特集1
藤田京弥 準優勝
山下尚輝7位入賞!
JBマスターズ第三戦at河口湖
去る7月31日、8月1日の二日間、山梨県の河口湖で開催されたJBマスターズ第三戦において、DAIWAチームの藤田京弥プロが準優勝に輝き、山下尚輝プロが7位に入賞しました。
特筆されるのはいうまでもなく藤田プロの成績で、ここまでのマスターズにおいての優勝、準優勝、さらに準優勝という結果はまさに驚異的。誰にも止められない勢いがあります。
二日とも8kgオーバーを釣って来た藤田プロ(ツィッターより)
今回の河口湖戦で持ち込んだ魚のウェイトも二日連続8kgオーバーという度肝を抜くレベル。王者という称号が相応しい強さです。この結果、第三戦までのポイントランキングは当然1位! 次のJBマスターズ野尻湖戦:DAIWAカップが実に楽しみになりました。
藤田プロの戦い方やタックルはJBのウェブサイトに詳述されていますのでそちらをご覧いただくとして、このコラムで採り上げたいのは7位に入賞した山下尚輝プロのしぶとい戦い振り。強敵揃いのマスターズにおいて堂々の7位入賞は価値ある結果だと言えるからです。暫定ランキングも5位という堂々たる位置に付けています。
山下尚輝プロは試合の模様を手短かに話してくれました。
●入賞の決め手はルビアスエアリティでした
「プラクティスは比較的好調で、初日は順調にキーパーが揃ったんですが、ビッグが入らず3084gで単日16位。何kg釣れるか大体分かっていたので、若干出遅れ気味のスタートでした。
二日目も最初は思うように行かず、10時までノーフィッシュ。ですが溶岩帯の穴をサイトで打ってなんとか数本のキーパーを獲ることができました。それでも入賞には程遠いウェイトです。
そんな私を救ってくれたのがルビアスエアリティ。帰着間際に釣れた2本のキロアップが私をシングルフィニッシュに導いてくれたのです。結果的に5本4535gで単日5位。それが7位入賞をもたらしてくれました。
二日目の帰着間際に来たこの2本が山下尚輝プロをシングルに持ち上げてくれました
釣り方もキモで、ウィードエリアにおけるダウンショットのパンチングが機能してくれました。一度ウィードに入れて、そこからスイミング気味に誘うわけですが、掛かった瞬間に潜ろうとする魚の動きを最初はいなして、そこから寄せてくる時、クイックドラグがいい仕事をしてくれたのです。
魚が潜ろうとする時には緩め、寄せてくる時には締める作業がワンタッチで行えたから、2本のキロアップが獲れたのだと思います。スピニングのウィードパンチングは一般的な釣りではないのですが、やはりルビアスエアリティの卓越したドラグワークがあって初めてできる釣りだと確信しました。
今回はルビアスエアリティを3台、リーダーの長さに応じて用意しました。ちなみにシンカーは3.5gから5g。リーダーの長さは5cmが基準でした。
ロッドはスティーズ5111ULXS-SP シークバットです。取り回しに優れ、ウィードエリアでアクションを効かせる釣りに最高でした。
次回はいよいよ最終戦のDAIWAカップです。これもバチバチに釣れる試合になると思いますが、悔いの無いように思いっきり暴れるつもりです」
山下尚輝プロは力強くこう語ってくれました。藤田プロや他のDAIWAプロ同様、ご声援をお願いいたします。
特集2
3.4インチ10gに隠された秘密。
佐藤健人のボスクローへのこだわり
今まさにお盆休み真っ最中の日本列島。毎日暑い日々が続きますが、多くのアングラーは熱中症に注意しながらも熱心に釣行しているようです。
四国の佐藤健人プロもその一人。JBトーナメントをメインに活動していますが、プライベートでもホームの旧吉野川などで積極的にサオを出しています。その根底にあるのは「探究心」。ですから様々なDAIWAルアーを使ってグッドフィッシュを連発しています。
最近のお気に入りはキッケルキッカーやバンクフラッターなどのようですが、「やっぱりいいものはいいですね」とそれらの出来栄えには納得していました。
佐藤健人プロの現在のお気に入りはキッケルキッカーやバンクフラッター。最近はこのルアーで釣りまくっているようです
そんな佐藤プロが監修したのが「ボスクロー」。
発売が遅れており、楽しみにしていただいている皆様、大変申し訳ありません。
現在鋭意開発中で、佐藤プロも「万全を期して開発したいので妥協はしたくありません」と気合を入れています。
●なぜ3.4インチ10gなのか?
ボスクローの開発で佐藤プロが一番こだわったのが3.4インチ10gというサイズ感。これがボスクローのコンセプトを下支えする基本だといいます。
いうまでもありませんが「ボスクロー」という名前の意味は「BOTH」つまり「どちらも使える」というもので、ノーマル刺しでも逆刺しでも使えるこのワームの性格を表しています。
それを生み出しているのが3.4インチ10gというわけなのです。
どんなリグ、どんなフックセッティングにも対応できる便利なワーム。それがボスクローです。
佐藤プロはこう語ります。
「通常、バックスライドで使うワームは4インチが基準で、実際に使いやすいサイズです。ボスクローも4インチにする発想はありましたが、それではボスクローたる意味はありません。バックスライドでしか使えないからです。ボスクローの名前も意味をなしません。
その結果辿り着いたのが3.4インチ10gというサイズ。一つでバックスライドでもノーマル使用でも使えるワームを作ろうとすると、このサイズは譲れないところだったのです。要するにどちらのリグでも100%に近いパフォーマンスを目指した結果なのです。
オカッパリではロッドの携行本数も限られるのと同じように、バッグに入れるワームの数量にも限りがあります。そんな意味でも多彩に使えるワームは便利です。
二通りの刺し方にシンカーの重さを変えれば、幅広さは無限です。例えば旧吉野川ではバックスライドセッティングが多いのですが、その場合、その日の状況とかカバーの濃さでネイルシンカーの重さを変えます。具体的には0.45gから1.3gまで、メインは0.9gです。
吉野川ではボスクローを炸裂させて連日釣りまくっている佐藤プロ
定番のロッドはブラックレーベルSG 6101M+FBで、カバー撃ちから沖目のズル引きまでこなせる汎用性の高さが気に入っています。スピベナーベイトやトップウォーターもこなせます。
リールはいろいろ使っていますが、アルファスSV TW 800XHを多用しています。
というわけでこのボスクロー、テキサスやノーシンカーはもちろん、フリーリグにも抜群の実績を示しつつあります。それぞれのリグで爪の動きが微妙に異なり、それがバスにアピールするからだと思われます。
皆さんも発売されたら、いろいろな使い方を試していただきたいと思います」
こう語ってくれました。佐藤プロが渾身の力をこめて開発しているボスクロー。
来年の発売まで、もう少しお待ちください。