特集1
藤田京弥
JBトップ50最終戦で準優勝!
- 1戦欠場しても年間5位!
去る10月14日から3日間、福島県の桧原湖で開催されたJBトップ50第5戦において、DAIWAチームの藤田京弥プロは1日目から安定したスコアを持ち込み、みごと準優勝に輝きました。
向かって左がトップウォータープラグを大遠投して獲った2kgフィッシュ
1日目、単日2位の5,320gというビッグスコアを叩き出した藤田プロは、続く2日目も単日4位の4,012gを持ち込み、そして最終日3,182gを確保してトータル12,514gという堂々たる数字を残し、総合2位に入りました。言うまでもなく3日間ともリミットメイクです。
藤田プロの釣りはシャローがメインでしたが、キーパーを釣るためのディープのパターンも用意していました。
「大きい魚はほとんどシャローのサイトでした。多くの選手はディープを攻めていましたが、数は釣れるけど型が期待できない。揃ってもせいぜい5本で3,500gぐらいのウェイトしか持ち込めないので僕はシャローで勝負しました」
このように藤田プロは試合後に解説してくれました。惜しくも優勝は逃しましたが、「今までで一番清々しいゲームでした」とTwitterでつぶやいていたように、満足度の高いゲームとなったようです。そのココロは?
「久しぶりのシャローのサイトがとても楽しかったからです。大きい魚はシャローの方が釣りやすいと思いました。ディープにも大きい魚はいましたが、釣ることはそっちの方が難しかったのです。それと、これまでの桧原湖戦では毎回ラージを狙っていても、実はウェイインしたことがなかったんです。ですから余計に面白かった。ミスがなければ優勝でしたが、悔いのないゲームができました」
その語り口も清々しいものでした。藤田プロのタックルは以下のとおり、いずれのルアーに関しても、ロッドは現在開発中のプロトタイプが威力を発揮したようです。
【トップウォーター用】
ROD :プロトタイプ
REEL:ジリオンSV TW 1000XHL
※大遠投する釣りでしたので、ジリオンのSVブーストが本領を発揮したようです
【スイムベイト用】
ROD :プロトタイプ73H
REEL:ジリオンSV TW 1000XHL
【ノーシンカーリグ用】
ROD :プロトタイプ
REEL:ルビアスエアリティFC LT2500S-XH-QD 藤田京弥モデル
【偏光グラス】
TLX015 藤田京弥モデル
タックルの総合力を生かして準優勝を勝ち取った藤田プロ
この結果、今年のトップ50の年間成績が決定し、藤田プロは5位! 1戦欠場しても5位という成績は、出場した4戦すべてに好成績を残した安定性と爆発力を示しています。なお、DAIWAチームでは青木唯プロが年間4位。ベスト5に二人が入るという素晴らしい成績でした。
藤田プロにはバスプロ選手権、Basserオールスタークラシック、JBクラシックなどの試合が残っており、まだまだ息はつけませんが、その活躍を注目していきたいと思います。
- そして来期はB.A.S.S.エリートへ
今年、B.A.S.S.オープン・ノーザン地区年間2位の成績をマークした藤田プロは来期、本人が「第2のバスプロ人生」と夢に描いたエリートシリーズに挑戦します。
今年はアメリカと日本を往復し、日本のトーナメントにも出場した同選手ですが、来期はアメリカに専念せざるを得ないようです。その理由は、スケジュールのタイトさ。
今年は4月から10月までに組まれていたのは6戦で、それほどタイトではありませんでした。ですから日米のトーナメントを掛け持ちできたのですが、来期のエリートは2月から8月までに9戦が予定されています。かなり密な日程です。ということは、アメリカへ行きっぱなしになる可能性が高く、本人もそれは覚悟しているようです。といっても......
「初めてのフィールドばかりなので、とても楽しみです」
と本人にとっては楽しみの方が大きいようです。
アメリカは国も広いし日も長い。ですから時間配分などいろいろ大変なことも多いでしょう。練習を重ねてゲームをこなす合間に、日常の雑事も一人でこなさなければなりません。
「時間が足りな過ぎです」
とは今年アメリカ生活を経験した藤田プロの本音です。そうなると自己管理も大切ですが、その点でも抜かりはないようす。
「自分で夜ご飯を作ったりするとすごく遅い時間になってしまいますが、食事面はいい加減にならないように気を付けています」
今年、オープン初挑戦でエリート昇格を決めたように、エリートでも大きな成果を残してほしいと期待せずにはいられません。
というわけで、GOOD LUCK KYOYA !
特集2
青木唯
全日本バスプロ選手権 東日本大会で優勝!
藤田京弥が準優勝!!
藤田京弥プロのトップ50準優勝の余韻がまだ冷めやらぬ10月23日、またまたビッグニュースが飛び込んできました。10月22、23の両日、河口湖で開催されていた表題の大会において、トップ50年間4位に入った青木唯プロが見事優勝したのです。これで今年トータル10勝!! これを快挙と言わず何といえましょうか!!
「青木唯」とコールされ、思わずガッツポーズの青木プロ
そして準優勝が藤田京弥プロ。これはもう、完全に藤田・青木時代が訪れたのか、といった印象を強く受ける出来事です。
「クイックドラグのおかけで獲れた」という1日目のナイスフィッシュ
青木プロは1日目、単日2位の5,110g、2日目に単日1位の4,440gを釣り帰り、9,550gという素晴らしいウェイトを記録しました。両日ともに2kgフィッシュを獲るという圧巻のゲーム。2日目にはカメラ艇の目の前でその魚を釣り上げ、今年一番の雄叫びを上げたそうです。
富士山バックに爽やか過ぎる表情の青木プロ
というわけで青木・藤田両プロの快進撃はどこまで続くのでしょうか......。
今年のJBトーナメントは完全にこの二人が主役でした。いったいどこまで強くなるのでしょうか(写真提供:鈴木将之氏)
特集3
いよいよ開幕!
Basserオールスタークラシック2022
今回のUltimateは期せずして藤田京弥、青木唯両プロの特集といった感じになってしまいましたが、DAIWAチームの他の面々も忘れてはいけません。
というのも10月29、30の両日、Basserオールスタークラシックが開催され、出場するDAIWAチームの面々も手ぐすね引いてその日を待っているからです。
久し振りに有観客での開催。楽しみが膨らむオールスタークラシックです
出場するのは赤羽修弥、奥村和正、清水盛三、橋本卓哉、藤田京弥の5選手。すでに入念にプラを行っています。
時期は秋真っ盛りの10月下旬、エリアは広大な利根川水系の利根川、霞ヶ浦、北浦。まさに相手にとって不足のない戦場で名うてのバスアングラーが雌雄を決するというわけです。
さあ各選手、どんなゲームを見せてくれるのか! 皆さまもDAIWAチームの面々にご声援をよろしくお願いいたします。