特集1
橋本卓哉
W.B.S.檜原湖戦で準優勝!!
去る7月7日、福島県の檜原湖で開催されたW.B.S.第二戦で、橋本卓哉選手は臨機応変なゲームプランとタックルのポテンシャルを最大限に駆使して見事、準優勝に輝きました。
ウェイトは驚異の4110g! これは檜原湖におけるトーナメントでは優勝しておかしくない数字ですが、優勝者がそれ以上の爆裂ウェィトを出したため、惜しくも準優勝に終わりました。本人も試合後「あのウェイトなら勝てると思ったのに……。いやー、勝ちたかった」と語っていました。
檜原湖のコンディションは、梅雨明け後の猛暑が続いた関東地方とは別世界。試合前から雨風が激しく、かなりな荒天が続きました。
試合当日も朝から雨が降りしきり、途中、昼をまたいで穏やかになったものの、ウェイインが始まるころには再び雨に。さすがに山の天気は安定していません。
例年のこの時期はスポーニング真っ最中で、自ずとネスト合戦になるのですが、今年はすっかり産卵も終わり、バスは完全にアフターに。体力の回復途上にあるバスの活性は高いはずもなく、したがって難易度はマックスの設定でした。
ですから、事前の予想ではかなり厳しいだろうという意見が大勢を占めていましたが、フタを開けてみれば3kg台は当たり前。6位入賞のウェィトが3850gという、ハイレベルな打撃戦となったのです。しかし、さすがに4kgを超えるとなると至難の業。それを実現すれば「優勝」の二文字が現実のものになるだろう、と囁かれていました。
そんな中、橋本選手はスキニーカーリーのダウンショットやキャロを駆使して次々にナイスな檜原バスをゲット。前述のように檜原湖ではなかなか達成できない4kg超えのウェイトを記録したのです。
この試合前にSVの試投会で檜原湖を釣り込んだ同選手だけに、その時のデータがかなり役立った、とのこと。
「フルタイムプロになったので、出られる試合は全部出る。これからも毎回入賞、そして優勝を目指します」と力強く語っていました。
これからの活躍が期待されます。
タックル
(ダウンショット)
ロッド:スティーズ 641LXS-ST スーパースカイフラッシュ
リール:イグジズト スティーズカスタム2506
ライン:フィネスブレイブ 2.5lb
ルアー:スキニーカーリー
(キャロライナリグ)
リール:イグジズト スティーズカスタム2506H
ライン:フィネスブレイブ 3lb
ルアー:スキニーカーリー
「檜原湖ではタックルのポテンシャルがキーとなりました。とくにスキニーカーリーは、船団の中でも他を圧したバイトをもたらしてくれました。ズバリ、鉄板ですよ」と語っていた準優勝の橋本選手。
特集2
三宅貴浩のウェスタン・レポート
その58
まだまだ続くSVの話題 の巻
みなさんこんにちは!三宅貴浩です。
いよいよ7月に入り真夏ゼンカイですが、熱中症には十分に気をつけて釣りを楽しんでくださいね!
さて、最近お店やマリーナのイベント、ガイド、またご質問等から感じることがありましたので今日はそのことと、SVのキャストを上達させる秘訣について少しふれたいと思います。
ここ最近のガイドでDAIWAのSVリールをゲスト様にお使いいただいているのですが、ここであらためて言いますが、SVは本当にスゴイシロモノです☆ベイトタックルでのキャストができなかった女性アングラーが30分でしっかり投げられるようになり、その勢いでバスもガンガンベイトタックルで釣ってしまうのですから本当にスゴイと思います!
写真をみてもらいましてもわかりますように、朝一までベイトタックルが殆んど扱えなかった女性のフォームとは思えませんよね!しっかりとブランクにルアーウエイトがのっているキレイなフォームで投げられています。
これが通常のバックラッシュの心配が常に付きまとう、もしくはバックラッシュをしなくても飛距離が伸びないリールではまず無理な芸当だと思います。
SVは間違いなくキャスト技術を向上させてくれるリールですよね!
またキャストやリールの話が出ましたついでに、以前にも少しふれましたがキャストやルアーアクション、フッキング動作等をウマくなろうとしたときに結構見過ごされがちなポイントがいくつかあります。
自分がキャストをレクチャーする際にかなり重要視している部分が、人間の関節の動き、可動域に逆らわないフォームを身につけることです。
これはスポーツの世界では当たり前なことですが、スポーツ性の高いバスフィッシングのキャスティングでももちろんこれは当てはまるかと思います☆
例えば、もともとの手首の関節の曲がり難い方向にスナップを効かせてキャストをすると、当然効率はめちゃめちゃ悪くなりますよね~!
でも結構こういう関節の使い方をしてキャストをしている方が多いという現実があります。
また違うポイントとしましては、道具が動くメカニズムを感覚的に理解した方が上達はしやすいということも事実です。
ブランクにルアーのウェイトを乗せるためのテイクバックが超重要ということもそうですし、リールのブレーキの特性を理解することもその1つです。
例えばダイワに代表されるマグネットブレーキ、そのほかの代表的なブレーキシステムである遠心ブレーキでは機構やフィーリングが違います。ダイワのZやT3のブレーキの強さを変える3段階の3Dレバーと、20段階のマグダイヤルでもその効き方の変化の仕方はまったくの別物です。
これらのことを少しでも理解してから動作に移ると、頭と体が連動してキャストの上達も早くなると思いますよ。
例えば最近非常に多い質問の1つでもあります、T3のSVとスティーズのSVの違い。
スペック上の違いはもちろんですが、ブレーキやレベルワインドの機構が異なりますので、同じSVという感覚で使用するとその感覚の違いに戸惑う人もいるかと思います。
意外だと思われるかもしれませんが、T3SVの方がどちらかというとバックラッシュはしやすいのではないかと思います。
この辺については書き出すときりがないですので、今日はこのあたりにしておきます~。笑
それではまた次回に。
ベイトキャスティングリールを初めて使う女性のフォームとは思えない美しさ。SV効果は偉大ですね
私のガイドのゲストさんは、SVを駆使してこんなにいいサイズを釣られています。
私も60アップを釣らせてもらいました
これからもSVに関する細かな情報をお届けしていく予定ですので、ご期待ください。
特集3
たまにはこんなネタをお楽しみください
フランスからの便り by 林 龍介
昨日、フランス DEFIリーグの北Divisionの最終戦がパリ近郊のChoist le Roi湖で行われました。
その試合で私たちは3匹(パイク×1, パーチ×2)のリミットメイクで優勝することが出来ました。
さらに、昨日の試合が年間最終戦だったのですが、昨日の成績結果でジャンプアップし、2013年ツアー年間優勝することが出来ました。
パートナーのグレッグと共に二つのタイトルが取れてとても嬉しく思っています。この結果を出せたのも皆さんの親切なサポートがあったからです。僕達だけでは決して取れなかったタイトルです。
本当に感謝しています。 有り難うございました。
なお、9月には国内ファイナルが行われます。日本魂で頑張って結果を出したいと思っています。
どうぞ、今後も応援&サポート宜しくお願いします。
林 龍介& Gregory Gillet
林龍介さんのプロフィール
1971年東京都生まれ。87年に父の転勤でフランスに移る。92年に渡米し、サンフランシスコのアカデミー・オブ・アート大学へ入学。98年、再びフランスへ戻り、写真家ピーター・リンドバーグの1stアシスタントを4?5年務める。その後独立し、現在は日本の雑誌などのための撮影をする。また、2008年よりルアーフィッシングのプロ選手としてフランスで試合に通年参戦。11年、仏ナショナルリーグで年間総合2位となる。「仏在住の日本人釣り名人」として仏メディアで採り上げられること多数。
ヨーロッパにおけるフィッシングトーナメントもとても熱いようです。そんな中で年間優勝した林さんとグレゴリーのDAIWAチーム。誇らしい結果といえましょう