霞ケ浦クリーン大作戦
通称「53 PICK UP」の巻
5月12日、46回目を迎えた水辺基盤協会主催による恒例の「霞ヶ浦クリーン大作戦」春の陣が大山で開催されました。
当日は冷たい風が吹きまくる寒い日でしたが、282名が参加して霞ケ浦湖岸のゴミを拾いました。
行政や地元企業など、釣り人以外の参加者が多いのも53UPの特徴です
DAIWAチームからは赤羽修弥、草深幸範、佐々木勝也が参加(いつも参加している川村光大郎は取材が入っていたため不参加)して、仲間と一緒に清掃活動に従事いたしました。
DAIWA本社からは有志6名が駆けつけ、日ごろお世話なっている霞ケ浦を少しでもきれいにしようと、湖岸を歩き回りました。
グローブライドの精鋭が勢揃い。右のお二方はW.B.S.関係者です
これが終わると霞ケ浦のバス釣りもアフタースポーンの難しい時期になり、フィネスなタックルとクレバーな攻め方がクローズアップされる、面白い時期がやってきます。
特集2
もう一つのプロガイドの使命とは...
川口直人の場合
現在、JBトップ50遠賀川戦に向けて鋭意準備中の川口直人プロは今年の春から5月の連休にかけて、北浦でガイドに勤しんでおりました。
潮来マリーナにボートを駐艇している同プロにとって、北浦は今ではホームに等しいレイクとなっているようです。
そんな川口プロがガイド活動を通じて感じた直近の北浦の状況は、ズバリ、風次第ということ。
「キーはやっぱりシラウオで、うまくハマればいい釣りが出来ました。最高はゲストさん二人で16本。ウェイト的には5本で8300gぐらいありました。橋本卓哉プロが準優勝した4月21日のW.B.S.第二戦の二日前のことです」
橋本卓哉プロが釣りまくった釜谷の石積は今でも人気ですが、風がハマらないと音なしです
「でも風がうまくハマらないとかなり苦しいのも事実です。さすがにノーフィッシュはありませんでしたが、1本という日もありました。
私はガイド中はロッドを持ちません。ひたすらエレキを踏んで、ゲストさんに釣っていただくことに専念しています。それがガイドの一番の仕事と思っているからです。
ガイド中はひたすらエレキを踏む私です
ですが、ガイドにはもう一つの仕事があると感じています。
それは......ベストタックルの推奨、ということ。
ゲストさんの中には最新のタックルで固めていらっしゃる人もいますが、反面、一昔前のタックルを使っていらっしゃる方もいます。人それぞれでいいんですが、厳しい状況の中で釣ろうと思ったらライトリグに頼らざるを得ず、そうなると最新のタックルが必要になってきます。
例えば、春先はシャッドゲームがメインになりますが、私はスティーズシャッドをリグっています。54 SP SRで4.6gしかありません。従来だったらスピニングタックルの出番ですが、私はベイトキャスティングリール、具体的にはスティーズやアルファスのCT SV シリーズを組んでいます。ラインはフロロの8lb。今までのベイトキャスティングリールだったら全然飛ばないはずです。
それを、少し古めのタックルをお使いのゲストの方に投げてもらうわけですよ。すると20メートル近くは飛んでいく。ビックリですよ。
すると、次に私のガイドに来てくれた時にはそのリールが付いている......そんなケースが何回かありました。
私がいいたいのは、タックルは現場で使って初めて分かるということ。とくにリールはお店で触っても全貌はわかりません。風や波があるフィールドで使ってみて、初めてその良さがわかるのです。違いは一目瞭然です。
ですから、魚を釣っていただくのがガイドの第一の仕事だとしたら、釣果を生み出しやすいタックルの提案が第二の仕事ととらえています。実際、いい道具を使うと釣りやすくなるんです。
魚を釣ってもらうことだけがガイドの仕事ではありません
ちなみに私がシャッドゲームに組んでいたタックルは具体的には
REEL:スティーズor アルファス CT SV シリーズ
で、とくにCT SV シリーズのリールはスピナーベイトやテキサスにも使えるということで、汎用性もありゲストさんにも気に入ってもらっています。
こうして、私は使いやすいタックルの普及という使命を感じながらガイド業に勤しんでいます。これからもそのスタンスは変わらないと思います。
特集3
女性には
やさしいリールが嬉しい
5月19日、北浦富士見池でJLBAレディースセミナー&ミニトーナメントが開催されましたので取材してきました。
参加者は10名。偉大なる草の根運動ですが、継続させていくことでいずれ大きな花を咲かせることでしょう
この催しは母体のW.B.S.が主催しているもので、文字通りより多くの女性にバスフィッシングを楽しんでもらうことを目的としています。
当日は10名の女性が参加しました。単独でやって来た方もいましたが、やはりご主人の引率による参加者が多かったようです。
午前中にラインの結び方やキャスティングの基本などの講習を終えてから、午後、富士見池でミニトーナメントが行われ、ほぼ全員が型を見ることができました。
午前中はノットのお勉強。実はかなり高度な内容も含まれていたりして...。皆さんはユニノットとクリンチノットの本質的な違いをご存知ですか?
ここでも印象的だったのが、ストレスフリーなリールを使った参加者が好成績を収めたこと。
820gでビッグフィッシュ賞を獲得して総合でも2位に入った佐藤真理さんはSVリールの特性を生かして、軽めのテキサスリグを向かい風に向かってキャスト。見事にカバーの中に滑り込ませてバイトをとっていました。
管理釣り場といえども、リグをきっちり入れないとバスは口を使ってくれません。しかもプレッシャーが高いので、軽いリグを使わざるを得ません。そんな時に、イージーキャストを約束してくれるリールがモノをいうのです。
これは上級者でも同じことです。上手い人ほど楽に投げられるリールを使っています。
ちなみに佐藤さんのタックルは
ROD:ブラックレーベル 671MLFB
REEL: SV LIGHT LTD
というもの。ノーストレス、ノートラブルのタックルを使うことが大きなアドバンテージになることを証明してくれたJLBAイベントでした。
準優勝とビッグフィッシュ賞の盾を持つ佐藤選手。イベント翌日、わざわざ事務所でタックルを持った写真を撮ってくれました