Ultimate 9月13日号

特集

バストーナメント

絶賛盛り上がり中!

DAIWA勢も大活躍しています

いま、全国的に実りの秋。台風などいろいろ逆風はありますが、着実に収穫の時を迎えようとしています。春の田植えから秋の刈り入れまでのサイクルは、いにしえから変わらず繰り返されて来た人間のイトナミでもあります。

バストーナメントもまったく同じこと。春の第一戦から闘い続けてきた選手は、秋の最終戦が近づくにつれ、よりよい収穫を得ようとラストスパートに拍車をかけるのです。

 そんな姿が見られるのが直近のバストーナント。あらゆる組織で、DAIWA勢は華やかなエンディングを迎えようと努力しています。

 そこで今回は秋の収穫期を迎えたDAIWAチームの奮闘ぶりをご紹介したいと思います。

その1

藤田京弥

JBトップ50第四戦に準優勝!

 9月6日から三日間、北浦・潮来マリーナを起点に行われたJBトップ50第四戦で、藤田京弥は厳しい状況の中、三日間トータル8118gという数字を残し、みごと準優勝に輝きました。

 ですが「見事」という表現は相応しくないかもしれません。というのは、藤田選手は第三戦の旧吉野川戦で優勝しており、この第四戦で優勝すればトップ50連続優勝という偉業を成し遂げたからです。

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最近、急に風格が増した藤田選手です

 試合後、ご本人も微妙に悔しがっていました。

 「あれがなければ......」

 初日3662gというスコアをマークして4位でスタートした藤田選手は二日目、軽く2本獲った後、ビッグウェイトを目指して霞ケ浦本湖に向かいました。ところがこれがノーフィッシュという誤算。

 「あれがなかったら」というのはそのことだったのです。

 最終日に単日3位の成績となる2626gを持ち込み準優勝したわけですから、二日目の失速が悔やまれるのも当然です。

 でも、それも結果論。タラレバです。そんな事態に陥りながら立て直して準優勝するところが、藤田選手の非凡さを物語っているといえましょう。

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最終日は単日3位に相当するウェイトをマークした藤田選手

 藤田選手のメインエリアは常陸利根川、息栖大橋周辺。バックスライドのカバー撃ち、サイトでのノーシンカーが主要な釣り方でした。水門では1/16のダウンショットでも釣果をもたらしました。

 使用したリールは

 ベイトがスティーズ1012SV-XHL

 スピニングがイグジストLT 2506-C

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 藤田選手はタックルのポテンシャルを十分に生かしたセッティングで戦っています

 なお、藤田選手はトップ50の年間レースでも十分チャンピオンを狙える位置にいます。10月の最終戦で「大きな収穫」を刈り取るべく、第四戦を終えた直後から鋭い視線を開催地の桧原湖に向けていました。

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予選通過の泉選手、茂手木選手もそれぞれ存在を強くアピールしていました

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早くも最終戦に焦点を定めている二人

その2

オリキン、

2年連続チャンピオンなるか!?

 一方、JBトップ50最終日と同じ日に津久井湖で行われたH-1グランプリ第五戦においても、DAIWA勢の活躍が目立ちました。

 注目の的は折金一樹AKAオリキン選手。昨年の年間チャンピオンであります。そしてこの試合を迎えた時点で暫定1位! 当然、年間チャンピオン争いのど真ん中にいるわけです。

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H-1グランプリ第五戦は強烈に難解な試合でした(PHOTO:塩谷みな氏)

 そのオリキン、およそ100名が参加した中で30名しか魚を持ってくることができないという過酷なコンディションのもと、なんとか1本590gを絞り出し、22位に滑り込みました。サスガです。

 しかし年間争いを繰り広げる相手も釣って来たようで、その結果オリキンは暫定2位で最終戦を迎えることになりました。しかしオリキンは「追う立場の方が楽」とすでに最終戦の新利根川戦に視線を向けていました。

 オリキンが絞り出した一本は、浮いているブイに垂れ下がっているロープに着いているワカサギなどのベイトを意識した釣りによるもの。ルアーはスティーズスプーン1-1/4ozでした。その状況でスティーズスプーンをチョイスするセンスはさすがオリキンならでは。

タックルデータ

ROD:ブラックレーベル SG 701 XHSB-SB

REEL:スティーズA TW

LURE:スティーズスプーン1-1/4

LINE:モンスターブレイブ16lb

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試合後も川村光大郎とロッドについて語り合うオリキン(PHOTO:塩谷みな氏)

その3

そしてW.B.S.もクライマックスを迎える!

 収穫の秋といえばW.B.S.もなんら変わることはありません。9月14,15日に行われる最終戦ですべてが決まります。

 とくに暫定4位に付けている橋本卓哉にとっては、2年連続A.O.Y.獲得のビッグチャンス。1位との差は1kg弱。完全に射程圏内です。これはもう、獲りに行ってもらうしかありません。

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 また赤羽修弥、草深幸範の両選手にとっても、ビッグウェイトを稼いでクラシック権を掴みとりたいところ。そんな意味でも大いに注目されるW.B.S.最終戦であります。

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 そして最終日に行われる岸釣り大会=グラチャンには川村光大郎がゲスト参加! オカッパリアングラーにとっても実りあり一日になると思われます。

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マジモードでグラチャンに参加する川村光大郎。今年も釣りそうな予感が......(写真は2017年に優勝した時のもの)

 こうして秋の収穫期は10月下旬のバサー・オールスタークラシックまで続くわけです。カタズを飲んでDAIWA勢の奮闘ぶりを見守ることにしましょう。