特集1
ラフウェザーで真価を発揮した!
SV & TWS
10月14,15の両日、土浦新港を起点に開催された2017年W.B.S.プロクラシックは強風、豪雨という過酷なコンディションの下で行われました。それだけではありません。夏日が続いたプラクティス期間から急低下した気温は、フィールドを極寒の冬に変え、魚の食い気も一気に下がりました。当然、釣果の方も全体的に真冬並みの渋いものとなりました。
二日間とも雨に祟られた今年のW.B.S.クラシック。しかし赤羽選手の士気は旺盛です(Photo:W.B.S.)
そんな中で、結果以外に注目を浴びたのが赤羽修弥選手の試合後のコメント。
「こんな天候だからこそ、SV TWSの真価が発揮されました。激しい雨、強い風の中でも、まったくストレスなく釣りに集中できました」
ウェイインステージで、こう語ってくれたのです。
赤羽選手はラフウェザーにおけるSV TWSのアドバンテージを、ウェイインショーで語ってくれました。実体験からの話ですので説得力も違いました(Photo:W.B.S.)
バスフィッシングは常に晴天、無風の下で行われるとは限りません。自然の中でのスポーツゆえ、あらゆる天候を受け入れなければならないのです。
故に、リールに求められる性能も様々な条件に対応するものでなければなりません。つまり、全天候型でなければならないのです。むしろ、過酷な状況の中でのパフォーマンスが真の実力ともいえます。
赤羽選手のクラシックでの釣りは、石積みなどでスピナーベイト(プロト)を巻き倒すものでした。あの雨と風の中で、ほぼ一日中キャスト&リトリーブを繰り返したわけです。
そんな釣りでは、同じ行為を淡々と繰り返すことが重要です。それが微かな違和感を察知させ、バイトにつながります。言ってみれば地味な行為です。
そこでSV TWSの真価が発揮されたのです。目まぐるしく変わる風向きの中で、オートマチックに一定のキャストを繰り返させてくれたのです。
強風の中、スピナーベイトを巻き倒す赤羽選手。ストレスフリーのキャスティングが微かな違和感を伝えてくれたようです(Photo:W.B.S.)
飛距離を殺しルアーの軌道を変えてしまうような向かい風の中でも、無理やり振り切らなくてもしっかりと距離を稼いでくれるTWS、そしてバックラッシュのストレスから解放してくれるSV。二つの機能の相乗効果が一定のリズムを刻んでくれ、ストレスのない釣りをもたらしてくれたのです。結果的にキャストアキュラシーを生み出し、集中力を持続させます。
ラフウェザーで発揮されたSV TWSの実力。その安心感は確実に釣果につながります。これから北西の風が強くなる季節、SV TWSの持ち味を駆使して気持ちのいいキャスト&リトリーブフィーリングを味わってほしいと思います。
そんなことを思わせた赤羽選手のナイスコメントでした。
特集2
またまた光大郎の
超絶セミナー
W.B.S.クラシックには多くのファンのご要望に応えて、川村光大郎が再びゲスト参加しました。そのせいか参加者は大雨にもかかわらず80名オーバー。全員がグランドチャンピオンシップトーナメント(グラチャン)で釣果を競い合いました。川村光大郎ももちろんガチ参加。今回はさすがにラスト5分でのウィニングフィッシュはありませんでしたが、朝一番から終了まで精力的に動き回っていました。
グラチャンが終わったらセミナータイム。今回のテーマはキャスティング。基本的な投げ方から始まり、オカッパリで非常に役立つバックフリップ(後方へのフリッピング)などの高級テクニック、そしてブレーキ設定の具体的な説明まで、雨の中でも濡れることを一切気にせず、手取り足取りのレッスンが最高に喜ばれていました。
やっぱり光大郎はオカッパリのプリンスですね。
川村光大郎のセミナーは雨にもかかわらず熱気ムンムンでした
埼玉県和光市からの参加者にブレーキ設定を説明する川村氏。一発で飛ぶようになったのはさすがにコータローマジックでした
特集3
それぞれの最終戦
トップ50 Final での悲喜交々
10月20日から三日間、北浦・潮来マリーナを起点に行われる予定だったJBトップ50最終戦は、ご存知のように過激な台風21号の来週によって、21日のみの1デー開催になってしまいました。こうしたイベントは安全第一が基本ですから妥当な判断といえますが、DAIWAチーには若干消化不良となってしまったのも事実。とくに泉選手は初日、何度かミスに泣きましたが魚の居場所は掴んでおり、もう一日あれば巻き返しも可能だったからです。
台風21号の余波で荒れ狂う潮来マリーナの桟橋。さすがに中止も止むを得ません
泉プロがゲームを展開したのは北浦、居合エリアのオダや杭。オダではボスクローをトレーラーにしたラバージグをステイさせておく釣りだったのですが、これに3バイト。すべてキロアップの手応えだったといいます。プラではこの釣り方で確実に魚を獲れていたといいます。しかし、何故か3バイトともフックアウト。平たく言えばバラシてしまったのです。
キロアップ3本のバラシは痛すぎます。タラレバですが、獲っていたら優勝です。
「みんな知っているオダですから、プレッシャーでしょう。でも悔しかったですね」
それにもメゲずに泉プロは2メーターラインの杭に移動して5gのライトテキサスを絡めます。そこで来たのが1500gフィッシュ。食わせに優れたウェアウルフのポテンシャルを生かしてのライトテキサスが、しっかりとバスに口を使わせてくれたようです。
ライブウェルに魚を確保してある程度の余裕を持った泉プロは常陸利根川に移動してダウンショットで1本追加して、トータル1930g。15位でフィニッシュしました。15選手がノーフィッシュ帰着するという超スローゲームでしたので、上々の結果といえるのではないでしょうか。
最終戦を15位フィニッシュした泉プロ。来年のトップ50のシードも楽勝で確保しました
この結果、泉プロはトップ50年間ランキング24位。檜原湖のA.O.Y.を獲得したので、そちらでの権利も持っていたのですが、自力でトップ50残留の権利を獲得したのは立派としか言いようがありません。
といっても泉プロにとっては残留などは当たり前の話。「エリート5に出られるまでは辞めない」とまだまだヤル気十分です。
「トップ50に関してはまあまあの成績で終ることが出来ました。来年はさらに上を目指します」
台風に翻弄された三日間でしたが、元気一杯の泉プロでした。
一方、この試合を29位で終えた川口プロはいささか元気がありませんでした。というのも初日、雨に濡れたせいで風邪を引いたとか。速攻でホテルに帰り睡眠を十分にとって21日は釣りが出来るまでに回復したようですが、それでも日曜日は表彰式が終わったらすぐに河口湖に飛んで帰ったとか。バスプロ生活も大変です。
土砂降りの中での表彰式に参加する泉プロと川口プロ(右から2人目)。病み上がりなので少し辛そうですね
それでもDAIWAチームの中では泉プロとともになんとか魚を持ち帰った一人。プラではまったく収穫がなく、試合当日も「行くところがない」ので入った鹿行大橋上の杭で、ヘビダンを駆使してキロアップを獲りました。
5メーターの強風が吹き荒れる中、レーシングデザインの 681M/MLFBが明確なバイトを伝えてくれたとのこと。「今年はいいことがなかった」という川口プロですが、なんとか有終の美を飾れたようです。
今後に関しては白紙ということですが、ゆっくり考えて再スタートを切ってほしいところです。
特集4
やぐっちゃんの
Fish this moment
皆さんこんにちはやぐっちゃんのfish this momentです!
10月後半に入った今日この頃、断続的に雨が振り一気に寒さも増して秋はドコに行った?と思うような気候で、霞ヶ浦は厳しい状況であります。
そんな中でWBSプロクラシック26に出場する赤羽修弥プロのプラクティスに同船しましたので、今回はその模様をお届けします!ビシッ
赤羽プロのプラに同船できたことは大きな収穫でした
プラクティスの段階から弱い雨が降り、風も6メートルとかなーり厳しい状況ではありました。
そんな中で赤羽プロが最初に手にしたのはパワーフィネス! シャローのブッシュ+ブレイク絡みに次々とフリッピング。赤羽プロも新しいフィッシングスタイルを採り入れて練習しているのですね! サスガ!
実はやぐっちゃんも今、自分で考案したライトカバー向けのパワーフィネスを密かに練習していまして、この冬に爆発する予定です。笑
あまり硬くないMかMLのロッドにPE0.8号という、まさにライトセッティング!この詳細はまた後日お話しましょう♪
話は戻り、ほどなくしてジャカゴ、テトラエリアに移動。シャローの反応がなかったので、秋特有のストラクチャー付近をウロウロしているバスを手早くチェック。すると早速バスの反応が!
サスガというしかない赤羽プロの一本でした
まずはシーズナルパターンから答え合わせするのがセオリーですね!
そこからビッグフィッシュの釣り方やエリアを絞っていくことなどを教えていただきました。なのでこの日は一箇所に固執せず、シャローだけでなくハードボトムや沖の杭、似たエリアでも数カ所周りました。
赤羽プロの釣りの丁寧さはもちろん、戦略の部分でも抜かりないプラクティスとなりました。やぐっちゃんも大いに参考になったわけであります。
ちなみに写真は10月23日、台風21号が去った直後の桜川(上)と花室川。大増水です。こういう日のオカッパリは止めた方が無難ですね。