Ultimate12月8日号

特集

2024このルアーにご注目!! 

その1

佐々木勝也が解説する

ガストネード72S/72FS

 

 早いもので今年も師走。2023年も残りわずかとなりました。心なしか気も急いてくる今日この頃です。それもそのはず、僅か1ヵ月少々先には2024年のフィッシングショーが控えており、どうしても忙しない日々が続いてしまいます。

 すでに新製品のニュースも伝わり始めました。来年もDAIWAのニューアイテムには注目の製品が目白押しです。

 今回はそんな中から代表選手をチョイスしてご紹介いたしましょう。

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2024年、ガストネードの70が生まれ変わります

 

 取りあげるのは、シンキングプロップベイトの旗手「ガストネード」の新サイズ・72S72FSです。従来のラインナップは5570881104サイズ。5570S(シンキング)FS(ファストシンキング)があり、88110Sのみという展開でした。このなかの70がブラッシュアップされ、72mmになって新登場いたします。といっても、単なるサイズ違いではありません。根本的な改良が施されているのです。

 というわけで今回はその72サイズをメインに、ガストネード全般の使い分け等に関して、「Mr.ガストネード」と勝手にキャッチフレーズを付けさせていただいた佐々木勝也氏に語っていただきました。

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ガストネードの使い手として霞ヶ浦・北浦では知らない人はいない佐々木勝也氏(写真のガストネードは110S)

 

 佐々木勝也氏といえばご存知の通り、バス釣りを極めようと霞ヶ浦のおひざ元、土浦市に転居し、霞ヶ浦・北浦をメインに年間300日以上も釣行。その努力が実を結び、いまでは各メディアでの活躍も華々しいアングラーです。

 ガストネードの使い手としても著名で、数々のランカーを仕留めた記録は枚挙にいとまがなく「ハイシーズンには必ずボックスに入っている」というほど多用しています。

 つまりガストネードの解説に打ってつけのプロといえ、その言葉には氏ならではの分析が伺えました。それでは早速、新サイズの72について語っていただきましょう。

 

  • 飛躍的に向上したペラの回転能力 

「私が72Sをテストした印象としては、かなり良くなっていると感じました。で、何が良くなっているかというと、ペラの回転です。70と比較して、もの凄くスムーズになりました。

 シンキングプロップベイトはペラの回転がキモです。回っていないと釣れません。デッドスローに引いている時でもきちんと回らないとダメです。そして私はシェイクでペラを回すようなテクニックも使いますが、そうした場合にもペラが回ってくれないと私の意図が伝わらず、釣れません。その点、この72Sのペラはとても良く回ってくれます。そこが70との一番の違いですね」 

  • 浮力が増して使い勝手も倍増 

「あとは浮力ですね。サイズアップで浮力もアップして、すごく使いやすくなりました。70Sでもシンキングスピードが早くて、とくにサイトで使う時には沈みが早すぎたんですが、72はその心配がなくなりました。沈み方がゆっくりなのです。ちなみに私は普段からFSは使いません。

 基本的にガストネードは沈ませることがないというか、水面から10cmほど沈ませるだけで使うことが多いので、72Sはそのレンジを引きやすくなりました。デッドスローでも引きやすい浮力を持っています。

 こうしたルアーの場合、沈み方は遅い方がいいのです。早くしたければウェイトを貼って調整できます。早すぎると調整できません。沈み方が遅いものを早くすることは出来ても、早いものを遅くすることはできないからです。

 ですが、この『ゆっくり巻く』というのが難しい行為で、なかなかできません。そんな意味ではFSは便利ですね。慣れていない人でも狙いのレンジを一定に引くことができますから」 

  • 各サイズの使い分け 

 こう解説してくれた佐々木氏に、各サイズの使い分けも伺ってみました。

「使い分けは基本的にはベイトの大きさにリンクさせています。私としては110が一番出番が多いですね。シーズン中は常にスタンバイさせています。春の霞ヶ浦などでは110が最強です。本湖のウィンディーサイドで使えますからね。

 次に88です。基本的にどのサイズでもピンスポットを狙うわけですが、魚を遠くから引っ張る力はないわけで、だとしたら気づいてもらえるサイズの方が釣れる確率は高まります。

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各サイズの使い分けは基本的にはベイトのサイズにリンクさせる感じです(佐々木氏)

 

 新製品の72は霞ヶ浦でいえばハイシーズン、6月あたりの霞ヶ浦本湖や流入河川ですね。それと2月頃、シャローにワカサギが寄ってくる頃もガストネードの出番が多い時期です。

 55は究極のフィネスサイズで、霞ヶ浦では体長3cmほどのハク(ボラの稚魚)が出る頃にいいでしょうね」 

  • 推奨タックル 

佐々木氏がガストネードに使っているタックルは以下の通りです。 

■72

 ROD: REBELLION 6101MLFS

 REEL: AIRITY LT 2500S-XH

 LINE:UVF morethan 12ブレイドEX+Si0.6号+ STEEZ X'LINK 8lb. 

■88には

 ROD: REBELLION 661MRB-G または REBELLION 6101MRB

 REEL: ALPHAS AIR TW 8.6L

 LINE: STEEZ X'LINK 12lb. 

■110には

 ROD: REBELLION 661MRB-G または REBELLION 6101MRB

 REEL: ALPHAS SV TW 800XHL

 LINE: STEEZ X'LINK 12lb. 

 

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ガストネードはペラの回転を意識して釣ることがキモ。ペラが回っていないと釣れません」(佐々木氏)

 

  • 簡単に釣れるハードプラグ 

 最後に佐々木氏は以下のようにまとめてくれました。

「今回の72始めガストネードどのサイズも使い方簡単で、誰にでも釣れるハードベイトです。基本的には投げて巻くだけです。ルアーが目視できる浅いレンジを引く釣りですからバイトも見えます。だから面白さも満点。投げる場所と引くレンジを意識すれば、いい釣りができると思います。寒い時期は難しいと思いますが、2月になったらぜひトライしていただきたいです」

 このように佐々木氏は解説してくれました。2024年は皆さまもガストネードGood Fishing!!