特集1
モリゾー節、炸裂!
タトゥーラTWを現場で激解説! その1
今年2月にデビューした新型タトゥーラTW。タトゥーラの持ち味であるタフコンセプトを継承しつつ、高い基本性能を上乗せしたベイトキャスティングリールとして、すでに各地で多くのアングラーに厚いご支持をいただいておりますが、ご存知清水盛三プロもタトゥーラ愛用者の一人。このニューモデルもいたくお気に入りのようで、取材などでもブイブイいわせているようです。
そんなタトゥーラTWを清水プロが解説する岸釣り動画を先日撮影してきました。6月25日の暑い一日、横利根川を起点に野田奈川、霞ケ浦本湖、北浦、黒部川上流、最後は常陸利根川というように霞ケ浦、北浦を回り、タトゥーラを使い倒してきました。
横利根川沿いのマリーナで準備する清水プロ
さすがに強い釣り一辺倒の清水プロは、スピナーベイトをメインにクランクベイト、ラバージグの3本立てで一日釣り切りました。この日は風もなく、ファーストムービングルアーにはやや酷な条件でしたが、清水プロは一切気にせず巻く釣りに終始していました。
......こういう状況だとノーシンカーやダウンショットを撃ちたくなりませんか?
と質問しても、
「そやね、少し吹いてほしいけど、スピナベやクランクで何とかするのが僕の釣りやネン」
と、スローな釣りにはまったく興味がない様子。さすがアメリカ生活14年!
さて、そんな清水プロですが、釣りをしながらタトゥーラの使用感を熱く語ってくれました。そのナマの言葉はいずれ弊社ウェブサイトの製品ページにハメ込まれる動画で紹介される予定ですが、今回はそのサワリをご紹介しましょう。
さすがに現場でのタトゥーラインプレには説得力がありました
タトゥーラの特長はいろいろありますが、まずは新型スーパーメタルフレームが持つ剛性の高さ。しかもタトゥーラ史上最少最軽量を実現したところに意味があるのですが、清水プロは最初にその剛性が果たす役割に関して、熱く語ってくれました。
スピナーベイトを巻きながら......
「この新しいタトゥーラは剛性が強く、たわむ感じがしないところが気に入っています。皆さん、リールに剛性があるとゴリゴリ巻けるのでパワーゲームに向いているとおっしゃいます。それは確かですが、僕は剛性があるからこそ繊細な釣りが可能になるといいたいんですワ」
剛性と繊細さ......もう少し聞いてみましょう。
「リールがたわむと、巻いていても気持ちが悪い。集中力が欠けます。ルアーの振動も感じられません。結局、釣れません。根掛かりもたわむリールだと感じられません。タイトなリールだと、いち早く感じられます。巻く釣りではリズムが一番大切ですから、根掛かり回避はとても重要な要素です」
清水プロのフィッシングスタイルだと根掛かりを恐れてはいられないので、その危険性を回避させてくれる感度はMAX大切な要素なのでしょう。
「ルアーの動きなどを感じるのはハンドルノブです。そこですべてを感じます。僕はノブもこうして繊細に摘まみます。そやからハイグリップノブが好きなんです。手にしっくりきますから。
いうまでもなくムービングベイトではリトリーブがとても大切です。そして水の中の様子を指先で感じる。たとえば『フッ』と軽くなる前アタリを感じる......。それにはリールの剛性がもたらす感度が重要です。要するにパワーゲームには意外なようですが繊細なリールが必要なんですね」
ハンドルノブの先端を摘まんで巻く。パワーゲームにも感度が重要と清水プロは説く
「パワーゲーム×繊細なリール」......清水プロならではの言葉だ。
「もちろん剛性だけでは繊細な釣りはできません。リールトータルの軽さ、掌にスッポリ納まるロープロファイル、巻きのスムーズさなど、すべての要素が関わります。そんな意味でも僕の釣りにはこのタトゥーラがベストだといいたいわけです」
そして清水プロは続けました。
「もちろんタトゥーラは撃つ釣りにもエエですよ。それはですね......」
あ、清水プロ、今回はそこまでにして続きは次回のお楽しみということで......。というわけで皆さん、動画のUP、そして次回のアルティメットに乞うご期待!
川村光大郎が大好きな野田奈川のパラ葦ではジグを撃ちました
W.B.S.第二戦で橋本卓哉プロを準優勝させた釜谷の石積。「もう少し風が欲しいな」と清水プロ
特集2
鈴木隆之の信頼は
バサーズワームフックSS
6月15、16の両日、霞ケ浦で行われるはずだったJBマスターズ第三戦は強風のため、二日目がキャンセルされ、15日だけの成績で試合が成立されました。
その試合で堂々3位に入賞したのがDAIWAチームの鈴木隆之プロ。堂々と言っても本人は「JBマスターズ霞ケ浦戦の2連覇を狙っていただけに、残念です」と語っていました。
2連覇を逃して悔しい、とのことですが、連続お立ち台も凄いことですよ(photo: JBNBC)
同プロの戦い振りに関してはJBのサイトに概略紹介されていますが、先日、本人にタックルに関して突っ込んだお話を聞くことができましたので、ご紹介いたしましょう。
タックルシステムは
ROD: STZ 701MHFB-SV フランカー
REEL: STEEZ SV TW SLPWORKSセミオーダー
LINE: モンスターブレイブZ 14ポンド
HOOK:バサーズワームフックSS PST ♯4/0
というものですが、鈴木プロが力説していたのがフックへの信頼性。バサーズワームフックSS PST ♯4/0を使ってスティックベイトのノーシンカーを一日打って行ったわけですが「このフックしか使いたくない」というほど惚れ込んでいるようです。
その理由は
「バレない部分に深く掛かることと、絶対に伸びないこと」といいます。
この試合で1200gフィッシュを掛けた時も、迷わず抜いてしまったとか。魚を大切にランディングしようとすると、かえってバレたりするものですが、抜くにはフックへの信頼がないと無理です。
その点「いゃあ1200gぐらいならビクともしませんよ。あの時もまったく平気でした」とあらためてその強さに感心していました。
二日目がキャンセルにならなかったら、このフックで鈴木プロは2連覇を達成していたことでしょう......なんて。
ちなみにロッドはフランカーをチョイスしたようですが、その理由は
「オーバーハングしたブッシュや杭を丁寧に撃つ釣りを一日中行うつもりだったので、軽くて操作性の良いこのロッドを選びました。カバーもそれほど込み入っていないので、パワー的にも十分ですから」
とまとめてくれました。
鈴木プロ、7月のトップ50遠賀川戦も期待していますよ。