特集1
オリキンが惚れ込んだ
「巻き」と「撃ち」のロッド
ほぼ1年前にプロガイドとして独立した折金一樹、通称オリキンは房総リザーバーを知り尽くしたアングラーとして、これまで多くのゲストにその魅力を訴え続けてきました。
オリキンのガイドスタイルは自分ではめったにロッドを振らず、ひたすらゲストに釣ってもらうべく指南役に徹するというもの。
「自分が30cmを釣っても面白くもなんともないんですが、ゲストさんに釣ってもらうと嬉しさは100倍です」
という言葉にオリキンのポリシーが表れています。
「ガイドを始めてから、自分のための釣りをする時間がなくなりました。それが悩みです」とも語っていますが、これからもゲスト第一のスタイルは続けていくようです。リピーターがものすごく多いこともオリキンのガイドの特徴で、いかにゲストに支持されているかよく分かります。
寡黙で有名なオリキンですが、ガイドに言葉はいらないことを証明したのです。
ご存知のようにオリキンはH-1やNAB(成田エアポートバス)などのトーナメントにも積極的に参加しています。凄腕が集うH-1では年間チャンピオンにも輝きました。今年はJB桧原にも挑戦するようです。房総リザーバーにとどまらず、広い視野でバスフィッシングを極めようとする姿勢は尊敬に値します。
そして6月17日にはW.B.S.第三戦と同時開催されるオカッパリトーナメント「グラチャン」にゲストとして霞ケ浦に駆けつけることが決まっています。盛り上がりそうですね。
昨年は川村光大郎とのダブルキャストでした
オリキンの定番ポーズ。今年はピンで頑張ります。
そんなオリキンが今年の新製品で「これは凄い」と感心したロッドが2本あると語っていましたので、今回はそれをご紹介いたしましょう。
それはエアエッジの6101MLB-G-Eと701MHB-ST-E。どちらもガイドやトーナメントで実戦投入してオリキンを驚かせたロッドです。
「とにかくあの価格でこのパフォーマンスは驚異的です」とまずはコスパに言及してくれましたが、個々のロッドのインプレは……
「6101MLB-G-Eは主にクランクベイトに使っていますが、何より使用ルアーの幅が広いことがいい。タイニークランクから大き目のクランクまで、何の問題もなくこなせます。だからリザーバーから霞ケ浦のような大場所まで、これ1本でこなせます。長さもちょうどいいですしね」
「グラスなんですけど、シャープでバットはしっかりしています。ですけどティップは軽いルアーのウェイトも背負ってくれるので投げやすい。軽さでロッドが入ってくれる感じですね。バランスがいいからガストネードの7cmも気持ちよく投げられます」
とまとめてくれました。
そして701MHB-ST-Eに関してはこう語ってくれました。
「僕は5gから7gのテキサス、リーダーレスダウンショットなどのカバー撃ちでエースとして重宝しています。使用頻度も一番高いんじゃないでしょうか。アクションの付けやすさ、違和感なくバスに口を使わせるクワセ能力は絶品です」
「MHという硬さにも関わらず、ワームを繊細に扱え、ボトムの起伏を感じることができる。そしてソリッドティップがバスに疑いを持たせずにワームを吸い込ませてくれます。とにかく繊細な釣りにはベストなパフォーマンスを演じてくれますね」
オリキンが惚れ込んだ2本のエアエッジの一つ701 MHB-ST-E。いまやエースとして大活躍しています
こうしてオリキンが感心した「巻き」と「撃ち」のエアエッジ。さすがに湖に浮いている時間が長いアングラーのインプレには生々しいものがあるといえますね。
オリキンのこれからの活躍に期待しましょう。
特集2
いよいよ最高潮のトーナメント
有望選手の抱負は…
スポーニング期のトーナメント自粛期間を過ぎた6月、いきなり各地でトーナメントが花盛りです。6月10日はTBCの第二戦、そしてJBトップ50北浦戦の最終日が行われます。
今年TBCに初参戦していきなり3位入賞した島後英幸は第二戦を前にして、その抱負を以下のように語ってくれました。
「この時期の利根川は初めてなので、プラしながら見つけていきます。スポーニングがどのように進んでいるのか、それがキーですね。初戦の3位という結果は忘れて、新しい気持ちでチャレンジします」
「いま琵琶湖で釣れている釣りが利根川でも生きると思います。具体的にはスティーズフロッグJrやスティーズ・クローのライトテキサスです。それがベースになりますが、こだわらずに柔軟に対処したいと思います。時期的にハイウェイト合戦になると思いますが、頑張ります」
という島後選手、第二戦もビッグウェイトで会場を沸かせてほしいものです。
第二戦もこのような写真を撮ることができるのか! 乞うご期待!!
そしてJBトップ50では川口直人選手が好調のようですが、今回はあえて鈴木隆之選手にフォーカスしてみました。ところが、全体的にプリプラから釣れていない様子。鈴木選手も弱気な感じでしたが、前プラに賭ける意気込みも伝わってきました。
「巻きから撃ちまで、タックル総動員で頑張ります。具体的にはアフターなんで、テナガエビ系のノーシンカーでドックの壁や杭を打つような釣りになるでしょうね。
そうなるとスピニングタックルがキーになります。それも硬めのしっかりしたタイプですね。桧原湖で使っているブラックレーベルプラスの651ML/MHFSなどが活躍してくれると思っています。とにかくSLPワークスのカスタムも含めてタックルは一流ですから、それにモノをいわせますよ」
と語ってくれました。他のDAIWAメンバー同様、注目していきましょう。
難解さを増している昨今の北浦ですが、鈴木隆之にはSLPパワーで頑張ってもらいたいところです