Ultimate4月14日号

トーナメント、いきなり最高潮!!

DAIWA勢、各地で大奮闘!

 

 待ちに待った2023年のトーナメントがついに開幕。JBW.B.S.を始めとする各団体のレギュラートーナメントも各地で初戦が実施され、いきなり大興奮の熱戦が繰り広げられています。

 ここ数年コロナに災いされていたので、通常開催は待ち望まれていたもの。それだけにいきなり盛り上がりを見せるのも当然といえば当然でしょう。

 今回はそんな中で大奮闘、大活躍したDAIWA勢の戦いをご紹介いたしましょう。

 

  • その1 

青木唯、マスターズ第1戦で圧勝!! 

 32526日の両日、奈良県の津風呂湖で開催されたJBマスターズ第1戦で青木唯プロは2位のウェイトの倍近い2日間トータル10,575gというビッグウェイトを叩き出し、圧勝いたしました。

 当初から「マスターズとトップ50の年間タイトルを獲りたい」と語っていただけに、これ以上ないスタートを切ったといえます。 

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マスターズA.O.Y.を見据えて最高のスタートを切った青木唯プロ

 

 青木プロのウィニングメソッドはすでにJBのウェブサイトでも紹介されていますが、試合後にご本人に補足としてのお話を伺ったところ、タックルの持ち味を最大に発揮させた勝利という印象を受けました。

 というのも青木プロの圧勝を現実のものにしたのは、やはり2日目の7kgオーバーというビッグウェイト。

「初日にルアーをこう動かせば食うというのが分かってから、よく釣れました」と本人が語るように、この試合では魚を見つけるというより、いかに食わせるかがキモだったようです。

「魚はどこにでもいるような状況でしたから、それにどう口を使わせるか。それが問題でした」ということです。

 青木プロはワカサギタイプのルアーを魚の進行方向に投げ、ラインスラックを叩く感じでルアーを軽く動かし、魚に気づかせて食わせるという釣りで次々にバイトをとっていました。

 その際にリールの軽さが生きたといえるのです。

 青木プロはエアリティLT2500S-XHとイグジストLT2500XHという二つのスピニングリールを使い分けていました。

「強めの釣り、重めのルアーを使う時にはイグジスト、より軽めのルアーを使う時にはエアリティというように使い分けていました」

 どちらの釣りもリールの軽さがキーになります。「ラインスラックを叩く」行為にしても、タックルの下の部分にセットされるスピニングリールの軽さが武器になることは言うまでもありません。より快適な操作が可能になるからです。

 同時に魚を掛けてからのやりとりにドラグが大きな役割を果たしたことも間違いありません。

 こうして10kgオーバーをマークしてふっちぎり優勝した青木プロの行く末には、マスターズA.O.Y.のイメージが見えているのかもしれません。今後に期待したいと思います。

 ちなみにワカサギタイプのルアーに使用したラインはモアザン12ブレイド0.8号にリーダーフロロ7lb、ジグヘッドに使用したラインはクロスリンク6lbということでした。

 

  • その2

草深幸範プロ、初戦を7位で凌ぐ。

ヒーローはレインギア!! 

 青木唯プロがマスターズで優勝を決めたその日、霞ヶ浦、北浦では降りしきる雨の中、W.B.S.の初戦が行われ、参加36チーム中20チームがゼロ帰着するという非常に厳しい条件の下、草深幸範プロが2本の魚を持ち込み、7位フィニッシュとまとめました。

 今年からポイント制が採用されたW.B.S.、それだけにゼロ申告だけは避けたいとスタートした草深プロは、なんとかキーパーを獲りたいと得意の洲ノ野原で粘りきり、計画通り2本1,695gを確保しました。

 そんな草深プロが試合後に力説したのが雨天のトーナメントにおけるレインギアの働き。タックルデータは以下の通りですが「今回のMVPDAIWAのレインギア一式です」と語っていました。

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雨中の戦いで草深プロが使用したメインタックル

 

  • スナッグレスネコリグ

ROD:STEEZ C70H-SV・ST【FURY】
※普段はウェアウルフを使用しているが、ライトフリップや穴打ちメインだったので7ftレングスを使用。ソリッドティップなので、パワー表記「H」だがライトリグの使用感も◎

(※はご本人のコメントです)
REEL:STEEZ CT SV TW 700XHL/SLP WORKS スプールCT SV700S G1
※浅溝スプールに換装してベイトフィネス的に使用
LINE:STEEZ フロロ10lb.

SINKER: バザーズワームシンカーTG ネイル1.3g

●フリーリグ5g(ウキ止めゴム使用)
ROD: STEEZ RD 701MH/HXB-ST
※普段はフューリーを使用しているが、上記スナッグレスネコリグのタックルに使用したため、STEEZ レーシングデザインを使用
REEL: STEEZ SV TW 1012SV-XHL
LINE:STEEZ フロロ14lb.
SINKER;バザーズワームシンカーTG フリリグSS 5g

●ジグスト

ROD:STEEZ 701MHFB-SV フランカー
REEL:STEEZ LTD SV TW 1000HL
LINE:STEEZ フロロ14lb.
JIG:フレックスジグ5g

  • ウエア
    DR-1322J(ゴアテックス プロダクト レインジャケット)
    DR-1522P(ゴアテックス プロダクト レインビブパンツ)
    DC-1122N 9FIFTY ゴアテックス(キャップ)
    ※今回の試合で自分的MVPはこのレインギア一式。想像以上に雨天下のバスボート走行は過酷です。雨の中100km/hのスピードで走行しても中に雨が入ってこない。ビブパンツなので下からの跳ね上がりもブロックしてくれます。そして、キャップもゴアテックスのフラットキャップを着用。キャップインクリップとフードD.D.S(ビューアップシステム)のセットで走行時の風圧でフードがバタつくのを抑え、視界も確保してくれる優れもの。

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草深プロはとくにキャップの快適性を強調していました

 

  • その3

速報!

鈴木隆之、JBトップ50七色ダム戦で4位入賞!!

 

 そして最新のニュースとしては47日から9日にかけて、奈良県の七色ダムで開催されたJBトップ50第1戦において鈴木隆之プロが4位に入賞いたしました。

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最終日の朝。とても寒かったようです(photo: JBNBC)

 

 鈴木プロの戦い振りは安定そのもの。初日に55,420gを持ち込み5位発進、2日目も55,385gをウェイインし暫定2位。そして最終日は53,460gと耐えて4位に入ったというもの。

「いゃあ、勝ちたかったです。最終日に落としてしまって......。でもなんとか表彰台を確保できてよかったです」と試合後に語っていました。

 鈴木プロの釣りは3日間ともサイト。

50本ぐらい(魚を)見つけていたんですが、2日目、3日目と進むにつれ魚を抜かれてしまって苦しかったです。大きい魚から狙い撃ちして初日はきっかり5本、2日目も5本、そして3日目は7本獲りました」とのこと。

 タックルはヘビーダウンショットがメイン。「神経質そうな魚にはスピニングを使いましたが、狙っていたのがグッドサイズでしたので太いラインでガンと抜くためにベイトタックルをメインにしたのです」という作戦もズバリと当たっての4位入賞。

 過去、霞ヶ浦のマスターズで勝って以来のトップ50表彰台。これからの活躍が期待されます。

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これからの活躍が期待される鈴木プロ

 

 というわけで鈴木プロの入賞を速報させていただきました。いずれ詳細がJBのサイトにUPされると思いますが、当コラムでも機会があれば追加取材したいと思います。

 なお、初日30位と出遅れた青木唯プロは最終日単日3位の5,565gを持ち込み11位フィニッシュと大マクリを決めました。