Ultimate 4月27日号

特集1

スティーズ・シャッド炸裂!!

橋本卓哉、W.B.S.第二戦に3位入賞!!

 

 4月22日、北浦・潮来マリーナを起点に開催されたW.B.S.第二戦に於いて、DAIWA

チームの橋本卓哉プロが5本4550gというスコアで見事3位入賞いたしました。

 前回の優勝に続いてのお立ち台で、

「今年はA.O.Y.めざして一生懸命練習しています」

という橋本プロは今回も入念なプラに基づいた釣りで、ピーカン無風という超絶タフコンディションの下、なんとかウェイトをまとめて数字を作って来ました。

まだ2戦消化したばかりのW.B.S.ですが、暫定ランキングはぶっちぎりの1位! このまま突っ走っていただきたいところです。

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一時は2連勝か! と周囲も腰が浮きましたが3位。でも渋い中、よく頑張ったといえましょう

 

橋本プロのゲームはプラで好感触だった北浦・鹿行大橋上流の小場所をハイドロハンドなどのダウンショットで釣っていくというものでしたが、前述のとおり晴天無風の当日は魚が消えて、11時までに2本しかライブウェルに入っていないという「ヤバイ」状況。

そこでプラで温めていたもう一つのプラン=シャッドパターンを試しに下流域に走り、「風がないのでどうかな?」と思いつつスティーズ・シャッドを岩盤で引けば、これが強烈に機能してナイスサイズを連発。4kg中盤のウェイトを確保することができました。

キモはシャッドのカラー。薄めの色が効くということで、SLP ワークスのオリジナルカラーを投入。不思議とこの色にしか喰って来ないというミラクルを演じました。パートナーもシャッドを投げていましたが、SLPカラーにしか喰って来なかったといいますから本物です。

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SLPワークスオリジナルカラー

同時に、風がなくても魚に口を使わせることができたのはスティーズ・シャッドの微妙にして繊細なアクションの賜物といえます。夏日でしたが早春の釣りが機能したともいえましょう。

W.B.S.のA.O.Y.を獲得できなければ厳しい罰ゲームが待っているという橋本プロ。今年はきっとやってくれることでしょう。

 

ちなみに当日のタックルは

ROD: STEEZ06ブリッツ

REEL: SS Air SLPシャッドチューン

LINE:フィネスブレイブZ 10lb

LURE:スティーズシャッド SLP オリジナルカラー

 

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今回はシャッドが決め手でした。風がなくても釣れるというコンフィデンスがあったから実戦投入することができました……と語る橋本プロ

 

 

特集2

川口直人の戦い

3位入賞をもたらしたものは……

 

 前回、4月6日から8日にかけて野村ダムで行われたJBトップ50初戦において、DAIWAチームの川口直人が3位入賞したことを速報いたしました。

 その後、本人と連絡がとれ取材できましたので、詳しい試合内容をレポートさせていただきます。

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苦手の野村ダムで3位入賞! これで苦手意識も完全に払拭できたといえます

 

 実は川口プロ、野村ダムは大の苦手で、過去3回とも予選落ちでした。ですから今回のブリプラのテーマは「苦手意識を払拭すること」。具体的にはカバーを撃たないことでした。魚が沖目の深いところにいることを察知したからです。

 するとこれがイージーに釣れたといいます。ネコストレート5inのスイミングに反応が良く、ボコボコに釣れたそうです。

 当然、前プラもそのパターンを試しましたが、予想通り釣れました。

 そんな感じで本戦に入ったのですが、初日に他の選手が釣った魚体を見て、産卵絡みの魚がキーになることをつかんで、ブッシュやロードベッドなどを集中攻撃。二日目は6kgオーバーのビッグウェイトを叩き出しました。後半は釣れすぎて残り時間を最終日のプラに充てたほどです。

 問題の最終日ですが、急激な冷え込みで魚が消えてしまい、2日目の釣りがハマらず拾いの釣りに徹して小バス3尾という結果になってしまいました。 

 「勝ちたかった」といまでも悔しがっていましたが、二日目のアジャストがビッグウェイトをもたらし、それが3位入賞につながったことは素直に自己評価していました。

 苦手だった野村ダムを克服したことで2018年はいいスタートが切れたようです。

 「とにかくネコストレートがよく釣れましたよ」と繰り返し語っていたのが印象的でした。

2018.4.27.4.jpg (PHOTO:JBNBC)

タックル1

クローワームテキサス

Rod:スティーズ・ハスラー

Reel:スティーズ SVTW1012SV-XH

Line:スティーズフロロTYPE Monster14

タックル2

ダイワネコスト5インチ、

Rod:スティーズ・ハーミット

Reel:T3AIR8.6L

Line:スティーズラインTYPE Finesse8

 

特集3

赤羽修弥が語る

クローとホグの使い分け

 

 4月も後半になると、水温もグーンと上がり各地から景気のいいレボートが届けられていますが、赤羽修弥が監修したスティーズ・クローとスティーズ・ホグによる釣果報告もかなり目立ってきました。

 どちらも同プロが監修しただけあって、その絶妙なアクションは星の数ほどあるこの種のベイトの中でもひと際異彩を放っています。ズバリ、それが釣れる理由なのですが、中にはクローとホグの使い分けがイマイチわからない、というアングラーもいらっしゃるようです。二つとも似ているといえば似ているシェイプなのでやむを得ないことかも知れませんが、微妙な違いを理解して適材適所で使うことが釣果への近道ともいえます。

 そこで今回はW.B.S.第二戦を終わったばかりの赤羽プロに、この二つのベイトの使い分けを分かりやすく解説していただきました。 

 まずスティーズ・クローです。赤羽プロはこう解説します。

 「クローは一言でいえばテキサスリグ・オールマイティです。爪と触角の動きがキモですから、例えば葦際などを攻める場合にはそのアクションを意識して釣ることになります。また、ウィードエリアなどではリーダーレスダウンショットや今流行のフリーリグなどもいいですね。

 一方ホグはより軽くてレスポンスよく動くので、ヘビダン、キャロライナリグ、3.5gまでの軽いリーダーレスダウンショットなどに適しています。楕円形のボディが生み出すダートフォールが特徴ですから、ナチュラルに落とすとこのワーム特有の動きが出ます。

 たとえばダウンショットでリーダーを緩めるだけで、ダートフォールします。

 クローに比較してすこし軽い分、ホグはナチュラルな自発的なアクションを生かした釣りに向いています」

 とのこと。アングラーが能動的に爪と触角を動かせてバスに口を使わせるクローに対して、ホグはその自発的なアクションで誘うという違いでしょうか。アメリカで最近話題の「スポンテイネアス・アクション」に近いものがあるといえるようです。

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スティーズ・クロー(左)とスティーズ・ホグ。お互いの良さを生かした釣りをしてほしいという赤羽プロ