Ultimate 12月8日号

特集1

価値あるタイトル…

それは、A.O.Y.

 

 カレンダーも最後の一枚になった12月。振り返ってみれば2017年のトーナメントも例年になく盛り上がりました。ポストシーズン真っただ中の今、B.A.S.S.では早くも2018年のクラシックの話題がささやかれています。

 そんな年末、北西風が吹きすさぶ湖岸に立ちますと、何故か今年のトーナメントシーンが蘇ってきます。記憶に残っているシーンはたくさんありますが、なんといってもA.O.Y.に輝いたアングラーの存在感は鮮明です。

 メジャー、ローカルに限らず、年間1位を達成した功績は小さくありません。一発勝負ではなく、一年間を通した成績が問われるからです。技術は言うに及ばず、モチベーションをキープするメンタルも鍵を握ります。

 というわけで今回は、今年霞ケ浦に関わる様々な組織でA.O.Y.というタイトルを獲得した二人のアングラーにフォーカスしてみました。

 

PART 1  W.B.S. 草深幸範プロ

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タックルのポテンシャルを最大に発揮させてW.B.S.のA.O.Y.に輝いた草深プロ

 

 草深プロがW.B.S.のA.O.Y.に輝いたのは2012年に続いて2回目。一度だけでも偉業といえるのに、複数回その栄誉に授かるのは並大抵のことではありません。運と実力、そして努力が噛み合っての結果だといえましょう。

スポーツの世界では、心技体が整っていないと満足すべき結果は出ないなどといわれますが、今年の草深プロはそれらのすべてがいい感じで噛み合っていたといえます。

 草深プロは「心技体」をバストーナメントに置き換えて

「今年はメンタル、知力、装備すべてがうまく機能しました」

と語っていました。以下は同プロのコメントです。

 

●メンタルと戦略

「そうなんです。一番はメンタルでした。2015年から私を取り巻く環境が変わり、より一層結果が求められることになりました。トーナメントを闘うものにとって、結果が全てです。言い訳はできません。そうした状況はプレッシャーには違いないんですが、不思議と気持ちいいプレッシャーの中で戦えました。逆に、プレッシャーのない中で試合に臨んでもつまらないと思えるようになったのです」

「次に大きかったのは戦略面での成長ですね。具体的にはゲームの組み立てを効率的に行えるようになったことです。この背景には2年前からフルタイムプロになって、琵琶湖や房総の野池に浮く時間が増えたことですね。その経験が霞ケ浦にフィードバックできました。魚の居場所を突き止める精度が増したから、過去の釣れ方や釣れた場所にこだわらずに、新しい発想でスポットを突き止めることができたといえます」

 

●ベストバランスのタックルなら、掛からないバスが掛かる。掛けたらバラさない。

「あとは何といってもタックルですね。ロッド、リール、ルアー……こうした装備に恵まれたことがすべてといっても過言ではありません。

とくにそれぞれの釣りにおいて、ロッドとリールのベストバランスを組めたことが非常に大きい。ミスが減るからです。

ミスというものは人為的なものもありますが、多くはタックルのアンバランスによるものです。そんな意味では、ハイエンドのスティーズ・レーシングデザインに始まりエアエッジ、クロノスと価格に限らず適材適所にベストバランスを投入したことが、掛からないバスを掛けることができ、掛けたバスをバラさない釣りができたといえます。トーナメントではミスは致命的です。逆にいえば、ミスの心配が少なければ自信をもって釣りが出来るわけです。

一番活躍してくれたロッドはやっぱりキャロライナリグのストライクフォース=STZ-721MH/HXB-SVでしょうか。今年一年間、フロントデッキから仕舞われることがない超エースでした。ですが、後半に活躍した巻きキャロでのエアエッジ(プロト)のソリッドティップも印象に強いですね。

ソリッドティップはテキサスにも新しい可能性を示唆してくれました。来年はテキサスが再ブレイクするかもです。

あとは初戦で貴重な1本をもたらしてくれたパワーフィネスロッド、ブラックレーベルプラス701HRSですね。カバーの中からバスを引っ張り出すことができたのは、ロッドのおかげとしかいえません。

 

これらのタックルが、それぞれ持ち味を100%生かしたパフォーマンスを演じてくれました。 今年のA.O.Y.獲得の背景には、こうした要因があったといえます。来年は橋本卓哉プロが以前打ち立てたW.B.S.A.O.Y.連覇に挑戦したいと思います」

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9月のオープン戦のウィニングタックル ストライクフォース(手前)とエアエッジ(プロト)

 

PART2  K–1 トーナメント 山口将司氏

●A.O.Y.をもたらしてくれた二つのシステム

 このコラムにも何回か登場してもらったことがある山口将司氏はW.B.S.のスタッフでありながらK-1トーナメントやラトルズという、ローカルながら釣りウマがこぞって参加するトーナメントに出場しています。

 その山口さんは今年、K-1とラトルズ両方のA.O.Y.に輝きました。素晴らしい快挙だといえます。

 山口さんに言わせると

 「年々釣りが難しくなった霞ケ浦で、なんとかA.O.Y.を獲得できたのは、頼れるタックルがあったから」とのこと。

 山口さんが軸にしたタックルが

 スカイレイ・パワープラス=STZ 681MLMFB-SV SS Air というシステム。

赤羽修弥プロの主戦タックルですが、「やっぱり霞ケ浦では最高に釣りやすいですよ」と絶賛。

 「やっぱりベイトフィネスでスローにクワセの釣りを行わないと、今の霞ヶ浦では魚を揃えることはできません。その点、スカイレイが長くなってパワーアップされたこのロッドは、繊細な釣りにもベストで、用途もグンと広がりました。ビッグフィッシュ賞も何度も獲得したようにパワーも感度も申し分ありません。赤羽さんはホント、すごくいいタックルを監修してくれました」

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山口さんをK-1トーナメントのA.O.Y.に押し上げたタックル、STZ 681MLMFB-SV とSS Air(奥) そして STZ721MH/HXB-SV ストライクフォース とSTZ LTD SV

 

 さらにA.O.Y.獲得の要因となったタックルがもう一つあるとか。

 それは

 ストライクフォース=STZ721MH/HXB-SV とSTZ LTD SV

 「夏の試合でウェイトを稼いでくれたのがこのシステムです。そんな意味ではA.O.Y.に一番貢献してくれたともいえます。8月末の桜川下流でのヘビーキャロライナリグが炸裂しました。トキワ前のハードボトムなんですが、一般的にはダウンショットなどで攻めるスポットです。しかしワームがナチュラルにフワフワするヘビキャロも意外と効果的なんです。ですから岸にボートポジジョンをとり、やや遠投してリグを投げます。その際にロングロッドのアドバンテージが生きます。長いリーダーのキャストも苦にしません。そしてノー感じになりやすい釣りですから、ワームが飲まれることが多いんです。その点でもこのロッドの感度が生きます。アタリも明確で、さすがSVFコンパイルXです」

 と一気に語ってくれた山口さん。そういえばこのシステムは草深幸範ご用達。山口さんも

 「W.B.S.選手が関与したタックルは、霞ケ浦では無敵ですね」と惚れ込んでいました。

 とにかくK-1とラトルズのA.O.Y.獲得、おめでとうございました。

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山口さんのA.O.Y.にはパートナーのやぐっちゃんも貢献したようです

 

特集2 

ビッグプライズを獲得したのは、

エアエッジ!!

 

 12月3日に霞ケ浦で行われたタイフーン・トーナメントにおいて、橋本洋一・岸敬一チームは2本で4020gという、冬らしいといえばいえるビッグウェイトで優勝しました。年末の忙しい時に、景気のいい話題をお届けできてうれしい限りです。

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タイフーン・トーナメントで優勝! 勝者は名誉と実利を手にしました

 

 このトーナメントは霞ケ浦のスノヤハラにある同名のマリーナが主催するもの。ここにボートを置いている有名プロアングラーやその仲間がこぞって参加する、非常にレベルの高いトーナメントです。

 年末恒例のこのイベントのもう一つの売りがビッグプライズ。優勝者には翌年の駐艇料が無料になるという魅力タップリのご褒美が用意されているほか、二位以下の賞品も豪華絢爛の大盤振る舞い。

 それでなくても忘年会代わりに参加する人も多く、この日のマリーナは時ならぬ混雑を極めたようです。

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トップアングラーがこれだけ揃うローカルトーナメントも珍しいといえます

 さて、優勝者の釣りがまた特筆すべきもの。開始早々の8時に2300gオーバーを釣ったのはパートナーの岸氏。牛堀のテトラ、通称「沖堤」で3.5インチシャッドテールのライトテキサスをスイミングさせて獲ったという、プロも真っ青の釣り方。 

もちろんこの魚はビッグフィッシュ賞に輝いたわけですが、タックルが注目に値します。ロッドはエアエッジの661M/MLB。リールはアルファスAirの5.8:1.

 ティップとバットのパワーが異なる絶妙なバランスが軽いリグをシャープに飛ばしてくれ、冬の魚のショートバイトを確実にセット・ザ・フック出来たようです。ちなみに岸氏はこのロッドを2本所有するほど溺愛しているとのこと。 ゆっくり巻きたいから5.8:1のリールをチョイスしたことも大正解で、3本リミットを揃えたのは1チームだけという超渋い試合に勝てたのは「タックルのおかげ」とチームリーダーの橋本氏も語っていました。

 リーズナブルプライスのDAIWAのロッドも、適材適所で使ってもらえれば、こうした大きな仕事もきちんと行ってくれることを証明してくれた話題でした。

 ちなみにリーダーの橋本氏も岸氏が釣ったすぐ後、ジャークベイトで1700gフィッシュを釣って優勝を決定づけたことをお伝えしておきます。

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2本で4kgオーバー! このニュースはその日のうちに全国に広がりました。それだけスゴイ結果だったのです!

 

特集3

やぐっちゃんの

Fish this moment

これからの

オススメDAIWAタックル!

 

 

皆さんこんにちは!やぐっちゃんのfish this momentです!

早くも12月になってしまいましたねー。

個人的に12月は50日ぐらい欲しいくらいに忙しいです(笑)

さて、今回のfish this momentですが、霞ヶ浦の土浦にあるキャスティング土浦店のバス担当小松崎さんにいろいろ聞いてきました!

霞ヶ浦を熟知した小松崎さんオススメのダイワタックルをご紹介します!ビシッ

まずひとつめはルアーキャッチャー、ルアー回収機ですね!

これはやぐっちゃんも持っていて霞ヶ浦のオカッパリでは欠かせないアイテム!

ルアーキャッチャーにはヘビーウエイトタイプもあり、ボートからではこちらがオススメとのこと!

スピニングやオカッパリではノーマルタイプがマッチするそうです!
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二つ目はこれからの時期にとくに有効なスティーズシャッド

こちらもやぐっちゃんが愛用しています。

実は今年の9月に新色とサイレントタイプが追加されました!

飛距離を出したい時はラトルタイプ、近くを攻める時やプレッシャーを与えたくない場合はサイレント!

小松崎さん的には赤羽シャッドカラーが激アツ!と語っておりました

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そして、三つ目はフィッシンググローブDG-7607Wです!

こちらも9月の新製品で、手のひら部分が空いているのでロッドのダイレクト感が損なわれません!冬の繊細な釣りには最適です!

しかも手首にホッカイロが入れられるポケットがあり、静脈を温めることにより効果的に手を温められます!

さらに小指と薬指にグローブがあり、釣りではあまり使わない指は寒さからプロテクト!ありそうでなかったグローブをダイワが作りましたよ!

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皆さんいかがでしたか?

やぐっちゃんは早速グローブを使ってみようと思います!キッパリ

今回はキャスティング土浦店の小松崎さんにお話を伺いました。ありがとうございます!商品の詳細やこんなダイワ商品が知りたい!などのご質問がありましたら、ぜひ小松崎さんに聞いて見てください!

貴方にピッタリのダイワタックルをチョイスしてくれますよ!