特集1
空前の偉業!!
藤田京弥、2年連続JBトップ50 A.O.Y.に!
そしてマスターズも!
●最終戦にドラマが!
去る11月1日から3日まで山口県の弥栄ダムにおいて、JBトップ50の第二戦(この日程まで延期されたため、実質最終戦)が行われ、DAIWAチームの藤田京弥プロは準優勝。この結果、年間トータルポイントでトップを奪取、昨年に続いてのA.O.Y.の栄冠に輝きました。
JBトップ50における2年連続A.O.Y.はまさに偉業といえるでしょう
今年のJBトップ50における藤田プロの戦い振りは実に安定していました。全五戦を振り返ってみますと、
第一戦 4月2日~4日 福岡県遠賀川 2位
第三戦 7月2日~4日 茨城県霞ヶ浦水系 7位
第四戦 9月17日~19日 福島県桧原湖1位
第五戦 10月15日~17日 奈良県七色ダム28位
第二戦 11月1日~3日 山口県弥栄湖2位
というもの。七色ダム戦を除いてすべてシングルフィニッシュ。遠賀川戦、桧原湖戦、弥栄湖戦においては、最終日まで優勝争いのど真ん中で鎬を削ったほどの弾け振りでした。
こう振り返りますと2年連続のA.O.Y.はいたってスムースに獲得できたものと思われますが、実は大逆転でのA.O.Y.だったのです。
七色ダム戦で28位とランクダウンした藤田プロは23ポイントを獲得したにとどまり、トータル166ポイント。一方の小森嗣彦選手は8位と踏ん張り43ポイントゲット。この結果、最終戦を迎える時点で藤田プロ166ポイント、小森選手180ポイントで実に14ポイントの差をつけられてしまったのです。
こうなると小森選手のキャリア、実力を考慮するとA.O.Y.獲得は微妙な雰囲気になって来ました。
そして迎えた最終戦。2日目を終えてトップの藤田プロ、一方の小森選手も10位と踏みとどまっています。ご存知のようにトップ50はトータルウェイトで最終順位が決定されます。
注目の藤田プロの最終日のウェイトはなんと544g! 片や小森選手も苦戦して900g。
三日間トータルは藤田プロ→8032gで2位! 49ポイント
小森選手→4564gで17位 34ポイント
その差なんとっ! 15ポイント。14ポイント差をつけられていた藤田プロの「まさかの15ポイント差」でした。2日目までの総重量が効いて14ポイント差をひっくり返してA.O.Y.の座を獲得したのです。
最終戦の二日目はトップウェイトを持ち込み、優勝そしてA.O.Y.にリーチをかけた藤田プロでしたが......
この経緯に関して、後に藤田プロはこう語っていました。
「優勝できなかったことに関しては悔しさはありませんでした。何故なら、大差で完全に負けたからです。しょうがないと思って諦めもつきました。しかし......」
少し時間をおいて藤田プロは続けてくれました。
「A.O.Y.に関してはどうなるか分からなかっただけに、ハラハラドキドキでした。でも結果的に獲得できました。2位の方との差が最小の1ポイントだと聞いて、自分ながら『運がよかった。持っているな』と思いました。その次の瞬間、達成感がこみ上げてきました。2年連続のトップ50 A.O.Y.は狙っていただけにとても嬉しいです」
●そしてマスターズも
実はJBトップ50のA.O.Y.獲得に先立ち、藤田プロはマスターズのA.O.Y.も獲得していたのです。つまりマスターズとトップ50のA.O.Y.を同時獲得。これは偉業と言わずになんと表現すればよいのでしょうか。
トップ50に先駆けてマスターズのA.O.Y.も獲得した藤田プロ
今年のJBマスターズにおける藤田プロの戦い振りは以下の通りです。
第一戦 3月13日~14日 奈良県津風呂湖 1位
第二戦 7月10日~11日 茨城県霞ケ浦 2位
第三戦 7月31日~8月1日 山梨県河口湖 2位
第四戦 9月11日~12日 長野県野尻湖 3位
こうして1度も3位を外さない超絶安定した成績でマスターズはぶっちぎりのA.O.Y.でした。なんといっても総ポイント480のうち、476ポイントを獲得したのですから、おそらく最高記録での獲得でしょう。
さらにもう一つ藤田プロは記録を作りました。それは今年のマスターズ全試合において、初日トップだったこと。これも前代未聞で、恐らく絶後でしょう。この事実を見るだけで、藤田プロのもの凄さが理解できるというものです。
ちなみにマスターズ年間2位はDAIWAチームの山下尚輝プロ、もう一つちなみに昨2020年のA.O.Y.はやはりDAIWAチームの山下一也プロでした。
●藤田プロの偉業を後押ししたタックルは
JBトップ50のA.O.Y.獲得が決まった数日後、藤田プロは今年活躍したタックルに関しても言及してくれました。
「ルビアス エアリティFC LT2500S-XH-QD のクィックドラグ搭載モデルが大活躍してくれたのはいうまでもありませんが、SV BOOST搭載モデルのSTEEZ LTD SV TW や ZILLION SV TWも随所で貢献してくれました」
桧原湖戦の優勝タックル。ルビアス エアリティFC LT2500S-XH-QD クィックドラグ搭載モデル。桧原湖ではほとんどのバスをこのリールで獲ったとのこと
そしてDAIWAのPEラインやサングラス:TLX015 藤田京弥モデルなども頼れる脇役として藤田プロの偉業を下支えさせていただきました。
こうして2年連続JBトップ50のA.O.Y.獲得、そしてマスターズのA.O.Y.同時獲得という偉業を達成した藤田プロ。他のカテゴリーのトーナメントにおいてもズバ抜けた成績を残しています。
この先、どのような飛躍を見せてくれるのか、楽しみでなりません。
特集2
霞ケ浦クリーン大作戦
第49回目の53UP
11月3日、水辺基盤協会主催の恒例の「霞ケ浦クリーン大作戦」通称53UPキャンペーンが霞ケ浦総合体育館を起点に行われ、324名が参加して湖岸の清掃活動に汗を流しました。
昨年はコロナに災いされて中止になったこのイベント、今年も微妙な雰囲気があったようでしたが、緊急事態宣言の解除に応じて実施されたようです。
当日は秋晴れに恵まれたせいか、家族連れなどを含めた多数の参加者が参集しました。受付なども感染対策が徹底されており、終了後のイベントも見送られましたが、久しぶりの清掃活動ゆえ多量のゴミを拾うことが出来て、みなさん達成感を味わっていたようでした。
DAIWAチームからは赤羽修弥、草深幸範プロ、そして川村光大郎、佐々木勝也が参加。日頃お世話になっている霞ケ浦を少しでも綺麗にするべく、一致協力して清掃活動に従事しました。
新しいボートラッピングに燃えている赤羽プロ。11月20日~21日に予定されているW.B.S.クラシックでは大暴れしてほしいものです
霞ケ浦の近所に移住して、釣り環境がよくなった草深プロ。こちらもクラシック出場予定で、今から気合を入れているとか
毎日のように霞ケ浦に釣行している佐々木勝也です。53UP参加は当然ですね
川村光大郎は53UP皆勤賞、この日も吉田幸二氏と旧交を温めていました