Ultimate 4月12日号

特集

トーナメント、各地でいきなり最高潮!

DAIWA勢、かく戦えり!

 桜前線の北上とともに、各団体のトーナメントもいきなり最高潮の盛り上がりを見せていますが、わがDAIWA勢もそれぞれの舞台でさまざまに存在感をアピールしています。

●橋本卓哉 3位スタート

 3月24日に土浦新港で開催されたW.B.S.第一戦において、橋本卓哉は2本2740gで帰着。全体的に超ローウェイトだったため、3位入賞いたしました。

 2年連続A.O.Y.を目指す立場として、まずまずのスタートを切ったといえましょう。釣れない試合でも何とかスコアをまとめる、一本一本拾いまくってしぶとく切り抜ける......これはA.O.Y.を獲得する上で絶対的な条件といえます。

 同組織のウェブサイトに橋本チームの戦いぶりはレポートされていますが、橋本プロはこの結果に関して「失敗した」と語っていました。というのも、プラではバリバリ見えていたものを回り方のミスで獲れる魚を逃してしまったからだといいます。

2019.4.12.1.jpg

不機嫌な表情でウェイトコールを待つ橋本プロ(PHOTO:W.B.S.)

 橋本チームの戦い方はこうでした。

とりあえず古渡でテキサスリグで1本獲った後、東浦でパートナーがシャッドでナイスサイズを獲り、3位のウェイトを確保しました。その後、霞ケ浦西浦に戻りましたが、行く先々でバッティングの嵐。かなり無駄な時間を過ごしてしまったことが後悔されたようです。

ですが、西風が吹きまくったこの日に東浦の岩盤を目指した橋本プロのタクティクスは間違っていなかったともいえます。パートナーが釣った魚ですが、ボーターがそこにバウを向けなければ獲れなかったといえ、その功績はイーブンだといえます。あの風の中では、トローリングモーター(エレキ)でボートをコントロールしなければならないボーターの釣りに対する集中力は途切れがちになってしまうからです。

 テキサスリグで貴重な1本をもたらしたのは橋本プロがコンフィデンスを持ったタックル。11チームがゼロ帰着するという過酷なゲームでは、ジャストキーパーが千金の価値を持つといえます。

2019.4.12.2.jpg

初戦3位。連続A.O.Y.を狙う上ではまずまずのスタートです

 同プロのシステムはこのようなもの。ロッド、リール、ラインなど、すべてが高度に機能したからこそ3位入賞をもたらしたといえましょう。

ROD: DAIWA ブラックレーベル プラス 681MH/MFB

REEL: DAIWA STEEZ CT SV TW

LINE: DAIWA スティーズフロロ 14lb

LURE: ホッグ系ワーム 4インチ

RIG:テキサスリグ

 来たる4月21日には早くも第2戦が! カタズを飲んで見守ることにしましょう! 

●島後英幸のTBC初戦

 4月7日、利根川で行われたTBC初戦を取材してきました。当日は快晴微風という釣りには微妙なコンディション。早い魚は一回目のハタキが終わっているというタイミングで行われたこの試合は、春特有の難解さが選手一同を苦しめまたようです。

 ポカポカ陽気でも水中はまだ冬。その中でも時間が経つにつれ水温が徐々に上がって来るという状況は、臨機応変な対応が求められるものでした。

 そうしたコンディションでDAIWAチームの島後英幸は新装なったタトゥーラ・ラッピングのボートで試合に臨みました。

2019.4.12.3.jpg2019.4.12.4.jpg2019.4.12.5.jpg

前日完成したばかりというタトゥーラ・ラッピング。存在感も抜群でした

 メインに指名した作戦はプラでいい魚を獲ったスピナーベイティング。これにシャッドを加えた巻きの釣りが80%を占めたといいます。打ちの釣りは「ここぞ」というスポットに限定し、主に利根川中・下流域でゲームを進めました。

 水色に合わせて、明るめと地味目をチョイスしたというスティーズスピナーベイト3/8TWのカラーはワカサギとシルバーホワイト。

 システムは

 ROD:ブラックレーベルプラス 661MRB-G

 REEL:タトゥーラ TW 100H

 と

 ROD:ブレイゾン661MHB

 REEL:タトゥーラ TW 100H

2019.4.12.6.jpg

 ほぼ一日、この2システムで釣り続けたといいます

 このシステムに関して、島後プロは「あらためてタトゥーラのパフォーマンス、とくに軽さに感動しました」と語っていました。

 そしてブレイゾンとの組み合わせては、細身のリールシートがリールとの一体感を増し、快適なホールド性を持っているので、スピナーベイティングなどにおいては、絶妙のバランスを持っていると言及していました。

2019.4.12.7.jpg

 このロープロファイルさが抜群のホールド性を生み出している......と島後プロ

 残念ながら今回は潔く討ち死にした島後プロですが、次回以降はきっとやってくれるでしょう。期待しましょう。

2019.4.12.8.jpg

 「こんなにいいタックルがありながら」と試合後、ガックシの島後プロ

●JBトップ50の結果は?

 一方、奈良県の七色ダムで4月5日から7日までの三日間開催されたJBトップ50初戦においては、藤田京弥プロが6位入賞、「今回はいままでで一番調子がいい。普通に行けば勝ち負けの勝負が出来る」と試合前に語っていた川口プロは19位、鈴木プロが28位,泉和摩プロが29位、篠塚プロが33位、茂手木祥吾プロが43位という結果でした。

 藤田プロの戦いぶりにつきましたは、いずれご紹介する予定です。

2019.4.12.10.jpg (PHOTO:JBNBC)