速報!
DAIWA勢、大暴れ!
7月19日から三日間、四国の旧吉野川で行われたJBトップ50第三戦は強烈に水位が変る未曽有のタフゲームになりました。それゆえ選手は三日間のた打ち回り、初日48名中9名が、二日目は同21名が、そして最終日は予選通過者30人中19名がノーフィッシュに終わるという悲惨な結果になりました。
そんな中で暴れまくったのがDAIWA勢。藤田京弥プロが優勝! 今年からDAIWAチームに加わった 山下一也プロが4位、そして同じく今年からDAIWAメンバーになった篠塚亮プロが6位、大昔からDAIWAメンバーの川口直人プロが7位に入るなど、4人がシングルフィニッシュ!
あらためてDAIWAメンバーの層の厚さをアピールしていました。
試合内容に関しましては近日中にJBのサイトでレポートされると思いますが、アルティメットでも機会があればより深掘りした情報をお届けしたいと思います。
詳細は、JB/NBC公式サイト、参照下さい。
(Photo by JB/NBC)
タフゲームにおいても、実力発揮! 優勝:藤田プロ
4位入賞 山下プロ(Photo by JB/NBC)
6位入賞 篠塚プロ(Photo by JB/NBC)
7位入賞 川口プロ
特集1
西で得たもの......赤羽修弥の旅
DAIWAチームの赤羽修弥プロは7月初旬、関西ビッグレイクに遠征しました。中止になったW.B.S.第4戦の翌月曜日に出発し、その週の土曜日午前中まで目一杯釣りをしたそうです。
今回は仕事がらみではなく完全プライベート。いろいろな面で貴重な収穫を得たと語っていました。そこで今回はビッグレイクから帰ったばかりの赤羽プロにお時間をいただき、遠征話を伺ってきました。
......赤羽プロ、ビッグレイク遠征お疲れ様でした。
赤羽プロ お疲れ様でした。
......ほぼ1週間の遠征でしたね?
赤羽プロ はい。その週は久しぶりにまとまって時間が空いたので、迷わず出かけました。
......7月8日に東京を出発して、翌日から湖に出たわけですか?
赤羽 はい。火曜日、水曜日とボートを出して、荒れた木曜日は自重してボートやタックル整理に充てました。さすがにあのレイクは荒れると怖いですからね。そして金曜日一日と土曜日は半日だけ釣りをして帰ってきました。
......釣り一色の1週間だったわけですね?
赤羽 そうです。日中は釣り、帰ってからは長谷川耕司プロ、島後英幸プロなどと食事を楽しみながら情報をもらったりして、とても充実した1週間でした。
......そもそも今回の遠征の目的は何だったのですか?
赤羽 一つはバス釣りのスキルアップ、もう一つはタックルの使い込みです。関東のフィールドはいつでも使い込みに行けますが、さすがに関西はそう簡単にはいけません。いいチャンスだと思って行きました。このレイクでの釣りが好きだという理由もありますけどね。
......普段、霞ケ浦など関東のフィールドで釣りをしている赤羽プロにとっても、関西ビッグレイクでの釣りは勉強になりますか?
赤羽プロ もちろんです。新しい発見もありますので、とても勉強になります。最近はバス釣りも非常に難しくなってきました。今までは過去の経験値で何とかなって来たんですが、これからはそうはいきません、日々勉強を重ねないと置いて行かれてしまいます。そんな意味でも関西ビッグレイクはいい教訓を与えてくれます。
......どんなエリアを回られたんですか?
赤羽プロ 今回は北のエリアをメインに回りました。あまり詳しくないエリアなので、魚探を綿密に掛けて場所探しから始めました。
......レイクコンディションはどうだったんですか?
赤羽プロ あまり釣れていないタイミングでした。厳しかったです。
●使い勝手を納得したビッグベイト用ロッド
......具体的な釣りはどんな感じだったのですか?
赤羽プロ 先ほども言ったように、タックルの使い込みも兼ねていましたので、すでに発売されているBLXのSB(スイムベイト・ビッグベイト)ロッドでの釣り、そして開発中のボグ系ワームでのキャロライナリグなどを中心に釣りました。それぞれいい魚も釣れましたよ。
......BLXは、LG6111H+FB-SBですね? それではそのお話から伺いましょうか。
ビッグベイトの釣りでBLX LG6111H+FB-SBの使い勝手の良さは関西ビッグレイクでも絶品でした
赤羽プロ このロッドを持って行った理由はビッグレイクでデカイ魚を掛けた時の感触を試したかったのです。私のイメージではこのロッドは関東向きなんですが「これなら関西ビッグレイクでも通用するだろう」と思って使い込みしてみたんです。私はビッグベイトの釣りは普段やらないんですが、このロッドの使い勝手の良さは私にもよくわかります。6フィート11インチというレングスはとくに関東のリザーバーなどに向いていますね。そういったフィールドではアキュラシーが要求されますし、リトリーブなどにも繊細さが大切になってきます。そんな意味ではこのロッドの操作性はとても優れていると感じています。リザーバーでのレンタルボートやオカッパリなどではベストです。
......なるほど。
赤羽プロ 一方、ビッグレイクでのビッグベイトは主にビローンと遠投する釣りですから、このレングスは少し短いような気がしますが、十分使えます。リップが付いたビッグベイト、付いていないビッグベイト両方使えます。重さも5ozまでこなしてくれますね。
......投げやすさはどうですか?
赤羽プロ 投げやすさ、取り回しともに満足できる仕上がりだと思います。
......リールは何を組まれたんですか?
赤羽プロ もちろん「巻きのRYOGA」です。ビッグベイトの釣りはパワーに任せてグリグリ巻くだけというイメージがありますが、とくにリザーバーなどでは立ち木に絡めてルアーを泳がせるなど、繊細なテクニックが必要です。ですからリールもロッドと同じように感度というものが必要です。ただ中層を引いてくるだけでも、例えばゴミが引っ掛かったりした時でも、それを伝えてくれる感度が大切ですね。パワーも必要なことはいうまでもありません。
●ビッグベイト用タックルシステム
ROD: BLX LG6111H+FB-SB
REEL: RYOGA 1016-CC
LINE:STEEZ デュラブラ1500 20lb.
●デカイ魚が釣れるホグ系ワーム
......ところで、ホグ系ワームのテストの方はいかがだったんですか?
赤羽プロ 関西ビッグレイクに遠征したもう一つの理由がこのワームのテストでした。4.3インチというサイズなので、デカイ魚が釣れるフィールドで試したかったんです。今回は最終に近いテストで、固さや塩の入れ具合、トータルな使い勝手をチェックしました。魚探をかけて見つけたハンプで3/4ozのヘビーキャロライナリグを使い狙い通りのビッグバスも釣れました。
ホグ系ワームのプロトで釣れたビッグバス(ご本人のSNSで紹介されたものです)
霞ケ浦などではキャロライナリグには3インチ程度の小さなワームを使うのが一般的ですが、やっぱりビッグレイクのビッグバスにはこのサイズが効きます。もちろんテキサスリグなどでは関東でも普通に使えますけどね。
そんな意味では関西に遠征して良かったです。深いレンジでの釣りは霞ケ浦では出来ないことですし、デカイ魚を掛けないと分らないこともありますしね。
●ホグ系ワーム用タックルシステム
ROD: STZ 721MH/HXB-SV ストライクフォース
REEL: STEEZ A TW 1016SH
LINE:モンスターブレイブZ 18lb. + STEEZ フロロ14lb.
ホグ系ワームのヘビキャロはこのシステムで釣りました
こうして関西ビッグレイクでの収穫を熱く語ってくれた赤羽プロですが「来週も行く予定です」と完全にビッグレイクの釣りに魅せられているようでした。
蛇足ですがDAIWAチームのメンバーは今回の赤羽プロのように、プライベートでも積極的に釣行し、常日頃から自分の釣技術の向上を目指しつつ、タックルの使い込みを行っていることをお伝えしておきます。
スピニングでもしっかり釣ってますけど・・・
ROD:STEEZ RD671ML+FS
REEL:イグジスト 2506PE-H
UVFタトゥーラセンサー1.2号
LURE:スティーズホグ3インチ
(ご本人のSNSで紹介されたものです。ちなみに逆光ではありません)
特集2
The 好敵手!
オリキン&コータロー
激渋のコンディションを制して藤田京弥選手が勝ったJBトップ50旧吉野川戦最終日が行われた7月21日、アルティメット取材班はH-1グランプリ第4戦を取材するべく、相模湖・日相園に行ってまいりました。
ウェイインに間に合うべく到着しようと家を出たのですが、その時間帯だと駐車場に不安があったので電車で行きました。小平にある自宅からは意外と電車便がいいのです。ドアtoドアで1時間です。中央線沿線に住んでいた昔のバス小僧はみんな、電車で相模湖に通ったものです。
藤野駅で下車した取材班は小雨がパラつく中、日蓮大橋を渡り一路日相園を目指しました。ダラダラとした下り坂は快適ですが、帰り道が大変そうです。橋からは帰着までに何とか釣ろうと頑張っているボートが何杯も見えました。
日蓮大橋からは何杯もボートが見えました
そして日相園到着。1時前でしたので、まさにウェイインが始まろうとしていました。すでに何人もがライブウェルを持って並んでいます。
長い歴史を誇るこのトーナメントですが、いまではハードベイト縛りの大会として確固たる地位を築いています。この相模湖戦では161名が参加するほどの激熱さ。エントリー自体が難しいと言われているほどです。
当日の参加は161名! 関係者を含めると200名オーバーが日相園に集まりました
その理由は第一に装備の手軽さ。レンタルボートにトローリングモーター、ライブウェルがあれば出場可能です。このハードルの低さが底辺を広げています。最近では最新の魚探などを装備した超ハイテク仕様のボートも見られますが、それも新しい市場を生み出しているといえましょう。
エントリーフィーのリーズナブルさも魅力でしょう。ですが一番の魅力はレンタルボートフィールドをローテーションして戦うので、トータルな釣りのスキルが上がること。向上心があるアングラーにとっては理想的な勉強の場ともなっています。
さらに、ハードベイト縛りの大会ということは、タックルにもそれなりのパフォーマンスが要求されるということで、各選手選び抜いたタックルをボートに並べています。つまり、日本のバスフィッシングにおける独自の世界を築きあげたといっていいでしょう。
そんなH-1グランプリはすでに今年3戦消化しましたが、その時点でのランキングの1位がオリキンこと折金一樹、2位が川村光大郎! 期せずしてDAIWAの二人が覇権を争っているのです。
といいうことは、年間チャンピオンも二人で競っているということで、まさにH-1ライバル! 残り3戦で決着をつけるべく、相模湖戦でガチのバトルを繰り広げたというわけです。
川村光大郎もウェイインの列に並んでいましたが...
ウェイイン待ちでも自信ありげなオリキンでした
そして結果は......1本ながら1770gというビッグバスを獲って11位に入ったオリキンに対し、川村光大郎は可愛いのを1本持って来ただけで、さらに差がついてしまいました。
試合後「挽回できないほど差を付けられてしまったなー」と語っていた川村光大郎ですが、トータルウェイト制で争われるH-1グランプリゆえ、まだまったく分かりません。他の選手も手ぐすね引いて逆転を狙っています。
川村光大郎はかわいいサイズ1本に対し
オリキンはご覧の1770g!
この日魚を持って来たのは161名中60名。釣れているという相模湖でも、さすがにそれだけのボートが犇めくと一気に難解になるようです。一気に落ちた水温もコンディションをタフにさせたようです。
そんな中で獲ったオリキンの1770gはウェイクベイトによるもの。
ROD: BLX SG 6101 L+FS
REEL:セオリー2506
LINE:UVF タトゥーラセンサー×8+Si2 1.2号
という素晴らしいシステムが貴重な1本をもたらしました。
オリキンがボートに積んだタックル。通常12セットほど用意するようです
これで恐らく年間ランキングも1位をキープしたオリキン。終了後、相模湖から一気に七色ダムを目指して出発したようです。そうです。23日に行われるバサー・オールスタークラシックのワイルドカードに出場するためです。いやー、オリキンはスーパータフガイですね。
オリキンと川村光大郎はH-1だけでなく、バス釣りの世界における最高のライバル同士です
ちなみに7月26日には土浦でワイルドカードの関東版が行われます。草深幸範、内山幸也、篠塚亮が参加しますので、そちらにもご注目を!
というわけでH-1グランプリ&その他、という話題でした。