特集1
W.B.S.最終戦
橋本卓哉3位、草深幸範4位入賞!
9月14日、5時30分、橋本プロの戦いは静かに始まりました
9月14,15の両日、土浦新港を起点に行われた2019年W.B.S.ブロトーナメント最終戦において、DAIWAチームの橋本卓哉、草深幸範はそれぞれ3位、4位に入賞いたしました。
3位の橋本チーム。笑顔でカメラマンのリクエストに応じていましたが・・・(写真W.B.S.)
両日とも曇りから晴れ、そして微風という穏やかな天候に恵まれましたが、台風の影響による増水が徐々に下がりかかっている微妙なコンディションが各チームを苦しめました。
そんな中、橋本チームは初日1660gというビッグフィッシュを含む5本6460gという破壊的なスコアをマークして周囲の度肝を抜きました。
初日のビッグフィッシュ賞に輝いた1660gを高々と差し上げる橋本プロ(写真W.B.S.)
ルアーは,スティーズスピナーベイト。北浦上流の各ワンドをチェックしてプラで掴んだキッカーパターンを実践。狙い通りにキロアップを連発しました。
二日目は北浦でJBチャプターが行われるため、霞ケ浦本湖に舞台を移し、苦しみ抜いた挙句2本1385gを持ち込み、3位に入賞いたしました。
二日間導入したタックルは
Tackle 1(ビッグフィッシュ賞)
ROD: ダイワ エアエッジ 701MH-B ST
REEL: ダイワ スティーズSV TW SLPW セミオーダー8.1
LINE: スティーズ フロロ 14lb
LURE:ギル系ワーム
RIG テキサスリグ
Tackle2
ROD: ダイワ ブラックレーベル プラス 661MRB-G
REEL: ダイワ スティーズSV TW SLPW セミオーダー8.1
LINE: ダイワ モンスターブレイブZ 14lb
LURE: スティーズスピナーベイト
一方、今年絶不調の草深幸範は二日間、霞ケ浦本湖の石田、田村周辺を徹底チェック。ジグのスイミングというパターンをハメて、初日5本4550g、二日目3本2285gとまとめて、久々にお立ち台の人となりました。
最後の最後で絶不調から脱した草深プロ(写真W.B.S.)
この結果、草深プロはパートナーのPOY(パートナー・オブ・ザ・イヤー)獲得を助けたのです。W.B.S.のチームトーナメントらしさが出た結果といえましょう。
草深プロのジグスイミングのキモはジグの重さに応じてラインの太さを変えたこと。それをカバーの濃さや水深によって使い分けました。
「この時期はジグのスイミングがとても効果的なんですよ」とシーズナルパターンを熟知した同プロの作戦勝ちともいえましょう。
具体的なタックルは
Tackle1
ROD:スティーズ 681MMHFB-SV ブラックジャック
REEL:スティーズ SV TW 7.1:1
LINE: スティーズフロロ タイプモンスター 14lb
LURE:パワーフィネスジグSS 4.7g(チューンド)
Tackle2
ROD: BLX SG 681MH/MFB
REEL:スティーズ CT SV TW 700XHL
LINE: スティーズフロロ タイプモンスター 14lb
LURE:カバージグSS 6g
Tackle3
ROD: ブラックレーベル+6101MHFB
REEL: SS SV 8.1L
LINE: スティーズフロロ タイプモンスター 16lb
LURE:カバージグSS 10g
上から
●カバージグSS 10g用
BL+6101MHFB+ SS SV 8.1L (SLPチューン)+スティーズフロロ タイプモンスター 16lb.
●パワーフィネスジグSS 4.7g用
スティーズ ブラックジャック 681MMHFB +スティーズフロロ タイプモンスター 14lb.
●カバージグSS 6g用
BLX SG 681MH/MFB +スティーズCT SV TW 700XHL+スティーズフロロ タイプモンスター 14lb.
(写真:草深プロ)
最終戦でお立ち台に立った結果は、確実に来期につながると思われます(写真W.B.S.)
●衝撃のクライマックス
と、橋本プロの3位入賞をサラっとレポートいたしましたが、実はことはそう単純ではありません。語り尽せないドラマがあったのです。
というのも、最終戦の初日を終えてA.O.Y.レースの暫定トップに立った橋本プロは2年連続の栄冠にリーチをかけており、二日目は勝負の日でした。
しかし結果は前述のとおり2本1385gで、暫定2位に付けていた小田島選手に逆転されてしまいました。同時に最終戦の優勝も自らの手から滑り落ちてしまったのです。これはまさに大事件です。
それではその「瞬間」を振り返ってみましょう。
橋本チームのトレーラーウェイインは最後でした。すでに小田島選手がA.O.Y.の暫定トップ席に座り、石橋・佐藤チームが最終戦の暫定トップ席で結果を待っていました。
そこへ橋本チームがやってきたのです。
観衆は橋本チームの優勝、そして橋本選手のA.O.Y.獲得を信じて疑わずに見守っていました。
しかし、ウェイインを待っている間に小田島選手や石橋チームのウェイトを聞いた橋本選手は、その時点ですべてを悟っていたのです。
そしてライブウェルから取り出した魚は2本。観衆のため息とともにビッグタイトルが去って行きました。
橋本プロがライブウェルから取り出した魚は2本。その瞬間、土浦新港に激震が走りました(写真W.B.S.)
MCのウェイトコールを聞いた橋本選手は小田島選手に手を差し伸べ、同選手のA.O.Y.を祝福しました。
自らのウェイトを確認して、さすがに落胆する橋本プロ(写真W.B.S.)
それでも小田島プロに祝福の手を差し出す橋本プロ。ノーサイドの精神はバストーナメントにもあるのです(写真W.B.S.)
結果が全てといわれる競技の世界ですが、橋本プロのこうした潔さは「負けてなお強し」という印象をギャラリーに与えました。その姿はプロとして十分尊敬に値します。
釣りがウマイだけでは立派なプロとはいえません。互いに死力を尽くした相手を称える広い心が見るものを感動させるのです。
●捲土重来
これは「けんどちょうらい」と読みます。意味は一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すこと。橋本選手はいま、捲土重来に燃えています。見据える先は、いうまでもなくバサー・オールスタークラシック。
「今年の集大成ですから、W.B.S.の借りはキッチリ返してもらいますよ。とくにこの一、二年は狙った魚が獲れるようになりました。オールスターは3本リミットなので、スピナーベイトのようなキッカーが釣れる強い釣りで勝ちを狙いたいです」
最終戦が終わって数日後、落ち着きを取り戻した頃を見計らって連絡を入れてみたら、こう答えてくれました。少し悔しさも残っているようでしたが、気持ちは10月のオールスターに向けて切り替えているようでした。
オールスターに出場するDAIWAチームとともに、橋本選手の「捲土重来」に期待しましょう。
グラチャンにゲスト参加した川村光大郎も相変わらず大人気でした
そして赤羽プロも最後の戦いを精一杯釣り切りました(写真W.B.S.)
特集2
三村和弘の関西便り
JB生野銀山湖レポート
皆さんこんにちは。スピナベ馬鹿一代三村和弘です。
今回はJB生野銀山湖最終戦の模様を!
この生野銀山湖ですが、その昔は日本記録が出たリザーバーです。その後も数々の大会が行われており、関西では有名な釣り場です。
しかしこの生野銀山湖ですが今や、デスレイク!激タフレイクとして名高いリザーバーとなってしまいました。
そんな変態ばかりが集まる試合で私は今回、48人参加中12位で終了です。それもぎりぎりの25センチ、198g、1本。
36人がノーフィッシュで終了。まさにデスレイク?
この魚で12位フィニッシュ! タックルに助けられましたワ
ホンマに試合当日も狙い目に魚が薄く、水がクリアすぎ4mくらいならボトム丸見えエリアもたくさんありました。
魚が少ない、バイトも1回?2回?そんな試合になりました。
でも自分を信じて、自信のあるタックルで挑むしかありません。100%の自信あるタックルでやりきるしかありません。
たった、1回のバイトでした。たったの25センチ198gでしたが、今回はまさにDのタックルに助けられました。
●タックル
ROD:スティーズ ファイヤーフォーク
REEL: イグジストLT 2500S-C
LINE: フィネスブレイブZ 3ポンド
HOOK: スティーズ ワームフックSSFN3
SINKER:バサーズワームシンカーTGフック1.8g
LURE: 3.1インチシャッド系ワーム
OTHERS: 偏光グラス TLX005
おまけ
先日、小平のHMKL事務所を訪問したら、「これがスティーズ フレックスジグですよ、ンーフフフ」と泉プロは見せてくれました