていた同選手でしたが、ここへきてやっと落ち着いたようです。そんなタイミングに、遠賀川戦をもう一度振り返ってもらいました。それではご本人の語りをお聞きください。

 「みなさんコンニチワ、川口です。遠賀川ではたくさんの方にご声援をいただきました。この場を借りて感謝申し上げます。

 さて、あの試合なんですが、実はプリプラではまったくダメだったんです。3日ぐらいやって全然バイトもない。途方にくれました。見通しもかなり暗かったですね。

 試していた釣りは上からのタテの釣りばかりだったんですが、フト、横の釣りに変えてみたんです。クランクを引いてみたらすぐに釣れたんです。

 そこで「これならネコリグのスイミングにも反応するんじゃないか」と試してみたらサイズのいいのが来たんです。その時点で一筋の光明が見えました。

 でもそれはプリプラでの話。前プラになるとまったく状況は変わってしまうというのはよくある話です。どんなフィールドでも二週間も間隔があけば、すっかり変わってしまいますからね。そうなると完全リセットで一から出直しです。

 ところが、前プラでもまったく変わりがなかった!!  ネコリグのスイミングでよく釣れるんですよ。「これは行けるかも」と一気に強気になれました。

 そして初日を迎えたわけですが、皆さんご承知のように快調な滑り出し。結果的に三日間、安定したウェイトをマークすることができて、準優勝という結果をもたらしてくれました。

 エリアは中流域。プロダクティヴだったスポットは水中のリップラップやテトラなど、いわゆる沈みものです。今回はそういうシチュエーションがキーでしたね。

 そこでネコリグを泳がせるわけですが、フルバッティングの中でも釣れるのは私だけでした。遠賀川は狭いフィールドなので、どうしてもバッティングは避けられないんです。ですが、私にはそれが障害とはならなかった。

 なぜ私だけ釣れたのか? それは、釣り方が違っていたというしかありません。昔、高滝湖でトップ50に勝ったことがあるんですが、あの時も境橋スロープの船団の中で一人だけ釣ることができた。釣り方が少しだけ違っていたからです。

 今回も底を少しだけ切る釣りで、横の動きを意識すると、着実にバイトをとることができました。先行者がいてもまったく関係ありませんでした。

 使ったワームはネコストレート6.5インチのサマークローカラー。ウェイトは風が強い時は3/64、弱い時は1/32ozを使いました。底をちょっと切ることがキモでしたので、シンカーの使い分けには気を遣いましたね。

 そして、これが肝心なのですが、今回の釣りをパーフェクトに演出してくれたのが、タックルシステム。つまり

ロッド:STZ641LXB-ST HERMIT

リール:T3 AIR 8.6R

ライン:FINESSE BRAVE 8lb

 このシステムなのです。他のタックルも使いましたが、結果的に魚をもたらしてくれたのはこの1システム。三日間、これで釣り切りました。

 特筆できるのはHERMITのポテンシャル。ネコリグのスイミングにはベストパフォーマンスを演じてくれました。繊細な操作性とバイトの感知能力には絶対の強みを持っていると思います。まさに今回の遠賀川戦のために神が用意してくれたようなロッドといえ、自分が関与した作品ということもあり、ますます自信を強めた次第です。

 今回の準優勝は戦略とタックルシステムが見事にかみ合った結果といえるでしょう。そんな意味では、頼りになるタックルに恵まれたことに感謝しています。これからも、タックルの個性を最大限に生かして、勝てる釣りを追及していきたいと思います。

 ありがとうございました。でも勝ちたかったぁ!!」

 とまとめてくれました。川口選手のこの先の活躍が期待されますね。

 ちなみに、この試合の最終日には釣りビジョンが同船取材したとのこと。川口選手が語った内容がつぶさに映像に収められていると思います。第一回放映は6月30日の夜9時。皆さんも要チェックですよ。

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(Photo by JB/NBC)

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特集2

並木敏成

W.B.S.スーパースリーデイズで初日のビッグフィッシュ賞を獲得!!

 W.B.S.メンバーを核に、2人または3人でチームを組み、広大な霞ケ浦、北浦水系を3日間、延べ27時間以上を釣って釣って釣りまくるというアメリカンスタイルのトーナメント、W.B.S.スーパースリーデイズに並木敏成選手が参加、いきなり初日からビッグウェイト持ち込み、周囲を「アッ」といわせました。

 並木選手の出場は、霞ケ浦のガイドとして活躍している松村寛選手に誘われて実現したもの。スケジュールの関係で初日しか出場することはできない並木選手だったが「それでもお願いします」ということで参加が実現したもの。

 久々のビッグネームの参加ということで、周囲はその動向を注目していたが、なんとっ!! 5930gというビッグウェイト持ち込み、堂々のトップで初日を終えるという快挙。これには「さすが」という声があちこちで聞かれたが、ビッグフッィシュ賞に輝いた1530gも並木選手が釣ったと聞いて、会場はさらにヒートアップ。大いに盛り上がりを見せたのでした。

 タックルは、

ロッド:STZ7011HFB-SV HARRIER

 リール:STEEZ 100SH SVスプール

 ルアー:ドライブスティック4.5in (バックスライド刺し) ワカサギカラー

 パートナーの松村選手も 「さすがに並木選手。私がクランクを投げていたので、狙うスポットにはディスタンスをとっていました。でも並木選手はロングキャストをピンスポットにビシバシ決めていました。あれなら普通の人には釣れない魚も釣れるでしょうね。タックルのポテンシャルにも度肝を抜かれました。いやー、勉強になりました」 と試合後に語っていました。

 並木選手が抜けた後も松村チームには屈強なパートナーが加わり、残り二日間、懸命にゲームを作りましたが、残念ながら上位入賞は果たせなかったようです。

 ですが、初日のビッグウェイト、そしてビッグフィッシュは大きなインパクトを与えたことは間違いありません。

 やっぱり並木選手は千両役者ですねー。

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スーパースリーデイズ初日を大いに沸かせた並木選手。手にしているのがビッグフィッシュ賞に輝いた1530gです (PHOTO:W.B.S.)

特集3

橋本選手も頑張りましたよ

 W.B.S.スーパースリーデイズは、さまざまなジャンルから様々な選手がエントリーしますが、橋本卓哉選手と篠塚亮選手という組み合わせも異色で、それだけに大いに注目を浴びていました。

 篠塚選手といえばご存知JBトップ50を戦っている一流選手。それがW.B.S.の橋本選手と組んで、どんなゲームを展開するのか周囲は興味をもって見ていました。

 フタを開けてみれば初日5670gのビッグウェイト。前述の並木チームの次に位置する成績です。

 しかし、雨のおかげで次第にレイクは増水し、それがシャローマンを生き返らせ、沖の浚渫をコリコリ釣っていた橋本チームには若干不利な状況が発生、結果的には4位で終了。それでも、相変わらずインパクトの大きなゲームを見せてくれた、と話題には事欠かない橋本選手でした。

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橋本卓哉・篠塚亮のSLPチームです。

特集4

三宅貴浩のウェスタン・レポート

その57

こんにちは!三宅貴浩です。

ようやく梅雨らしくなった感がありますが、皆様におかれましてはGOODなバスをキャッチされていますでしょうか?

自分も先日の釣行ではスピナーベイトでガンガン攻めまくってきましたが、62cmというビッグバスがしっかりとハイシーズンを告げる挨拶をしにきてくれました!この日は他にも50UPが3本、40UPは10本以上という釣れっぷりでした。

この日強く感じたのは、スティーズのロッドとリールの強さ&使いやすさ。この日メインで使用したロッド&リールは、スティーズ・マシンガンキャスト・タイプ2スティーズ103HL(SLPパワーマグ&スペシャルカラーチューン)でしたが、その軽さ、投げやすさ、巻きやすさ、60UPのバスをかけてもものともしないその強さという部分にあらためてスゴさを感じました。

とくにスピナーベイトの釣りは、ウィード等へのストラクチャーに対してのコンタクトの強弱や巻く際のリズム感、また空気抵抗の大きなブレードつきのボディーをキャストする際に、常に変化する風向き、風力の中での安定したキャストを継続する安定感等、重要な要素が多々あります。

それをマル一日中いとも簡単にやってしまうこの組み合わせは、やはり自分にとっては他には替え難いものがありました。

また話は変わりますが、先日SLP(スポーツライフプラネッツ)に修理、OHに出していたスピニングリールが戻ってきました。

SLPといえばT3やスティーズ、ピクシー等のカラー、カスタマイズでも良く知られていますが、本来はDAIWA専属のオーバーホールやメンテナンス、修理のスペシャル集団ですので、こちらの技術力はハンパないものがあります。

またスピニングリールのドラグのフェルトワッシャ―を交換する、ドラグリペアキットは超オススメアイテムです→http://www.sl-planets.co.jp/home/partskit/drag-kit.html

ドラグを閉めっぱなしで保管すると、このワッシャ―がペッタンコにつぶれて、ドラグの性能が終わっていることは多々あります。自分自身で簡単に交換できますしリーズナブルですので、ぜひお試しくださいね!

また、デカバスを釣りたい、DAIWAタックルについてもっと知りたい等という方はぜひ私のガイドにも遊びにきてくださいね!詳しくはオフィシャルHPをご覧ください☆→http://www.tak-miyake.com/

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マシンガンキャストタイプ2で釣った62cmです。

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スピニングリールのメンテにドラグリペアキットは超オススメアイテムです。

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SLPから戻ってきたスピニングリール。オーバーホールに出すと完璧な状態に生まれ変わります。

特集5

三村和弘の関西便り

JB津風呂湖戦、6位入賞の巻

皆さんこんにちわ。スピナベ馬鹿一代三村和弘です。

今年も各地でJB戦が開幕されていますがバカイチが参加するJB津風呂湖も開催されています。第1戦は爆弾低気圧の為に中止、先日、第2戦が開幕戦となりました。

そんな模様をどうぞ・・・。

湖の状況はプリそしてアフター、そこに居座るネストとホンマに各種揃い踏み。 安全第一でバカイチはネスト狙いでそこに入ってくるメスも狙う展開で試合を進める。

タックルは関西ビックレイクの巨頭、庄司潤さんがテストを重ね発売されているスティーズ:トムキャット

ショートなピッチングで狙うので、スティーズSV6.3Rの出番です。

ラインはモンスターブレイブ12ポンド

フックはバサーズワームフックのワッキー2番

4・5インチのストレートワームで望みました。

テスト段階からもビビってましたが関西ビックレイクではロングキャストが大前提。でもリザーバーではショートキャストが基本になります。

今回はピッチングがほとんどでしたがそのSVスプールの性能にビビりました。

低い弾道でルアーをキャスト出来、バックラッシュは1度もありませんでした。バックラッシュがないのは時間のロスもないですしとにかく自信に繋がります。当然、キャストはそこに「置く」ように音もなく着水させることができます。

時間はかかりましたが1500g、1300g。でもあと1本が絞れません・・・。

ここで作戦変更でアフター回復系狙い。タックルもズバッと変わります。

スティーズルガーに、チームダイワZ2506Cにフイネスブレイブ3ポンド。フックはフイネス3番。にストレートワームの4.5インチ。

このロッド、関西ではもしかしたらあまりご存じないロッドかもしれません。関東系のフイネスロッドに思えるかもしれませんが関西でもタフレイクでは実力十分です。

ホンマはあんまり言いたくないけどこのロッドが出せるアクションでないと釣れないバスがいてると思っています。

実際に試合で何度も何度も各トーナメンターが流した究極のプレッシャーの中でたった1投、バカイチのルガーでいとも簡単にビックバスが落ちる。

今回も1100gが落ちてくれました。

ルガーのことは秘密にしててくださいよ。バカイチのJB津風呂湖でのマネーロッドなんですから。(笑)

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バカ一を6位に押し上げてくれたタックルです。ズバリ、頼りになりまっセ

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