特集1
泉和摩が教える
ルアー・メンテナンス
各団体のメジャートーナメントもほぼ終わり、いまポストシーズン真っ盛り。といっても元気に釣りに行かれている方も多いと思います。ローカルなイベントも少なくないですね。でも、爆風の寒い日などは無理して出掛けず、一年間頑張ってくれたタックルの整理などに費やすのもクレバーな過ごし方。リールもロッドも、そしてルアーもメンテナンスしてあげてこそ、いい仕事をしてくれるというもの。
というわけで今回はルアーのメンテに関して、HMKLの泉和摩氏にお話を伺ってまいりました。それでは泉さんのお話をお聞きください。
泉です。オフシーズンのルアーメンテに関して簡単に解説させていただきます。あくまでもメンテナンスです。チューニングではありません。ルアーをチューニングなさる方がいらっしゃいますが、どのルアーも出荷段階でほぼ完ぺきに仕上げてありますので、例えば潜らせたいとか泳ぎを早くしたいなどのチューニングはやらない方がいいと申し上げておきます。
おこなっていいのはトゥルーチュンやサスペンドチューンなどだけですので、ご理解をお願いします。
で、オフシーズンのルアーメンテですが、やはり1シーズン使ったルアーはどこかしら疲弊します。ですから、適正に直してあげることが大切です。
具体的にはアイやフックハンガーが曲がったりします。これらは分かりやすいんですが、気がつかないのがアイが持ち上がっていること。釣っているうちに高くなってしまうのです。こうなると泳ぎがまったく違ってしまいますので、直した方がいいでしょう。
といっても簡単には直りません。ハンダゴテでアイの部分を熱してプラスティックを軟らかくして押せば直ります。
アイの高さで泳ぎが変わることは以前にも述べましたが、アメリカンルアーで「昔の方が動きが良かった」などという人がいます。そんな場合はほとんどアイの高さが違っているだけのことが多いようです。高さを調整すれば動きは変わります。
動きを大きくしたければアイを下げて、小さくしたければアイを上げればいいだけの話です。
アイが持ち上がっている場合は熱して押し込んであげます
スピナーベイトも釣れば釣るほどオリジナルの状態からかけ離れてしまいます。多くはヘッドが伸びて立ち泳ぎ気味になってしまうこと。これだと、バランスが悪くなり横泳ぎしたりする原因になります。出荷段階では角度が付いているのに、釣っているうちに、もしくは根掛かりを外す時に真っ直ぐになってしまうのです。
これを直すには最初にヘッドに角度を付けます。そしてその分、アッパーアームを上に持ち上げれば、元通りになって立ち泳ぎを軽減することができます。
釣っていくうちにこのようにヘッドが真っ直ぐになってしまいます
プライヤーでヘッドに角度をつけてあげます
次にアッパーアームを上に曲げます。要するにフトコロをもたせるわけです
これで出荷時の状態に戻りました
これらのメンテだけでルアーは見違えるように働いてくれます。皆さんのタックルボックスをチェックしてみて、このような例がありましたらすぐにチェックです。そうしたら相変わらず一軍で活躍してくれますよ。
特集2
八百板浩司氏の個展に、
釣りファンは悶絶
11月15日から20日にかけて、文京区根津のギャラリーで「八百板浩司の世界」と題する個展が開かれました。八百板浩司氏といえば知る人ぞ知る釣魚画家。昔、一世を風靡した「タックルボックス」誌の表紙を描いていた人であります。また過去、DAIWAが刊行していた人気PR誌「ルアーボーイ」のイラストも担当していました。当時の八百板氏は人気絶頂だったので、ギャラもそこそこでした。
氏は当時から一貫して釣魚、それもルアー・フライの対象魚に特化した作品を描き続け、バスフィッシングが低迷した時期は一時不調に陥ったこともありましたが、我関せず初志を貫徹して自分の仕事にまい進してきました。まさに石の上にも三年。その努力の甲斐もあって、現在再びブレイク中です。
釣り人にしか描けないリアルな描写は世界中に受けており、いまでは外国での評判の方が高いとか。そんな八百板氏の個展にはW.B.S.の吉田幸二氏も顔を見せ、ご覧のような写真を撮ってくれました。
タックルやトーナメントなどがもてはやされるバスフィッシングの世界において、こうした優れた芸術が話題に上ることは素晴らしいことだといえます。バスフィッシングのステイタスを高めてくれる要素の一つであることは間違いありません。
今後の八百板氏の活動に期待しましょう。
芸術家の雰囲気が充満している八百板氏です
いずれも素晴らしい出来栄え。すでに多くの画商が目を付けているとか……(Photo:どちらも吉田幸二氏)
特集3
やぐっちゃんの
Fish this moment 2016
アメリカントリップの巻 その2
みなさんこんにちは!やぐっちゃんのfish this momentです!
前回のアメリカトリップに続きまして今回はカナダトリップ編でございます!
カナダのケベック州ケベックシティに宿を取りましたが、すぐ近くにセントローレンス川があり釣りができそうなのでクルマで20分ほど走り、SAILと言うアウトドアショップに行きました♪ 釣り具だけでなく登山グッズ等もあります。
カナダはサーモン、トラウト系が盛んでバスコーナーは残念ながら少なめでした
店員さんにセントローレンス川について話を聞いたところ、川岸まで道が険しくてオカッパリは厳しいとのこと。
セントローレンスに流れる小さな川だったらバスやホワイトバスが釣れるぞ!と教わりましたのでライセンスを購入!
歩いて20分ほどの小さな川に行き釣りをしましたが、結構流れがありエリア的にもあまりパッとしなく結局ノーフィッシュ・・・そう簡単ではありませんね。
そしてナイアガラの滝をクルマで見に行ったのですが、往復がなんと1800キロ! しかも時間もないのでナイアガラ滞在時間は3時間という弾丸過ぎるツアーです。
ナイアガラの近くにはバスプロショップもあるので行ってきました!
いやぁ、念願のバスプロですよ!
念願のバスプロショップ。相変わらずデカイです
カナダにも数店あるのでアメリカに行きましたらぜひ行ってみてください。
これ釣具屋?って位のでかさです!
こちらはアメリカに近いのでバス用品も豊富で、見たことないシャッドやミノーを中心に買い込みました
帰りのハイウェイでガソリンスタンドに寄ると「ファットナンシー」という名のローカルショップがありました!なんと24時間営業!!アメリカの釣具屋恐るべし!
こちらもやはりサーモン系が豊富で、深夜でしたがお客さんがチラホラ。
ハイウェイには小さなローカルショップが結構ありますのでロコの物が買えるチャンスですね
こちら、24時間営業の「ファットナンシー」。雰囲気、ありますねー
というわけで、すごーくざっくりな説明ですが、海外での釣行はお金では買えない経験であったり学びがあります!
皆さんもぜひチャンスがあればアメリカにチャレンジしてみてください!