特集1
ここが違う!
スティーズ ネコストレートだけが持つ類まれなクワセ能力
この世に登場して以来すでに数年、バスアングラーの間で超定番ストレートワームとして完全に定着した感のあるスティーズ ネコストレート(以下ネコストレート)。オカッパリでもトーナメントでも揺るぎない実績を残しています。この6月には5色のニューカラーが加わり、ますます幅広く使えるようになりました。
星の数ほどあるストレートワームの中で、なぜネコストレートだけが釣れるのか!? 一見同じようにみえるストレートワームだけに、その差は容易にはわかりにくいといえますが、使いこなしたプロにいわせると、そこには厳然たる違いがあるといいます。
ご存知のようにこのワームを監修したのは赤羽修弥プロですが、同じDAIWAチームの川口直人プロもネコストレートで釣りまくっている一人。そこで今回は川口プロにこのワームが持つクワセの能力に関して伺ってみました。
川口プロもネコストレートで釣りまくっている一人。そのポテンシャルは十分理解しています
取材は6月の下旬、場所は河口湖のバーミヤンと潮来マリーナの駐艇場という実に奇妙な取り合わせ。7月からは桧原湖に遠征する予定の同プロでしたが、6月はコロナ禍のおかげで幸か不幸か時間は有り余っていましたので、2回も時間をいただくことができたのです。
●ありそうでなかったストレートワーム
そんな川口プロにネコストレートに関した質問を投げかけると、待っていたかのように即座に答えてくれました。
「自慢じゃないですがストレートワームのネコリグは僕の得意技。一番たくさん魚を釣っているんじゃないかな? かなり昔からこの釣りを信頼しています。例えばトーナメントのようにたくさんのプロが同じ水域で競う時や、人気のあるオカッパリフィールドのような激戦区で強い。つまり条件が厳しくなればなるほど威力を発揮してくれるまです。何年もこれで勝負してきた僕が言うのですから、間違いないですよ」
川口プロはまず、いかにストレートワームのネコリグがタフった状況下で強いかを語ってくれました。
「ストレートワームのネコリグのいいところは勝負が早いことです。同じスポットを例えばダウンショットで攻めたとしても、探るスピードが違います。圧倒的に早い。しかも遅い釣りもできる。さらにリフト&フォールも使える。そしてフックがワームにダイレクトに付いているから扱いやすいというメリットもあります。
逆にダウンショットは動きがスローな分、ゆっくり見せて釣ることができるという強みがありますけどね。
ストレートワームのネコリグにはメリットがたくさんあります...と川口プロ
で、ストレートワームのネコリグに関していえば、ネコストレートが最強だと思っています。世界中、どこの釣り場にも必ず持って行きます。中国でもこれで釣りました。
世の中にたくさんあるストレートワームだけど、ネコストレートみたいなのは、ありそうでなかったんですよね」
●深いリブが水を強く押す
「他のストレートワームとの差はズバリ、リブの深さ。だから水を強く押すんです。マテリアルの力もあるけど、やっぱりこの深いリブがキモだと思います。
だからバスに対するアピール力も強く、とくに霞ケ浦とか遠賀川などのマッディウォーターで効果的なんです。実際によく釣れています。
この深いリブが強い水押しを産みだす。そこが他のストレートワームとの違い(川口プロ)
リブが深いので、シェイクせずにスーッと引くだけでワームが振動します。そして水を押してくれるんです。ことさら感度がいいロッドを使わなくても、その振動は手元に伝わってきます。
シェイクさせればワーム全体のアクションと振動がシンクロする。それがスレたバスにアピールする。だから釣れる。それが最大の違いでしょうね。
シェイクでのヘコヘコという動きや、ボトムを叩く時やフォールでのプルプル振動などは深いリブがなくては生み出せません。リフト&フォールではほとんどフォール時にバイトがありますが、それもプルプル振動が口を使わせるのでしょう」
シェイクによるヘコヘコアクションとプルプル微波動がバスに口を使わせる(川口プロ)
●基本的なリグは?
「3.75、5、5.8、6.5、8.5 と5サイズありますが、僕の場合メインは5インチで、一番出番が多いです。もう少しアピールさせたい場合は5.8インチ、もっとさせたければ6.5インチ、関西の某ビッグレイクでは8.5インチなんかいいでしょう。サイズが大きくなればなるほど水押しは強くなります。
基本的なセッティングはバザーズワームシンカーTGのネイルの0.9gか1.3g。ほぼこの二種類ですが、流れ、風、水深によってシンカーは変ってきます。
フックはスティーズ ワームフックのSS-G FNの♯3か2ですね。これをバザーズワームチューブのφ5mmでセットします」
フックはスティーズワームフックSS-G FNの♯3がオススメ(川口プロ 写真は♯5)
ストッパーはバザーズワームチューブのφ5mm
●リールがいいから飛ぶ
「使用リールはスティーズ AIR TW。ネコストレートのネコリグにはこれが最強です。1.3gのネイルシンカーにワームをセットした重さが約5g弱。これが気持ちよく飛んでくれますから釣りが楽です。ひと伸び違います。初速もいいからリリースポイントが多少ズレてもコントロールできます。
ロッドはスティーズ641LXB-ST(ハーミット)。ベイトフィネス全般を高度にこなすロッドですが、やや軟らかめですから1.3gシンカーを使った軽めのネコリグなどにはベストです。
川口プロの鉄板システム、スティーズ AIR TWにスティーズ641LXB-ST
こうしてトータルにシステムさせれば、ネコストレートのポテンシャルも倍加します」
●シンカーホールの使い勝手も最高
「蛇足になるかも知れませんが、シンカーホールの使い勝手も最高ですね。自分で穴を開けて差し込むタイプだと真っ直ぐ入らないし、キャストですっ飛んじゃったりする。その点、これはしっかり中に入ってくれるので飛ばないし、すぐにシンカーをチェンジできる。これは使ってみるとかなりスグレモノの機能だと感心しますよ」
このシンカーホール、想像以上に使い勝手がいいんだよね、と川口プロも絶賛!
と、一気に解説してくれた川口プロ。7月からは桧原湖に拠点を移して活動を開始させ、やがて再開される予定のトップ50への準備も進めるようです。期待しましょう!
取材終了後、桧原湖タックルの準備に余念がない川口プロ
特集2
トーナメント参戦 島後プロ!
6月28日、利根川においてTBCの第二戦が行われました。願わくば、このまま秋のファイナルまで開催されれば嬉しいのですが...
TBCトーナメントですが、DAIWAチームの島後英幸プロは残念ながらゼロ帰着。トップウォーターゲームを核に釣りを展開したようですが、あえなく撃沈。
写真は表彰式終了後「反省フィッシング」に出ようとする島後プロ。この負けん気がある限り、まだまだ期待できそうです。
明るい表情で釣友と反省フィッシングにでかける島後プロ