特集1
橋本卓哉 今年の掉尾を飾る!
W.B.S.プロクラシック
11月20、21の両日、土浦新港を起点に行われた第29回W.B.S.プロクラシックにおいて、DAIWAチームの赤羽修弥、橋本卓哉、草深幸範らの選手はそれぞれの戦いを繰り広げ、同組織における今シーズンのスケジュールを終了しました。
なんとか開催に漕ぎつけられたW.B.S.クラシック。土浦新港からのフライトは選手にとってアドレナリンMAXの瞬間です
実はこのクラシック、昨年の年間ランク上位者等によって争われたもので、言ってみれば2020年に行われるはずだったイベント。しかし、昨年秋に緊急事態宣言が発令されたために無期限延期となりました。そして今年のレギュラートーナメントが1試合しか開催されなかったため、年間成績が成立せず、その結果2020年版のクラシックが今年開催される運びとなったものです。
従って2021年のクラシックは記録上空欄となります。
- 見せ場を作った橋本卓哉
そんな今年のクラシックは地獄の悶絶トーナメントとなってしまいました。水温が徐々に低下していくこの時期は魚が一気に口を使わなくなり、ただでさえスローになる霞ケ浦・北浦ですが、今年はとくに厳しいようです。プラの時点からローウェイト戦になると予想されていましたが、フタを開けてみると現実はさらに過酷なものでした。
二日間を通じてリミットメイクは0人。初日4本二日目3本のトータル7本、唯一の4kgオーバーを持ち込んだ選手が優勝を勝ち取りました。過去に例がない渋いゲームだったといえましょう。
そんな状況ですからDAIWAメンバーも苦戦しましたが、見せ場を作ったのが橋本卓哉選手。二日目には単日トップウェイトを持ち込み、そのうちの1本が1505gで二日目のビッグフィッシュ賞を獲得しました。
これが二日目のビッグフィッシュ賞に輝いた1505g。隣の方はプレスアングラーの鈴木亮太さんです
橋本選手がビッグフィッシュを獲った場所は古渡の「水路」。同選手が得意のエリアです。下流からスティーズスピナーベイト3/8ozを巻きながら釣り上がり、上流でついにキッカーとなるビッグフィッシュを釣り上げたのです。
古渡の水路での橋本選手。この後、スティーズスピナーベイトが炸裂しました
この試合に賭ける橋本選手の熱意には並々ならぬものがあり、プラを6日間も行ったほど。そして今回はこの夏に亡くなったW.B.S.の盟友を偲んで同氏のボートで戦った背景もあり「なんとか結果を出したかった」という気持ちもこもっていたようです。
初日も同じ水路に入ったものの、他団体の選手が流した後ということで、ピンだけを撃つにとどまりました。ちなみにその選手は優勝したようです。
橋本選手の順位は5位でしたが、十分に橋本選手らしい見せ場を作ったと言え、12月初頭に予定されているバサー・オールスタークラシック歴代優勝者で争われるKing of Kingsがますます楽しみになって来ました。
ちなみにビッグフィッシュを獲ったタックルは
ROD:リベリオン 661MRB-G
REEL:SLPW STEEZ SV TW 6.3:1
LINE:STEEZ モンスターブレイブZ14lb
というものでした。
スティーズスピナーベイトにバイトする橋本選手。「本当はタンデムウィローを使いたかった」と言っていましたが、魚を獲ったのはダブルウィロー
- それぞれのクラシック
赤羽選手、草深選手も苦しみながらもなんとかスコアを作って来ました。
赤羽選手は初日ノーフィッシュ、二日目も午後1時まで釣れずに悶絶の時を過ごしたようですが、帰着30分前に石田で2本の魚をゲット。
「いやー厳しいゲームでした。初日8時間、二日目は7時間釣りをしてノーバイト。これにはシビれましたが、最後の最後にバイトが連発してなんとかフィニッシュできました」
とは赤羽選手の弁。
「プロトのロッド、ラインなど、タックルバランスのおかげでこの魚が獲れた」と赤羽選手
2本とも高比重ワームのノーシンカーで獲ったようですが、「タックルバランスに助けられました。とくにプロトのロッドとラインがとてもいい感じでした」とのこと。ちなみにリールはスティーズAIR TW 500XXHでした。
赤羽選手もKing of Kingsに出場する予定です。こちらにもご注目を。
草深選手も狙っていたキッカーが獲れずに苦労したようですが、パワーフィネスジグSSのカバー撃ちに活路を見つけて、なんとか魚を絞り出して6位に入りました。
今年のクラシックを6位で終えた草深選手。隣はプレスアングラーの柏木健作氏
二日間、すべての魚を獲ったパワーフィネスジグSS
こうしてイレギュラーな一年でしたが、2021年の全スケジュールが終了したW.B.S.。来年は通常のスケジュールで開催されることを期待しましょう。
特集2
三村和弘の関西便り
JB
生野銀山湖戦の巻
皆さんこんにちは。三村和弘です。
今回は11月7日に開催されたJB生野銀山湖戦の模様をお届けします。
湖はかなりの減水状態でしたが、バックウォーターには勝負出来る魚は少しながらいる状況。一方、沖の魚も意外にも好調な感じでした。
しかし、そこはツンデレな生野銀山湖、当日次第の中スタート。朝イチは一目散にバックウォーターへ。しかし、水温が前日より1℃低下、20cmほど減水していて魚の供給は薄い感じの中、スティーズアスロックでスローロールするがやはりバイトはゼロ。一気に作戦変更して沖のボディーウォーター側へ。
水深8mから10mぐらいを意識し、スティーズスプーンとスティーズスピンフィネスジグ+スティーズホグ2.2"で探ることに。
山の陰に少しずつ太陽の光が刺す瞬間に周りが連続して魚をあげている中、自分にもチャンスがあるとスティーズスピンフィネスジグ+スティーズホグ2.2"で全集中!
微かなバイトがブレイゾンS64Lに。ラインはもしかしてシャツドの出番もあるかしら?とセッティングしていたフィネスブレイブZの4lb.でしっかりとフッキング!
スティーズスピンフィネスジグはヘッドがフットボール形状に近いのでボトム感知や姿勢が良く、すごく考えられているスモラバです。
スティーズスピンフィネスジグ+スティーズホグ2.2"が貴重な魚をもたらしてくれました
ファイト中もハラハラし、バラすな、バレるなと声に出しながらネットイン!ここでまだ10時30分。あと、1本で大チャンスがあると信じてスティーズスプーンをシャクリ、スティーズスピンフィネスジグで最後まで魚探しをするが終了
結果は3位入賞。久しぶりのお立ち台でした! 少ないチャンスをものに出来たのやはりタックルだと思います。
渋い試合でしたが、久しぶりの3位入賞は嬉しい結果でした
去年から試合にも使える性能がありつつリーズナブルなロッドを取り入れています。それがブレイゾン。
1.3gのスティーズスピンフィネスジグでさえ水深8から10mのボトム状態が分かります。使用範囲も幅広くてスモラバ、ダウンショット、シャツド、ネコリグ、ノーシンカーとなんでもOK。ホンマええ竿ですわー。
ブレイゾンのS64L。ホンマええロッドですわ
リールは大好きなイグジスト。巻き感じがシルキーでドラグもバッチリでお気に入りです。
ラインは根ズレ、結束も安心なフィネスブレイブZなんでデカい魚が来ても全く負ける気がしない。だからしっかりフッキングできたと思います。
今回もタックルに助けられましたわ
今回もやっぱりダイワタックルに助けられたなーと感じた試合でした。
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