特集1
短期連載
このニューアイテムに期待する
もうすぐ3月。バスフィッシングもようやくプリスポーンの戦略的な釣りが楽しめる季節になってきました。
そうなると自ずとクローズアップされてくるのがニューアイテム。フィッシングショーでお披露目されると、それらを使った釣りがイメージされます。一体、どんなパフォーマンスを演じてくれるのか、楽しみは膨らみます。
そういった期待感はDAIWAのプロメンバーも同じで、昨年からプロトをテストしていたにもかかわらず、本格シーズンに実戦投入する頃になるとワクワクするようです。
そこで今回から数回にわたって、アルティメット初登場するフレッシュなメンバーのご紹介も兼ねて、DAIWAメンバーが期待している今年のニューアイテムを特集してみました。
その1
異次元スピニング、18 EXIST …鈴木隆之
あちこちで春爆の便りも聞かれる今日この頃、そろそろ釣りモードに入りたい雰囲気です。JB、W.B.S.も開幕まで1か月少々となりました。DAIWAチームの各プロもそろそろ本格的な準備に入ろうとしているようです。
今年もJBトップ50を闘う鈴木隆之プロもその一人。野村ダムで開催される第一戦は4月6日、すでに指呼の間に迫っています。そんな鈴木プロに先日、春の釣りに関して話を聞く機会を得ましたのでご紹介しましょう。以下、同プロの語りです。
「3月の釣りというと、スポーニングを意識したものになります。野村ダムの試合も同じことがいえますが、この要素を抜きにしては語れません。まだ完全に魚が上がり切っていないタイミングですから、ブリスポーンのステージを狙うことになります。
第一条件はシャローフラットの硬い底です。グラベルもいいですね。ストラクチャーなどより、底質がキーです。どこの釣り場でも同じです。
そんなシチュエーションでの代表的な釣りがキャロライナリグです。メインは3.5g程度のライトキャロ、あとは1/2ozまでのヘビキャロですね。それでブラインドで底の硬いところを探っていく、ゆっくり目の釣りになります。
カギを握るのがタックルです。とくにライトキャロに使用するスピニングの釣りでは軽さと感度がモノをいいます。トーナメントという過酷な舞台ではよけいに重要な要素になります。釣りが繊細になればなるほど、軽さは大きな違いを生み出します。軽いタックルでないと感じられない世界があります。
私が期待しているのが18 EXIST。あの軽さは武器になります。巻き心地も最高で、微妙な底質の違いを教えてくれそうです。恐らく、いままでのライトキャロの釣りとは異次元の感覚でしょう。それはハッキリとイメージできます。
SLP WORKSでドレスアップさせることができるのも、もう一つの楽しみを与えてくれます。
ロッドで注目しているのはエアエッジ681ULS-ST-E。ライトキャロの釣りにはかなり活躍してくれそうです。みなさんコスパに注目されますが、機能的にも非常に優れたロッドだと思います。
エアエッジ681ULS-ST-Eと18 EXUSTを手にする鈴木プロ。18 EXISTはSLP-WORKSによってスプール、ハンドル、ハンドルノブ、ハンドルキャップがドレスアップされている。(マシンカットハンドルとスプールは3月発売予定)
春の釣りは当たり外れも多く、天候次第で一瞬にして条件が変わってしまいます。だからこそ、常に快適な釣りをさせてくれるタックルが重要になってくるんです。そんな意味でもズバリ、18 EXISTを初めとする今年の新製品には期待しています」と語ってくれました。
鈴木隆之
Takayuki Suzuki
桧原湖では無敵を誇るJBプロ。2012年にはJB桧原湖のA.O.Y.を獲得。2013年からはJBトップ50に参戦、JB桧原湖第一戦優勝などと大活躍を見せる。フィネスな釣り全般が得意で、スビニングタックルに造詣が深い。
その2
このワームは釣れる!……島後英幸
関西ビッグレイクの若手注目ガイドの島後英幸はシャローカバーの釣りがメイン。それだけにワームのニューアイテムには人一倍注目しているようです。
その一つがスティーズクロー。3月、つまりこれからが旬なワームだと言い切ります。
島後ガイドはこう語ります。
「いうまでもなくカバー攻略用のワームですが、パーツ同士が干渉しにくく、とにかく水をしっかり掴んでくれるのが最大のストロングポイント。ですから5g程度の軽いシンカーを使ったフォールでも、全てのパーツがよく動いてくれます。関西ビッグレイクも最近はご多分に漏れず超タフですから、リグはより軽いものになります。それでもビリビリ系のアクションできっちりと仕事をしてくれます。
具体的にはピッチングやフリッピングで葦際を撃つ釣りになりますが、春先の浮き気味の魚にはこれをフォールさせるのがとくに効果的です。私はテキサスやラバージグのトレーラーに使っています。カバージグSSとのマッチングも最高で、視覚的なアピールも抜群です。
ガイドでもガンガン使っていますが、これからの時期、ますます活躍してくれそうです。
春先のシャローカバーまわりの浮いている魚に抜群の効果を持っているスティーズクロー。フォールさせるのがキモとのことです
そして島後ガイドが期待するもう一つのワームがネコファット。フィッシングショーで発表された近日発売のワームですが、これはもう少し季節が進んだスポーニングからポストスポーンの時期に威力を発揮するといいます。
昨年のネコファットでの初フィッシュです。このワームにハマってしまったきっかけの魚でした。
「このワームはプリスポーンよりもう少し季節が進んだ時期、つまりスポーニングからポストに至る頃に効果的になるといえます。スポーニング前後の魚はカバー周りとはいっても、裏側などのややこしいスポットに潜んでいるものです。ですから、そういったピンにワームを送り込まなければなりません。そうなるとカバーへの入れやすさとスリ抜けの良さが求められます。
そんなシチュエーションで能力を発揮するのがこのネコファットなのです。魚がボトムを意識し始めるスポーニング前後は、このワームを5g程度のテキサスにリグって、フワッと落とすと魚が反応してくる確率は非常に高いものがあります。去年はたくさんいい思いをしました。
ショーでは、5インチに加え、4インチも発表されており、ますます期待できるネコファットです」
こう語ってくれた島後ガイド。思わず釣れそうな感じになりますね。
島後英幸
Shimago Hideyuki
広大な関西ビッグレイクでシャローを中心にエキサイティングなガイドを展開している若手アングラー。好きなスタイルはトッブウォーター、フリッピング、シャロークランク。1986年3月18日、愛知県生まれ。
その3
実戦的なバーサタイル性能……赤羽修弥
2月18日に行われた「群馬フィッシングショー」で赤羽修弥が来場者に熱く語っていたのが3月発売予定のSV LIGHT LTD。本人もかなりお気に入りのようで、お客様への説明にも実感がこもっていました。
「いゃあ、このリールは大きな戦力になりますよ。霞ケ浦をメインに闘っている私らW.B.S.プロにとっても、実に頼りになるリールです。10lbで65m巻けるということは、12lbでも55m巻けるということで、ベイトフィネス系もいけるし巻き物系にも使えるということですからね。
いままでスティーズに浅溝を入れて使っていた高比重ノーシンカー系にもいいですね。いろいろな場面で出番が多いと思います。
それだけではありません。シャロークランクなどをショートピッチでテンポ良く撃って行く巻き物系にも使えます。
このバーサタイル性能はオカッパリアングラーにも絶賛されるでしょう。タックルの携行本数が限られますからね。ワンタックルで幅広い釣りが可能になるからです。
本格シーズンに入り、撃ちモノの釣りがメインになる頃になれば真価を発揮してくれるでしょう」
今シーズンはこのリールが活躍してくれるでしょう…と語る赤羽プロ
※次回は川村光大郎らが期待するタックルを掲載します
特集2
やぐっちゃんのFish this moment
世界を制したタトゥーラ・エリート!
皆さんこんにちは!やぐっちゃんのfish this momentです!
ここ最近、一段と寒さが増したように感じる霞ヶ浦です。
寒波の到来と強風で、かなーり!釣りがしにくい状況となっております。
釣り場にいかれる際は風に煽られて落水しないように気をつけ下さい!
さて! アルティメットUSAでも紹介されたので皆さんご存知かと思いますが、B.A.S.Sエリートシリーズ開幕戦にて大森貴洋プロがなんと!優勝致しましたぁ!イェイ♪
二位に7ポンド差をつけての優勝で、Live映像を観ていましたが、まるでリプレイを見ているかのような爆釣。同じスポットから次々とバスをキャッチしたあの光景には度肝を抜かされましたね!
しかも大森プロが1番得意とするシャローゲームのクランクベイトとジグで釣る姿は、見ていても「これは優勝するな!」と確信が持てるほどオーラを感じました。おかげで毎晩寝不足でしたが、テレビ越しに大森プロを応援したくてオリンピックどころではありませんでしたね!笑
大森プロのゲームは日本中をエキサイトさせました
さて、そんな大森プロは、昨年アメリカで発売されたタトゥーラ・エリートの大森貴洋プロシグネチャーモデルの7フィート・クランキンロッド(TATULA ELITE 701MHRB-G)と7.3フィートのピッチングロッド(TATULA ELITE 731HFB)をメインに使っていました!
しかもこのロットは日本でも発売が決定されており、非常に楽しみです。
実はやぐっちゃん!去年の夏に個人輸入して7.3ピッチングを買っていました!
時はまだ日本発売が設定されていなく、タトゥーラ・エリートのコラムを書きたくてウズウズしていましたよ!(笑)
昨年からエースロッドとなった私が愛するタトゥーラ・エリート
私は大森貴洋プロには釣りだけでなく、プライベートでも非常に影響されていまして、2016年にウィーラーレイク戦に勝った時に発した「keep fighting」と言う言葉に感銘を受けました。辛いことがあった時はこの言葉を思い出しています。そんな大森プロの優勝は本当に嬉しいですね!
いつかはやぐっちゃんもアメリカの舞台に向けkeep fighting!