特集1
草深幸範、橋本卓哉
W.B.S.第四戦で
怒涛のワンツー・フィニッシュ!!
このアルティメットでも速報させていただいたように、去る8月25日に行われたW.B.S.プロトーナメントシリーズ第四戦において、草深幸範チームが優勝、橋本卓哉チームが準優勝。豪快にワンツー・フィニッシュを達成いたしました。
(W.B.S.でもめったにないワンツー・フィニッシュ。この秋の活躍が期待される二人です。)
試合当日の天気は時折日が射したものの、終日、雨混じりの曇り。それまでの酷暑がうって変わって涼しい一日となりました。この天候の激変は多くのチームを惑わせました。
それもそのはず、前日までは気温35℃水温30℃オーバーの日々が続いたわけですから、誰しもが夏パターンで試合を組み立てます。それがいきなり秋めいた天気になったのですから、途方に暮れるのも当然です。
したがって多くのチームが状況を整理できずに消化不良で試合を終えましたが、優勝・準優勝チームは賢く状況変化を分析して対応、臨機応変な釣りで着実にウェイトを重ねて行ったのです。
準優勝の橋本卓哉選手はもともと、沖の浚渫などでボトムをコリコリ感じる釣りが好きだったのですが、天候の激変で後ろ髪を引かれつつも、作戦変更。少し増水していたので、北浦本湖のシャローフラットの杭や護岸を地味に撃つ釣りを展開、ダウンショットをステイさせて我慢するスタイルに終始しました。
その釣りをメインに北浦本湖をラン&ガン、4310gというナイスな数字を作って戻ってきましたが、惜しくも準優勝。
「お立ち台は確実かなと思っていましたが、勝つまではどうかなという感じでした。3位とか4位とか、そのくらいかなと思っていたんです。ですが、準優勝と聞いて悔しさがこみ上げてきました。いやー、この悔しさは最終戦にぶつけますよ」
と語っていた橋本選手ですが、ゲームの内容自体に関しては満足していたようです。
それに貢献したのがどうやらロッドのようでして、W.B.S.のレポートにおけるタックルデータに68Mプロト と書かれていましたが、何やら不気味な感じ。きっと、橋本プロが得意とするダウンシッョトの釣りに特化したロッドなのでしょう? 気になりますねー。
(ダウンショットを置いておく粘りの釣りで準優勝した橋本チーム) Photo:W.B.S.
ちなみに橋本選手のタックルシステムは
Tackle 1
ROD: ダイワ 68M プロト
REEL:ダイワ PX68L +フィネススプール
LURE: ドライブクローラー 4.5 プロブルー
LINE: 8lb
RIG:ダウンショット
というもの。
今年はいままでかみ合わない試合が続いていた橋本選手ですが、これで年間ランキングも23位に上昇。クラシック権が与えられる20位まで、もう一息です。9月14日15日の最終戦で、最悪でも20位以内を確保してほしいところです。
さて、天候の激変にアジャストしたという点では、優勝の草深チームが最右翼といえましょう。
このチームは釣っていくうちにパターンを見い出し、実行して成果を挙げました。
ご存知のように草深選手は橋本選手と同じように、ここ数年、沖の釣りを極めていた選手です。
ですが第四戦では 「次第にワームの釣りから横の釣りにシフトしていく自分がいました」と自然体で路線変更。
魚が濃くプロダクティヴな潮来マリーナ周辺を核に、鹿行大橋から神宮橋まで、およそ10カ所をラン・ガンして、見込みが大きいところは入り直してリミットを達成しました。
ハードボトムはクランベイト、杭やオダはヘビダンと、釣り方も極めて適材適所です。
この試合ではクランクベイトがマネーベイトとなった優勝チームですが、草深選手は試合後、ダウンショットにおけるロッド、そしてシンカーの働きを力説していました。
「ウェアウルフのダウンショットにベストなアクション、感度のよさが優勝をもたらしてくれました。そして適材適所に使い分けられるバサーズワームシンカーTGもいい仕事をしてくれました」
試合後、そう語っていた草深選手。ということで次回はシンカーの具体的な使い方について解説してもらうことになりました。ご期待ください。
(「秋の釣り」をいち早く取り入れて優勝した草深チーム。最終戦、クラシック、そしてバサー・オールスタークラシックが実に楽しみです) Photo:W.B.S.
草深選手
Tackle1
ROD: ダイワ スティーズ STZ681MLFB-LM ライトニング
REEL: ダイワ PX68
LURE: OSP ブリッツ他
LINE: 8lb
RIG:5gクランクベイト
Tackle2
ROD: ダイワ スティーズ STZ661MFB-SV ウェアウルフ
REEL: ダイワ PX68L
LURE: ドライブクローラー4.5
LINE: 10lb
RIG:ヘビダン シンカー:バサーズワームシンカーTG スリムタイプ5g
Tackle3
ROD: ダイワ スティーズ STZ661MFB-SV ウェアウルフ
REEL: KTFアルファス フィネスカスタム
LURE: OSP ドライブスティック3.5in
LINE: 8lb
RIG:ノーシンカー
メインエリア:北浦本湖
今回のキモ:バスとのタイミングを合わせ、何度も入り直す
こうして、堂々の優勝を遂げた草深選手。橋本選手同様に今年は出遅れた感が否めませんが、ランクも13位に急上昇。A.O.Y.も不可能ではない位置です。最終戦の爆発を期待したいところです。
なお、他のDAIWAメンバーの年間ランキングは赤羽修弥選手が6位とA.O.Y.にリーチ、金光忠実選手が7位と、これも有望な位置につけています。とにかく全員、クラシックは確保してほしいですね。
(赤羽選手、金光選手も第四戦を無難に乗り切り、最終戦にすべてをかけます) Photo:W.B.S.
こうなると絶対に目が離せない最終戦。9月14,15日、土浦新港では白熱のバトルが繰り広げられることでしょう。皆さま、ご声援をお願いいたします。
特集2
三宅貴浩のウェスタン・レポート
その62
「SVスプール」の偉大さ の巻
皆さんこんにちは!三宅貴浩です。
9月に入り空気が入れ替わり一気に秋めいてきましたね!
皆さんも、暑さも落ち着いて釣りにもガンガン行かれていることではないかと思います。
自分はといいますと6月に本格的にガイドもスタートをしまして、本当に有り難いことに非常に多くの方にご依頼をいただいております。
そのガイドの中であらためて感じましたことが、「SVスプール」の偉大さです。
これは大げさでもなんでもなく、ガイドには様々な「キャスト技量」の方がいらっしゃいます。また、風向きやルアーの種類等の状況も刻々と変化します。そういった条件の中で本当に安定してゲストの方がキャストをこなしておられる姿をみて、このスプールはガイドにはなくてはならないアイテムとなっています。
多少のロッドスイングミス程度ではバックラッシュをせず、空気抵抗の大きなルアーも安心して投げられる。この安心感は何ものにもかえがたいもので、結果として釣りのリズムができ多くのバスに皆さん出会うことができています。
ガイドをさせていただく立場としましても正直本当に楽です(笑)。
ご自身でSVを持参される方ももちろんいらっしゃいますし、私がレンタルさせていただく方もおられますが、ガイド後にSVを購入される方も多いです。
それだけSVは体感としても明確に感じられるほどに、非常に優れているアイテムであるということです。
SVの優れた性能を、ガイドという立場で様々な技術レベルのゲストさんと一緒に使用をすることであらためて再認識することができました。
SV、本当にオススメのアイテムです。
ガイドで感じたSVスプールの素晴らしさ。いろいろな方に使っていただければいただくほど、その確信は強まってきました