特集
バサー・オールスタークラシック
清水盛三、悲願の初優勝!!
橋本卓哉は5位入賞!!
清水プロ、初優勝の瞬間
10月29,30日の両日、水の郷さわらで行われた第34回バサー・オールスタークラシックは、3年振りの有観客開催ということで空前の盛り上がりを見せました。とくに日曜日はオールスターを待望していた観客が早朝から多数詰めかけ、夕方まで会場を埋め尽くしていました。二日間、最高の秋晴れに恵まれたことも寄与したようです。意外ですがオールスターの長い歴史の中で、両日ともこうした好天に恵まれたのは初だったとのことです。
試合内容がまた非常にエキサイティングで、デジタルウェイイン方式が初採用され、一時はその効果が危ぶまれていたものの、以前にも増して感動的な幕切れを演じてくれました。
ゲームに関しては後述させていただくとして、このようなビッグイベントに対して弊社としても万全の態勢でファンサービスに務めさせていただきました。
日曜日の早朝にはすでに長打の列。DAIWAブースは常に大盛況でした
ご存知のようにオールスターは選手がスタートしてからは、各ブースでのイベントが目玉となります。その規模は年々大きくなり、今ではフィッシングショー並みの熱さ。ですから、むしろそちらを目当てに会場に足を運ぶ人も多いようです。家族連れも多く、その意味ではバスフィッシングの底辺拡大にも一役買ってくれているといえます。
DAIWAのメインステージでのイベントは終始、大盛り上がりでした
弊社もそのような来場者に向けて新製品展示を初めとして様々な企画を展開して対応させていただきました。コテコテのバスフリークからエンジョイ派のアングラーまで、様々な人々に満足していただけるような内容を揃えたのです。
注目度MAXだった本邦初公開のスティーズAⅡTW
こうしたアトラクションを支えたのが勢揃いしたDAIWAスタッフ。コロナのおかげでダイレクトにファンと接することが少なかったこの数年間だけに、ここぞとばかりコミュニケーションを図っていました。みんなの生き生きとした表情が印象的でした。
試投会場で頑張る宮嶋プロ
握手攻め、サイン攻めに遭うコータローとオリキン
マジメなフィッシングトークも得意な小池プロ
- 「いつも通りの釣り」で優勝を勝ち取った清水選手!!
清水盛三プロのウィニングストーリーに関しては、皆さますでにご承知でしょう。とくに最終日はライブカメラが同船したので、どこでどんな釣りをしたのか赤裸々に表現されていました。そして後半には手に汗握るドラマも。ご覧になられた方もたくさんいらっしゃったことでしょう。
2日目の帰着直後の清水プロ。3本目をバラしたことで少し意気消沈気味。「負けたかも知れん」とこの時はかなりトーンダウンしていました
清水プロが指名したエリアは二日間とも利根川。そこでクランクベイト、スピナーベイトをメインに、ジグ・テキサスを織り交ぜるという釣りを繰り広げました。
そう、「いつもの釣り」です。その釣りで初日は3本獲ってダントツトップ。ちなみに初日のリミットメイカーはわずか二人。そのうちの一人というわけです。二日目は順調に2本獲った後、優勝を決定付ける3本目を掛けましたがフックアウト。しかしトータルスコアでは唯一の5kg超えを果たし、優勝を勝ち取りました。
清水プロはどんな時、どんな場所でも巻きの釣りをメインに組み立てます。晩秋だからではありません。春でも夏でも清水選手はマイスタイルを通します。
以前、このアルティメットでも6月に同選手のオカッパリを取材させてもらいましたが、釣りの内容は同じでした。記者が「ノーシンカーなどは投げないのですか?」と聞いても「投げません」の一言。一日巻き物とテキサスで釣り切りました。それほどのこだわりがあるのです。
クランク、スピナベ、ジグにこだわる清水プロ。過去のオカッパリの取材でも同様でした
その理由は、アメリカのトーナメント生活が長かったこともあります。確かに広大なエリアが舞台のアメリカのトーナメントにおいては、スピーディーな釣りが求められます。オールスターにも同じことが言えます。
しかし、それは二義的な理由でしかありません。最大の理由は清水プロには巻き物の方が釣れるという確信があるからです。日本の野池なども例外ではありません。それはご自身の経験から来ているようです。ですからオールスターでも迷わず自分の釣りを徹底させたのです。
といってもスローなワームの釣りを否定しているわけではありません。それはそれで認めつつも、清水プロはマイスタイルで勝ちたいという美学のようなものにこだわっているのです。
最後にステージにやってきた清水プロ。この時も優勝は難しいかも、と考えていたようです
しかし、ライブをご覧になった方はご理解されるでしょうが、その釣りは実に丁寧です。クランクベイト一つとってみても投げて巻くだけでなく、様々なテクを駆使していました。キャストの距離や方向を変えたり、リトリーブスピードを変えたり、ルアーを止めて聞いてみたり、実にいろいろ変化を付けていました。クランクベイトもショートキャストでピンスポットを撃つというもの。昔、大森貴洋プロがB.A.S.S.クラシックを勝った時と同じような接近戦でした。
その釣り方はまさに「フィネスな巻き物」といえるでしょう。早い釣りを展開しながら、なんとかバスに口を使わせようと細かく工夫していたのです。まさに「盛三スタイル」と呼ぶにふさわしいと言えましょう。
清水プロはジリオンSV TWを使用していましたが、「軽くて楽に扱えるから巻き疲れがない。だから巻き物でも精細な釣りができる。前アタリなどがわかりますからね」と語っていました。
そしてキモはギア比でした。清水プロはクランクベイトにはギア比5.5:1、スピナーベイトには6.3:1というように、それぞれ通常より1ランクローギアを選択していました。その理由はいうまでもなく、ルアーをより丁寧に扱うためです。こうした細かなセッティングも今回の勝利に結びついたと言えましょう。
試合後、清水プロは「いつも通りの釣りで勝てたのが最高に嬉しい」と語っていました。
清水プロの勝利は、巻き物が持つポテンシャルを改めて印象付けたと言え、そんな意味でも画期的だと言えましょう。
久しぶりの有観客オールスターでの勝利は、人々の記憶に長く残るものでしょう。
優勝が決まった瞬間、清水プロはまだ確信が持てないようでした
しかし次の瞬間、清水プロは歓喜に震えたのです
自分流を貫いて勝ち取った初優勝! 清水プロ、本当におめでとうございました。
- 橋本卓哉は5位入賞!
DAIWAチームからはもう一人お立ち台に立った男がいました。橋本卓哉プロです。オールスターでは初出場で初優勝するなど、大舞台に強いだけに事前から大きな注目を集めていましたが、期待に違わぬ結果を出してくれました。
2日目、橋本プロは2本の魚をライブウェルにキープして帰着しました
1日目、片道2時間かけて小野川上流に行き、狙い通りテキサスリグで2kg近い魚を獲りまずまずのスタート。2日目は霞ヶ浦本湖・古渡の水路で勝負をかけるもノーバイト。そこで夜越川(ステージでは梶無川と語っていましたが正しくは夜越川)に向かい、先行者が流した後というハンデを跳ね返し、スピナーベイトで2本の魚を獲り、5位に入賞いたしました。
ファンにねぎらいの言葉をかけられると、橋本プロは爽やかな笑顔を見せました
多くの選手が苦しみ抜いたタフさの中、こうして貴重な魚を絞り出すことができたのは日頃の熱心な練習の賜物。そしてそれぞれのリグにベストなタックルセッティングを極めた結果といえましょう。
成績発表直前の橋本プロ。この時はまだ「7位か8位ぐらいかな」と思っていたようです
ちなみに橋本選手のタックルは
テキサスには
ROD :STEEZ C68M+ーSV・AGS BLACKJACK
REEL:STEEZ CT SV TW 700XHL
LINE:STEEZ X'LINK 14lb
スピナーベイトには
ROD :リベリオン 661MRB-G
REEL:SLPWORKS STEEZ SV TW 1016 SV-HL
LINE:STEEZ モンスターブレイブ14lb
LURE:STEEZ スピナーベイト
というものでした。
橋本プロの5位入賞で、DAIWAチームからはベスト5に二人の選手が入るという立派な成績を残してくれました。心からその健闘を称えたいと思います。
- 存在感に溢れたDAIWAチームの面々
今回は清水プロの活躍が飛び抜けていた印象があるDAIWAチームですが、他にもそれぞれが持ち味を生かしたパフォーマンスを演じてくれ、ライブ中継や最後のステージでたっぷり存在感をアピールしてくれました。
奥村プロの存在感は他を圧していました。1日目、霞ヶ浦本湖東岸から2本の魚を持ち込み、周囲を「アッ」と言わせました
1日目はノーフィッシュに終わったものの、2日目には意地の2本をウェイイン。見せ場を作った赤羽プロ
2日目に勝負をかけて東浦に2kgフィッシュを獲りに行った藤田プロ。そのファイティングスピリットは感動的でした
特集2
速報! 驚愕のワンツーフィニッシュ
青木唯プロ、
JBスーパーバスクラシック優勝!!
藤田京弥プロは準優勝!!
11月5、6日の2日間、山梨県の河口湖で開催されたJBスーパーバスクラシックにおいて、青木唯、藤田京弥両プロが優勝、準優勝するという快挙を成し遂げました。
詳細は後日レポートさせていただく予定ですがこの二人の勢い、止まることはないようですね。
これで今期11勝!! まさにモンスター的な勝ち方です(写真提供:鈴木将之氏)
特集3
第51回、霞ヶ浦クリーン大作戦
11月6日、霞ヶ浦総合運動公園で開催されたお馴染みのイベント、通称「53UP」。当日は最高の秋晴れに恵まれ、341名が参加して霞ヶ浦周辺の清掃活動に従事しましたが、DAIWAメンバーの赤羽修弥、川村光大郎、草深幸範、佐々木勝也らも参加して汗を流しました。参加者の皆様、たいへんお疲れ様でした。ご自分の手で綺麗にした霞ヶ浦での釣りは格別ですね! きっと素敵な釣果に恵まれることでしょう。
このイベントは行政からも絶大な支持を受けているようです
川村光大郎、草深幸範、佐々木勝也は一緒にゴミを拾いました
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