Ultimate 10月13日号

特集1

話題満載!

バサー・オールスタークラシック

 

 9月31日、10月1日の二日間、今年で31回目を数えるビッグイベント=バサー・オールスタークラシックが千葉県香取市の水の郷さわらで開催されました。

 今年は例年より1か月ほど早い開催、しかも両日とも晴天に恵まれたことでビッグウェイトが乱舞するゲームが期待されましたが、直前に降った大雨などの影響でフィールドコンディションは激変。いつになく難解な試合になってしまいました。さらに今年からバッグリミットが3本に変更されたことも各選手のストラテジーに大きな影響を与えたことも事実です。

そんな中、DAIWA勢は二日間懸命に闘い、並木選手が4位、赤羽選手が10位、清水盛三選手が18位という成績を残しました。とくに並木選手は連続お立ち台を確保。Abema TVでライブ中継されたこともあり、その戦いぶりは世界中のファンに感動を与えました。

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並木、赤羽、清水各選手の存在は多くのギャラリーに強烈なインパクトを与えたようです

 

 

 両選手の釣りに関する詳細はBASSER12月号をご覧いただくとして、ここでは二日間、大いに盛り上がったDAIWAブースにおけるイベントの中で、とくに印象深かった草深幸範プロと平川皓也プロのトークショーについて振り返ってみたいと思います。

 

●盛り上がったトークショーは

期せずしてソリッドティップ談義に!

W.B.S.プロとして霞ケ浦を舞台に闘っている二人は、オールスターに来場したアングラーと水域を共有しており、さらに二人は今年最新のタックルを動員した最先端の釣りで好成績を残していることから、具体的に釣果に密着する情報を得られると期待した多くのアングラーがトークショーに参集しました。

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今年、霞ケ浦でもっとも釣りまくった二人のトークショーだけに、多くのアングラーが聞き耳を立てていました

 

 実際、二人のトークは今年のW.B.S.におけるウィニングタックル、その使い方などにフォーカスされ、30分という時間が短すぎるほど盛り上がりました。

 そこでクローズアップされたのがソリッドティップ。二人とも今シーズンはそのポテンシャルを最大限に生かした釣りで好成績を収めました。もちろん、通常のチューブラーティップも適材適所で使う二人ですが、今年の試合に限りソリッドティップがハマったというわけです。

 2017年W.B.S.プロトーナメントシリーズ5戦中2勝した平川プロは最終戦をテキサスリグ一本勝負で勝利しました。その時のウィニングロッド=タトゥーラ6101MXBのソリッドティップに関して、以下のように熱く語っていました。

 「タトゥーラのソリッドティップの良さ、それは感度に尽きます。硬すぎず軟らかすぎない適度なソリッドがたくさんの情報を伝えてくれるんです。私は絶対にブレイクさせたくないのでモンスターブレイブZの18lbという太目のラインを使っていますが、それで3.5gのテキサスリグを使うと一般のタックルではやや無理が生じます。

ところがロッド:タトゥーラ6101MXBとリール:タトゥーラSV TWのシステムならまったく問題ありません。リールはリグを普通に飛ばしてくれるし、ロッドの感度の良さは18lbというラインの太さにもかかわらず多くの情報を伝えてくれます。

適度に軟らかいティップが目で見て分かる感度、手に伝わる感度を生み出してくれるんです。だから様々なシチュエーションに応じてシンカーの重さを替えるというテクニックを使えたわけです。私は3.5g、5g、7g、10gというシンカーをボトムの性質や水深に応じて使い分けました。ロッドの感度が悪ければ、例えば3.5gと5gの使い分けはできません。シンカーの重さの違いだけではありません。どう動いているかまでダイレクト感を持って体感できるのです。だから丁寧な釣りが可能でした。それが勝因だったともいえます。

同時に、掛けた魚に遊ばれない強いバットを持っていることも戦える要素の一つです。最終戦ではほぼこのロッド一本で二日間を釣り切り、優勝を勝ち取りました」

ちなみにこの試合で平川プロはベテランのプロと組みました。そのベテランが「同じことをやっていても僕には釣れませんでした」と語っていました。釣りウマのベテランだけに、違いはロッドだけだったともいえます。

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草深プロに手伝ってもらい、タトゥーラのソリッドティップを解説する平川プロ

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平川プロはサブで2システム用意したが、ほとんどタトゥーラ6101MXBで二日間を釣り切った

 

 平川プロの話を受け継いでソリッドティップのメリットをフォローしたのがW.B.S.のA.O.Y.とオープン戦という二大タイトルを獲得した草深プロ。W.B.S.オープンで2060gというビッグフィッシュを獲ったのがソリッドティップ(プロト)、さらに14gのヘビキャロでもレングスパワー違いのソリッドティップ(プロト)を駆使してナイスキーパーを獲るなど、ソリッドティップの感度の良さを最大限に利用した釣りがビッグタイトルをもたらしました。

 草深プロは語ります。

 「ビッグフィッシュを獲ったのは川尻のストラクチャーですが、平川プロが最終戦を勝ったテキサスリグの使い方を私も採り入れてみました。使用したロッドもソリッドティップでした。ペグ留めしていないシンカーが落ちて、その後ルアーがフォールする。そこで喰ってきた魚のバイトにソリッドならではの感度の良さで瞬時に反応できました。ソリッドといってもペナペナの軟らかさではないのがミソで、適度な硬さがリグの動きを正確に伝えてくれます。開始早々のその1本がゲームをスムーズに進めてくれ、優勝に結びついたことはいうまでもありません。

 感度に関しては例えばSVFコンパイルXのチューブラーティップも研ぎ澄まされた感度を持っていますが、ソリッドの感度はそれとは別の「もう一つの感度」というべきものです。ロッドティップがルアーの重さの違いを微妙に感じ取ることができるので、それを生かした釣りが出来るのです。ですからストラクチャーやボトムを絡めた繊細な釣りが可能になり、スタックしかかっても、それを感じ取り「ぬるっと」オートマチックに外すことが出来るのです。そういう釣りはソリッドティップならではです。

 同じソリッドティップを搭載したスピニングのブラックレーベル6011LMLXS-STもこれからの時期にオススメです。

 霞ケ浦水系では消波ブロックは外せない狙い目です。これからの季節で状況がいい時期はシャッドなどで浮いている魚を釣ることが出来ますが、渋くなった時にこのソリッドが生きます。スモラバなどがメインのルアーになりますが、問題は根掛かり。ラインを張って緩めてを繰り返す釣りなのでどうしても根掛りしやすくなります。ですが、このロッドなら硬めのソリッドティップが根掛かりを回避してくれます。軟らかいだけのティップではスタックの危険性が増します。こうしたロッドを採用することで、根掛かりしにくい状況を作り出すことが出来るのです」

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草深プロがW.B.S.オープンでビッグフィッシュを獲ったプロト(奥)。手前はキャロに使用したストライクフォース

 

 こうしてソリッドティップ談義はいつ果てるともなく続きましたが、それが終わっても草深プロの話はパワーフィネス、パワーフィネスジグSSへと発展し、時間をオーバーしても聴衆の熱い注目を浴びていました。

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パワーフィネスジグSSのアクションをわかりやすく解説する草深プロ

 

 

特集2

千葉のことならオリキンに聞け

どこもかしこも、エビ!

となるとロッドは!?

 


最近、取材やプライベートで訪れる霞ヶ浦水系、ガイドでの千葉リザーバー。
そこでとくに目につくのが、水質のクリアになった流入河川やバックウォーターでのエビやゴリ食いバス。

表層ボイルがあればノーシンカーのトウィッチで比較的簡単に反応が得られますが、軽く濁っている場所ではガストネードの表層直下引きが効果的です。

水がクリアな時はボトムでのスモラバやスモールワームにジグヘッドをセットしたものが好反応です。

ボトムから離れないように、ボトムにコンタクトしながらの細かいシェイキングが出来るかどうかがキモ。

ルアーウェイトはある程度の重さのあるもの(私は1.8gが基準)を使用しますが、あまり重すぎるとバスも吸い込みにくいというか、そもそもエビやゴリは軽いので違和感を与えることに繋がりしっかり吸い込んでくれません。

なるべく軽くしつつも、ボトムから離れないようにするには、タックルが大切。

この釣りで私がメインとしているのは ブラックレーベル6011LMLXS-ST 。ルアーがボトムを舐めつつも越えていく不思議な感覚。それだけでなく、バスのバイトも一呼吸おくようにしっかり吸い込ませることができます。正にこの釣りにうってつけです。

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ブラックレーベル6011LMLXS-STのソリッドティップは絶妙な感覚を体感させてくれます

 

もちろん通常のボトムを切らずに細かくルアー操作を行うネコリグなどにもベストマッチです。
更に水温が低下し、バスの魚影が薄くなるまでこの釣りが効くはずです。
ぜひ、お試し下さい。

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そろそろスピニングによるディープクランクもいい感じです。ブラックレーベル742MHFSの出番です

 

 

特集3

三村和弘の関西便り

JB津風呂湖ファイナル

 

皆さんこんにちわ。スピナベ馬鹿一代三村和弘です。

すっかり秋になりましたね。トーナメントシーズンもそろそろ大詰めです。

今回はJB津風呂湖最終戦の模様をお伝えします。

 

湖はすっかり秋の様子でした。

湖中の魚が散り、とりとめがなく、ノンキーサイズは強烈に釣れました(笑)。

しかし、1発バカでかい2500gサイズは中々難しい。

良くて1500g、ダメならキーパーギリギリサイズです。

ここまでが本戦前日の頭の中でした。

でも、試合前日は曇り空。試合当日は晴れの予報。

間違いなく厳しい試合になることは予想できました。

最終戦なんで何が何でも釣って帰る作戦へ。

そうです。ギリギリのキーパーサイズ狙いです。

前回の第3戦時は1500gサイズが狙いなためにロッドもファイヤーボルト{ML}パワーを使用。

でもこの最終戦では200gから500g狙いなのでロッドはよりライトなものへ。

ダウンショットタックルはスティーズ・ファイヤーホーク{UL/L}+スティーズタイプ2ハイスピードフイネスブレイブZ3ポンド

+2・5インチシャッドテール

キャロタックルはスティーズファストホーク{UL/L}+イグジスト2505F–H+フィネスブレイブZ3・5ポンド+NEWバレット1/8オンス+

ハードシンカーロックS+2・5インチシャッドテール

 

このタックルで開始早々、1時間ほどでリミットメイクできました。

その後は1500gが入り入れ替え。結果2179gで12位でした。

頭の中では300gから500gサイズが狙い。

より繊細なタックルで挑みましたが、結果1500gが入ってもタックルの総合力で獲れました。

ロッド、リール、ライン、すべてが1つになっての結果ええ魚が捕れましたわ。

トーナメントシーズンも終盤戦、残りの試合もDの総合力で活躍間違いないですわ。

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これからもDの総合力で釣りまくりますワ

 

 

特集4

やぐっちゃんの

Fish this moment

 

皆さんこんにちは!やぐっちゃんのfish this momentです!

Basserオールスタークラシックはいかがでしたか!?

ダイワブースも冬物アパレル中心にSLPワークスのブース出店もあり大いに盛り上がったかと思います!

そして並木プロ4位入賞おめでとうございます!

今年からB.A.S.Sに復帰ということもあり、やはり並木プロはトーナメントシーンが最高に似合いますね!キッパリ

そんな興奮冷めやらぬまま、先週はマリーナが主催するK-1トーナメントにアルティメットに度々登場します山口さんと参加して参りました!

オールスタークラシックの釣果を見ても難しい状況なのは明確。しかもトーナメント数日前に冷たい雨が降り、状況はさらに悪化!読めないまま試合がスタートいたしました。

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ローカルトーナメントですが、釣りウマが多数参加するK-1はレベルも激高です

 

やはり秋はマキモノ!ってことで石積みをスピナーベイトで流すと、速攻山口さんにヒット!しかし食いが浅くバレてしまい、その後もジャカゴや石積みをスピナーベイトでさぐるもショートバイトが多発し、やはり水温低下からか食いの浅い状況と判断。

12時頃までまさかのノーフィッシュ。

太陽も登りシェードがキーになると判断し、ジャカゴにポツポツあるブッシュにネコリグを投入するとスゥーっとラインが走りフッキング!なんと1680グラム!

山口さんと熱い握手を交わしここから挽回!とモチベーションアップ!そこからシェードをヒントに本湖のシャローを攻めると狙いすましたかのようなフッキング!これまたナイスキーパー!

水温低下と判断しトーナメント当日に魚を釣るあたりがまさにfish this moment!

その瞬間を釣る!って感じで結構シビれましたねー。

最終的には2匹でフィニッシュ2410グラム。1680グラムのビッグフィッシュ賞&2位入賞でした!

ちなみにタックルは山口さんが681MLMFB-SV スカイレイ・パワープラスSS エア 私がブラックレーベルプラス661MLFBでした。

この結果、なんと年間ランキングが2位!?とのことですので、最終戦も引き続きfish this momentしていこうと思います

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K-1での年間1位は名誉です。頑張りますっ