Ultimate 8月27日号

Jr.が加わり、

ますます期待大の

シュリンピード

 佐々木勝也氏が監修したエビ系ワーム「シュリンピード」はデビュー以来、その独特のフォルム、アクション、そして使い勝手の良さで各地で多数の実績を残しています。

 この7月にはダウンサイジングモデルのシュリンピードJr.が加わり、さらに幅広く使えるようになりました。佐々木勝也氏本人も、自身のSNSなどでシュリンピード、シュリンピードJr.の活躍ぶりを積極的にアピールしています。

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シュリンピード(左)、シュリンピードJr.(右)

 今回はそんな佐々木氏にあらためてシュリンピードについて解説していただきました。オリジナルとJr.の使い分けなどに関しても具体的に語られていますので、これからの釣りに参考になること間違いなし。それでは早速、佐々木氏の解説を再現してみましょう。

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デビュー以来、シュリンピードで爆釣を続けている佐々木勝也氏。ちなみにこちらはオリジナルのシュリンピード。

タックルは

ROD: リベリオン6101MLFS (これについても語ってくれました)

REEL: 20ルビアスFC LT 2500S

LINE: タトゥーラセンサーPE×8+Si2 0.6号にリーダーはフィネスブレイブZ 6ポンド

●これから期待大のシュリンピードJr. 

 シュリンピードのオリジナルとJr.の違いはサイズですが、前者が43mmなのに対し、Jr.は35mmです。長さの違いはそれほどでもありませんが、ウェイトは1.3gほど違います。ですから実際にリグって投げてみると、見た目以上に違いを感じると思います。

で、オリジナルのシュリンピードとJr.の使い分けですが、それほど厳密なものはありません。どちらを使っても釣れます。でも、より適した場所と季節というものはあります。

 大まかにいえば、今の時期の霞ケ浦でいえば本湖も流入河川も全部オリジナルでいけます。一方Jr.は小規模の河川などに向きます。具体的にはバスは絶対にいるけど食わない、そんな状況でJr.の個性が発揮されます。

 二つのサイズ感の違いは人間が感じる以上に大きく、オリジナルには反応するけど食わない、そこでJr,を投げてみると一発、などという経験は数えきれません。

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オリジナルには食わない。そんな時にシュリンピードJr.のクワセ能力が炸裂する......と佐々木氏

 あとは季節ですね。7月あたりまでのエビ食いのバスにはオリジナルが向いていますが、秋口から小型のスジエビ系が多くなる季節ではオリジナルは無視されることが多い。そんな時はJr.の出番です。

 昨秋のテストでも、オリジナルで釣れず、同じスポットにJr.を投げたらすぐに食ってきた、などということが何度もありました。

 ですからこれからの時期にJr.は期待大、といえます。秋になると水もクリアアップして、プレッシャーも高まりますから、ますますJr.が活躍する機会が増えるでしょう。

●推奨フックと刺し方

 リグはどちらも基本的にノーシンカーです。少し風があるとか、流れがある流入河川ではネイルシンカーを入れます。オリジナルで0.6g、Jr.で0.3gぐらいです。

 上下左右完全に対象ですから、フックを刺して一か所がボロボロになっても別の場所に刺せ、常にフレッシュな状態で使える便利さはオリジナルもJr.も同じです。

 フックはほとんどオフセットです。具体的にはオリジナルがスティーズワームフックSOSの♯1、Jr.は♯2を使っています。

 このフックはワームのフィット感も刺さりも非常に素晴らしいんですが、フックポイントが内向きなので、私はちょっとアウトポイント気味に広げて使っています。そしてフックポイントをボディに埋め込まないようにしています。

●フォールで使うかトゥィッチするか 

 オリジナルもJr.も「沈む虫」のジャンルに属しますので、使い方は基本的にフリーフォールです。フォール姿勢は水平で、その際に全部の足が微妙に動き、バスにアピールします。それで食わない時は高速トゥィッチで左右に首を振らせてバスに口を使わせます。その際に硬めのボディが水を強く押してくれる、これが効果的なんです。

 もしくは枝に引っ掛けてチョンチョンするチョウチン(吊るし)釣りも行います。

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プレッシャーが高くなるこれからの時期がシュリンピードJr.の出番です、と佐々木氏はいいます

 ですからラインはフロロのリーダーをとったPEです。リーダーの長さにもキモがあって、フォール重視の時は1メートル弱ほどとりますが、高速トゥィッチする時はキビキビ動かすために短めの20cmほどにします。

 大切なのはフリーフォールにしろ高速トゥィッチにしろ、ラインがバスの目線の上にあることです。ラインがバスに見られると一気に釣れなくなります。だからPEを使うわけです。

 余談ですがこのワーム、意外によく飛ぶんですよ。飛んでいく時には足が後方に折り畳まれ、邪魔をしない。オリジナルでも普通のワームよりは小さく、Jr.はもっと小さいんですが、それでも飛んでいきます。

●リベリオン 6101MLFSというロッド

 シュリンピード、シュリンピードJr.の釣りに私が愛用しているロッドがリベリオン6101MLFS。とにかく軽い。そして、価格以上のパフォーマンスを演じてくれます。

 このロッド、MLというパワーを持ちながら軽いルアーの操作性にも優れているという不思議さを持っています。軽いルアー、たとえばシュリンピードJr.のキャストもまったく問題ありません。ウェイトをしっかり乗せて飛ばしてくれます。そしてシェイクなどのアクションを加える時も軟らかめのティップが繊細な仕事をしてくれる。ルアーを意のままに操れるんです。

 ですが魚を掛けると完全にMLなんですよね。バットがとてもしっかりしている。

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MLというパワーを持ちながら軽いルアーも使える、それがリベリオン6101MLFS。佐々木勝也氏オススメのオカッパリバーサタイルです

 だから1本で何でもできる。さすがに0.9gのダウンショットなど、ULのロッドで行う釣りは無理ですが、通常のスピニングの釣りならなんでも、つまり軽めのリグから小型のハードプラグまでこなしてくれます。

 まさに究極のオカッパリバーサタイルといえ、霞ケ浦はもちろん全国のフィールドでもメインロッドとして重宝します。この秋はこのロッドにシュリンピードをリグって爆釣ですね。

 佐々木氏はこう解説してくれました。ほぼ毎日、霞ケ浦を初めあちこちのフィールドでサオを出してシュリンピード、シュリンピードJr.で釣りまくっているだけに説得力がありますね。