特集1
清水盛三、準優勝!
草深幸範、4位!
W.B.S. Japan Open Tournament 2020
10月17、18の両日、土浦新港を起点にW.B.S.ジャパンオープントーナメントが開催されました。このトーナメントにはW.B.S.、JB、TBCを横断する広範囲からビッグネームが参加し、その豪華さはオールスタークラシックを髣髴とさせるもの。近年まれにみる顔ぶれです。
DAIWAからは赤羽修弥、草深幸範、橋本卓哉、中根亘、そして北大祐、清水盛三らの選手がそれぞれのパートナーとともに参加しました。
しかし、前評判の華やかさとは裏腹に、このトーナメントにはいくつかの難問が横たわっていました。それは......まずご存知「無観客試合」。抗体検査を経たものでないと土浦新港に足を踏み入れることができない条件があり、並み居るプロがウェイインでビッグバスを高々と掲げるシーンを誰もこの目で見ることができないというものでした。
インスタで動画はUPされていましたが、やっぱりナマは違います。
逆に言うと、選手、スタッフ全員が抗体検査を行い、陰性証明を受けての参加ということであり、それだけこのトーナメントに賭けるものが大きかったということです。
二番目の難問は釣れないということ。このところの急な減水、気温激低下が魚を著しくスローにさせ、全選手が血反吐を吐くような苦しい試合になったのです。
全体の結果を先にご報告しますと、初日のノーフィッシュは44チーム中8チーム、二日目に至っては15チームという悲惨な結果になってしまったのです。
もちろんトータル10本というフルリミットを達成したチームはいませんでした。
確かにコンディションは過酷なものでした。未明から大雨が降った初日は水温も激低下、選手も防寒着を着ないと凍えてしまうほどの寒さでした。
二日目は晴れたのですが、初日の冷たい雨が後を引き、さらに水温を低下させてしまいました。
そんな中で健闘したのがW.B.S.の蛯原英夫選手と組んだ清水盛三選手。初日は3本2615gと6位スタートでしたが、二日目にはこの日のトップウェイト、3765gを持ち込み、堂々準優勝に輝きました。
このメンバーに入っての準優勝は立派といえます(写真 W.B.S. 北崎光輔)
清水選手の釣りは二日間通してクランキング。霞ケ浦本湖のロックエリアや木ジャカなどを打って打って撃ちまくり、クォリティーバスを獲って行きました。自分の釣りを押し通したわけです。
チーム戦なので、クランクキングエリアでは清水選手がエレキを踏み、トレースコースをコントロールしていました。
清水選手の釣りはクランキング。STEEZ A TWを駆使して気持ちよく巻いていました(写真 W.B.S. 北崎光輔)
使用リールは、STEEZ A TW 1016-CC(ギア比 5.3:1)。清水選手は試合後、こう語っていました。
「いやあ、このリールには助けられました。極めてスムースにクランキングができました。雨の初日も集中力が途切れませんでした。今回の試合はかなりタフでしたが、巻きが早くならないように5.3:1のギア比を採用したのも良かったと思います。クランキングはとにかく投げて巻くだけの単純な作業なんですが、それだけに何の違和感も与えずに巻けるリールはとても有難いものです」
賞金はいうまでもなく二人に与えられたものです(写真 W.B.S. 北崎光輔)
もうひとり気を吐いたのが草深幸範選手。このトーナメントの2017年のチャンピオンです。その時と同じ柏木健作選手と組んだ草深選手は西浦をメインにシャローゲームを展開。いつもならビッグバスが期待できる浚渫で勝負をかける同プロですが、今回はリミット達成が最終目標と割り切り、数が期待できるエリアを指名しました。このトーナメントは釣れない、という同プロの読みがあったのです。
このゲームでは二種類の巻物を駆使した草深選手(写真 W.B.S. 北崎光輔)
すると初日、計画通りのリミットメイクで3700gを持ち帰り、2位発進。1位が6800gという爆裂ウェイトを叩き出したので、かなりリードされましたが、今回の霞ヶ浦では何が起こるかわかりません。
晴れた二日目も同じエリアで同じ釣りを繰り広げたのですが、朝一に獲れた2本のみ。悔しい4位フィニッシュでした。
二日目の失速が悔やまれる草深チームでした(写真 W.B.S. 北崎光輔)
草深選手の釣りはシャッドといってもいい小さ目のクランクとチャター、スピナーベイトなどの巻き物。ここでもタックルチョイスが冴えてそれぞれのシステムがいい仕事をしてくれたようです。
チャターとスピナーベイトに使用したロッドはBLX LG 6101MRB。
「チャターもスピナーベイトも糸を張り過ぎないで、弛ませながら巻くわけですが、それが出来るのがこのロッドなのです。先調子ではなく少し手元の方で曲がるので、糸ふけを出しながら巻いて、ルアーが本来持っている釣れるアクションというものを出しやすいわけです。同時に感度もいいので、とても頼りにしています」
草深選手はこう語っていました。ちなみにリールは, STEEZ A TW、ラインがモンスターブレイブZ 16lbでした。
草深選手のメインタックル。左がシャッドクランク用 , シャッドクランクに使用したのがBLX LG 6101MLFB
「こっちは先がクッと入るファストテーパーで、ルアーを引っ張り過ぎない軟らかいティップを持っています。ルアーのアクションも出しやすい。しっかりしたバットパワーも兼備しています。トレブルフックというものは、フッキングにかなり強い力が必要になりますからね。ですから食い込みが良いティップ、しっかりしたアワセができる強いバットという二面性を持ったこのロッドが頼りになるわけです」
リールは, ALPHAS CT SV 70SH(ギア比 7.2:1), ラインがスティーズフロロ タイプフィネス10lbでした。
タックルを持つ草深選手。どことなく疲れているのも無理はありません
こうして激動のジャパンオープンは終りました。清水選手、草深選手の他にも赤羽選手、橋本選手なども十二分に個性を発揮させていました。
橋本選手には「超つりグッジョ部」のカメラが乗りました(もちろん抗体検査済みです)
西浦のロックエリアを巻く赤羽選手(写真 W.B.S. 北崎光輔)
W.B.S.は11月に最終戦が行われ、A.O.Y.が決定します。橋本選手、赤羽選手、草深選手に逆転A.O.Y.の可能性は十分あります。カタズを飲んで見守りたいところです。
特集2
三村和弘の関西便り
JB津風呂湖レポート
皆さんこんにちわ。三村和弘です。新コロナ問題でトーナメント日程も大幅に変更された今年。JB津風呂湖も10月3日・4日と連続試合となりました。今回はその模様をお伝えいたします!
おおよその参加人は数90人弱で開催されています。プレッシャーは相当なもので、普段の週末でもレンタルボートがなくなるほどの人気な湖です。
その津風呂湖での戦い。今回はホンマに苦しみました。プラの様子からダウンショットのスイミングが有効だろうと思い込む(笑)。
ロッドはスティーズファイヤーボルト。何がヒットしてもバットパワー全開で問題なし! リールはイグジストLT2500S-C。今回の釣り方はいわゆる巻きのダウンショット。イグジストのしっとりとした巻き感がこんな釣りにぴったりです。集中力アップに繋がります。
ファイヤーボルトとイグジストLT2500S-C 最強の組み合わせデスワ
ラインはもちろんフィネスブレイブZ。今回は4ポンド。フックはオフセット3番にバザーズワームシンカーフックタイプ1/16オンス。そして、リザーバーでも活躍する変更グラス。レイダウンやブッシュが丸見えなTLX005。
こうした『脇役』も活躍してくれてます
今回はこのベストなタックルで臨みましたが、サイズが・・・。ノンキーパーが入れ食い状態でなかなかキーパーサイズが入りません。ホンマに苦しい展開の中、初日は2本。2日目は1本でフィニッシュとなりました。
成績はパッとしないながら、最高のタックルで最後まで今年も挑めました。ダイワさんタックルに感謝です。
成績はパッとしませんが、ダイワさんのタックルに感謝です