Ultimate 7月13日号

特集1

並木プロが薦める

今年のベストタックル6選!

 

 前回、八王子の艇庫=TNFRを訪れた記者に対し、SV LIGHT LTD TNについて熱く語ってくれた並木敏成プロでしたが、取材終了後に「もうひとつネタがあるんですけど……」と提案してくれたのがタイトルの「今年のベストタックル6選!」。

 今年、国内での釣りはもちろん、アメリカのトーナメントに参戦してきた中で「新製品、既存品を問わず、実釣を通じてとくに素晴らしいと思ったタックルがある」と並木プロは切り出したのです。

とくにアメリカの釣りにおけるインプレは、同プロでなければ語れないことで、傾聴に値するお話を聞くことができました。

 そこで今回は同プロのお話を再現してみたいと思います。

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日米を股にかけた釣りを通して選りすぐったベストタックルを手にする並木プロ

 

その1

STZ661MLFB(マシンガンキャスト・タイプ0.5)SV LIGHT LTD TN

 「ロッドは6.6のMLで、スピニングで投げるようなシャッドなどのスモールプラグからベイトフィネス的なワーミングまで、ライトな釣りはすべてこなしてくれます。中小型のワイヤーベイトなども使いやすいですね。とにかくキャスタビリティーと操作性はこれ以上ないというほど優れています。

リールはエアー系、SV系どちらでもOKですが、SV LIGHT LTD TNとシステムさせればベストで、弱めの釣りはすべてOKです。

ということは現在の日本の釣りにもっとも適しているといえ、使用頻度も一番高いタックルだと思います」

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STZ661MLFB(マシンガンキャスト・タイプ0.5)+SV LIGHT LTD TN

 

その2

STZ721MHFB-LM(スカイパイレ–ツ)RYOGA 1016H

 「ロッドは7.2のMHでローモデュラス。ですからレギュラーサイズ以上の強めの巻きの釣りに向いています。具体的にはクランクベイトからバイブレーション、あとはブレーデッドジグ、ワイヤーベイトまで幅広く使えます。このロッドは確実なフッキングと寄せパワーを持っており、日米を問わず活躍してくれています。巻きの釣りには一番出番が多いんじゃないでしょうか。

 リールはいろいろ候補はありますがRYOGAがベスト。ていうか、このロッドは今年発売されたRYOGAの為にあるようなものといえます。スムースでパワフルな巻き取り能力は別格。まさに王道の組み合わせといえるでしょう」

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 STZ721MHFB-LM(スカイパイレ–ツ)+RYOGA 1016H

 

その3

エアエッジ721HBSTEEZ A TW

 「スティーズのハリヤーよりも1ランク強いパワーロッドとしてとても重宝しています。もちろん日本のフィールドにも合ったロッドですが、とくにアメリカのデカバスの硬い顎に太軸のフックをがっちり貫通させることができるパワーは信頼性十分です。そのパワーは負けることはありませんでした。

 ウィードなどカバー周りのブレーデッドジグ、ワイヤーベイトなどにも優れた適性を持っていますね。

 リールはSTEEZ A TWでベストでしょう」

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エアエッジ721HB+STEEZ A TW

 

その4

エアエッジ731XHBSTEEZ A TW

 「エアエッジ731XHBは721HBよりさらに1パワーアップしたロッドで、パンチングなど強い撃ちモノの釣りに向いています。フロロの20LB、もしくはPEの50lbから60lbを使い、1/2ozから1oz以上のヘビーウェイトのパンチングにオススメです。

 とにかくエアエッジは全般的にブランクも素晴らしく。操作性、シャープなフッキング感覚は完全に価格を超えていますね。

 リールはSTEEZ A TWがドンピシャリ。スーパーメタルハウジングのタイト感はパワーゲームにおいて信頼性十分です」

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 エアエッジ731XHB+STEEZ A TW

 

その5

ブレイゾン741XHB

 「このロッドの写真はないんですが、それというのも当初4本持っていたのをフロリダの試合に2本持って行って、そのあまりの素晴らしさに次の試合には残りの2本を持っていってしまったからです。それほど気に入ったロッドです。

 ほぼPEラインを使った1ozから2ozクラスのパンチングに使っていましたが、実にバランスがいい。強さと粘りを兼ね備えているんです。強いパンチングの場合、ロッドは硬すぎても軟らかすぎてもダメなんです。その点、このロッドは粘りながらも極めて高弾性的なブランクスに仕上がっている。それをアメリカで感じましたね」

 

その6

STZ691HMHFB(マシンガンキャスト・タイプ3)+ SV LIGHT LTD TN

 「このロッドは今年の新製品ではないんですが、オールラウンドに使える汎用性は素晴らしい。ワイヤーベイトからワームのノーシンカー、テキサス、ジグ、スイムベイトなどなど、とにかく幅広く使えます。例えば10本のタックルをボートに積むのなら、5本はこのロッドでもいい。それほど出番が多いロッドです」

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STZ691HMHFB(マシンガンキャスト・タイプ3)+ SV LIGHT LTD TN

 

……と、並木プロらしくグローバルな視点からオススメタックルを紹介してくれました。ぜひ参考にさせてほしいラインナップですね。

 

特集2

2018 EXIST、2018 RYOGA

ヨーロッパで賞を総ナメ!

 

 6月28日から30日までの三日間、オランダ・アムステルダムで開催されたヨーロッパ最大のフィッシング・トレードショーEFTTEXにおいて、DAIWA製品が三部門で最優秀賞を受賞したことはDAIWA GLOBAL SITEでレポートされていますが、このほど受賞に至る詳細を現地の人間に取材することができましたのでご紹介いたします。

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EFTTEXはアメリカのAFTMAと並び称されるフィッシング・トレードショーです

 

 

 受賞したのは2018 EXIST、2018 RYOGA、そしてルアーバケットですが、今回はリール2アイテムに焦点を絞って取材しました。

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スピニングリール部門、ベイトキャスティングリール部門で、2018 EXIST、2018 RYOGAは最優秀賞を受賞しました

 

EXISTとRYOGAはどちらもいわゆるプレデターフィッシングといわれる、淡水のルアーフィッシング、たとえばパイクやザンダー、パーチを釣るためのリールです。ヨーロッパではバスは一部のエリアにしかおりませんので、こういったヨーロッパ独自の釣りが人気なわけですね。

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これがパイクです

 

評価ポイントとしては、EXISTは日本同様、操作感を高める圧倒的な軽量感が一番の評価で、その上で大型のパイクとも渡りあえるような、モノコックボディの堅牢さが支持されたようです。ヨーロッパでもLT万歳、といった感じですね。

RYOGAに関しては、ヨーロッパのルアー釣りは伝統的にスピニング比率が高いのですが、ベイト使用者も増えているようです。

RYOGAはヨーロッパではまだ未発売ですが、ブースで手にとりハンドルを回した際に感じる圧倒的な滑らかさに来場者から驚きの声が上がっており、伝統的な丸型リールのフォルムを踏襲しながら、左右非対称形状によるパーミング性能の高さが高評価を受けていました。

というわけで名誉ある称号をいただいた二つのリール。いいものに国境はない、という真理があらためて証明された受賞といえましょう。