Ultimate 11月9日号

特集1

オールスターの余韻

 10月27,28の二日間、香取市の水の郷さわらで開催されたバサー・オールスタークラシック2018。今年で回を重ねて32回のこのイベントは、いまでは押しも押されもしない日本一のバストーナメントになりました。参加選手のレベルの高さ、トーナメントレイクの世界的な規模、そして膨大な観客など、どの要素をとってもこれほどのイベントはありません。

 でも、最初からこうしたビッグイベントだったわけではありません。第8回目から霞ケ浦がトーナメントレイクになり、ウェイイン会場は土浦新港に落ち着きましたが、当初は出展メーカーも数社だけのこじんまりしたイベントでした。今日の隆盛を見るにつけ、隔世の感を禁じ得ません。

 DAIWAはその頃から、このユニークなイベントの将来性を確信してブースを出展してきました。そうして少しずつ観客は増えていったのです。

しかし2011年の東日本大震災の影響で土浦新港が使えなくなり、会場選びに二転三転した結果、水の郷さわらに決定したわけですが、それが規模の拡大につながったといえましょう。土浦新港をはるかに上回る広い観客席、メーカー展示スペースが確保されたからです。

 そんなオールスタークラシック。今年も話題豊富なゲームとなりました。まだその余韻も冷めやらぬ今日この頃ですが、今回はスナップショットを並べて振り返ってみたいと思います。

2018.11.9.1.jpg2018.11.9.1-2.jpg(Photo:Koji Yoshida)

オールスターの始まりの始まりは、いつものようにステージ作りからです。いまではステージトラックという便利なものがありますが、著名フォトグラファーのたっての希望で、相変わらずこのステージを組み立てているようです。確かに、この上にオールスターのフラッグと日米の国旗がはためく姿は絵になります

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オールスターの運営は土浦新港時代から霞ケ浦を拠点にするトーナメント団体、W.B.S.が担当しています。ステージの設営、ランチングスタッフの派遣、スタートから帰着までの管理、ウェイインにおけるフィッシュチェック、記録、集計などほぼ全ての業務を担当しているようです。とくにビッグなアメ車やキャンパーにつながれたボートの揚げ降ろしは慣れたドライバーでないと不可能です

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大雨の中で初日のランチングを行う清水盛三選手。スロープはかなり減水しており、トレーラーを沈め過ぎると段差に落ちてしまうので、慎重さが要求されたランチングにはかなり時間を要しました。スタートが遅れたのはそのためです。余談ですが、あの大雨ではカメラやパソコンがかなり被害を蒙ったようです。それほどスタート時の降り方は記憶にないほどのひどさでした

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慎重にボートを降ろす初日の赤羽修弥選手。同選手はスタート直後、ペラが破損するというアクシデントに見舞われてしましました。スピーディーに対処して大事には至りませんでしたが、試合結果に影響したことは否めません

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今年のオールスターでは人一倍気合が入っていた草深幸範選手。心はストライクフォースでビッグな浚渫フィッシュ3本、という表情ですね

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オールスターのもう一つの呼び物は各メーカーブースでの演出。DAIWAやSLPも新製品などの展示でプチ・フィッシングショーのような雰囲気を狙いました。ブラックレーベルのニューアイテムなどが話題の中心でしたが、こちらは現場で試投できるとあって、よりダイレクトな印象をいただけました

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もう一つのお楽しみはプロのトークショー。いつもより近い距離感で話を聞けるとあって、たくさんの人がDAIWAブースを取り囲んでいました。「寡黙なアングラー」オリキンもこの日は饒舌に釣りトークを展開していました

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なんといっても最大の見せ場はウェイインショー。今年は清水選手が初日いい感じで飛び出し、二日目も7時過ぎにリミットメイクするなど、期待を持たせてくれました。ライブ中継をご覧になった方も少なくないと思われます。

「12時までゼロやってん」を思い出させる怒涛のリミットメイクでしたね

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赤羽、並木、草深各選手もそれぞれのパフォーマンスを演じてくれました

 というわけでオールスターも終わった今、これからは来年発表の新製品などにフォーカスが移ります。ULTIMATEではそんな情報をタイムリーにお届けしていきますので、乞うご期待!!